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2025.11.13

【刊行情報】Miki Yoshizumi, Mariko Arata, and Takaaki Miyaguchi, Navigating Local Sustainability in Food, Community, and Innovation: From Grassroots to Global

本書『Navigating Local Sustainability in Food, Community, and Innovation: From Grassroots to Global』は、持続可能な地域フードシステムの変革の可能性を、具体的な事例を通じて理論と実践を統合し、地域から世界へ連なる食の持続可能性の全体像を多層的に示すものです。同書の詳細について、次のページでご覧いただけます(https://link.springer.com/book/10.1007/978-981-96-8963-7)。本書は以下の4つの部で構成され、食料安全保障から農業の実践、コミュニティの取り組みまでを多角的に描いています。

  • グローバルな洞察と地域の力学:地域フードレジリエンスシステム研究の包括的なレビューを行っています。
  • コミュニティのレジリエンスと食料安全保障:日本のフードバンク活動、インドネシアの非米食フードバンク、地域資産管理を通じた自己持続的なレジリエンス構築といった、食料安全保障と食料主権に関する具体的な取り組みを再検討しています。
  • 持続可能なコミュニティの実践:英国のコミュニティエネルギー、社会林業の課題、日本の日光市での持続可能な観光、ベトナムのホンハコミューンでのエコツーリズム、ドイツにおける資源利用など、多様な地域でのコミュニティ主導の持続可能なイニシアティブを詳述しています。
  • 農業における持続可能性の推進:ベトナムの伝統的な食糧村の中小企業のレジリエンス構築、日本の有機米栽培、滋賀県の持続可能な稲作政策、タイの小規模農家への持続可能な農業支援といった、各国の具体的な農業実践と政策課題に焦点を当てています。

本書は日本、ベトナム、ドイツ、英国など様々な国の草の根レベルの実践と学術的な枠組みを結びつけ、持続可能な未来への貢献を促す実践的な知識を提供しています。