NEWS
2025.11.06
【レポート】高校キャリア講演会(於:立命館守山高校)にDr.塚原真梨佳が登壇しました!
講演を行う塚原真梨佳研究員
2025年10月31日(金)、立命館守山高校にて、高校キャリア講演会が開催されました。立命館大学からは、RARAフェローの前田大光教授(生命科学部)、井上真男助教(立命館グローバル・イノベーション研究機構)、Dr.塚原真梨佳(立命館大学アジア・日本研究機構 専門研究員)をはじめ、博士後期課程のRARA学生フェロー6名が参加しました。
Dr.塚原は、高校3年生を対象に「アーティスト、社会学者になる。~汝、偶然を愛せよ。~」というテーマで講演を行いました。冒頭では、ご自身の専門である社会学の概要と、これまでの進路・キャリア選択について話されました。続いて、メディア史・言説分析を専門とする社会学者の視点から、自伝や伝記などにおける様々なキャリアの語られ方を分析すると、しばしば過去を振り返る際に進路やキャリア選択があたかも「必然的」であったかのように再構成して語られる傾向があること、その一方で、実際の進路選択を含む人生には様々な「偶然」の力が働いていることを、自身のキャリアについての経験を交えながら具体的に語りました。
さらに、「人生には必然的なゴールがある」とする既存のキャリアについての語りが、私たちのキャリアや進路選択に対する見方を狭めているのではないかと問いかけ、社会の中で他者と出会うことで生まれる「偶然の機会」に目を向ける重要性を強調しました。
進路選択を間近に控える高校3年生にとって、社会学的の視点から語られるキャリア論がどのような新たな気づきや刺激をもたらす機会となったのか、とても興味深いところです。