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2026.02.13

【新ページ開設】「AJI 主題キーワード索引(タグクラウド風)」ページ公開!キーワ ードからアジア・日本研究の動向をチェック!

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AJI 主題キーワード索引(タグクラウド風

2026年2月13日、「AJI 主題キーワード索引(タグクラウド風)」(以下、「キーワード索引」と表記)ページを新たに設置しました。「キーワード索引」は、アジア・日本研究に関してAJIのこれまでの刊行物やイベントなど、ホームページ(HP)上で発信してきた様々な論考やイベント・レポートなどをキーワード(タグ)に基づいて分類し、一覧性のある形で示すものです。これによって、タグを巡回しながらアジア・日本研究に関する多彩な研究内容に触れることができます。AJIは、これまでにも「DXスタジオ」、『アジア・マップ』、「研究者エッセイシリーズ」などを通じて研究DX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進してきましたが、「キーワード索引」もその一環です。

とはいえ、AJIとしてそれまでのアナログ空間での研究活動をデジタル空間で発信することを自己目的化して研究DXを推進してきたわけではありません。むしろ、アジア・日本研究の発展へ向けてグローバルな研究連携と情報交換を活性化するという目的のもとで独自のデジタルコンテンツを強化してきました。

ところで、「タグクラウド風」とわざわざ銘打ったのはなぜでしょうか。「キーワード索引」は、タグクラウドをイメージして作られています。一般的にタグクラウドは、大きなデータ群に含まれるそれぞれの情報にキーワード(タグ)を付与し、アクセス数や出現頻度に応じて文字サイズやフォント色を変えて一覧表にしたリストです。一覧性があるため、直観的にサイト内の主要なトピックを知ることができます。タグクラウドの直観的ビジュアルは、基本的にはアクセス数に基づいてデザインされるのが一般的であると言えます。確かに、それぞれのタグの間にフォントサイズや色などで差別化を図ることで、中心的なトピックと周辺的なトピックの関係を一覧することができ、情報空間のマッピングとして非常に効果的なのかもしれません。とはいえ、学術的には、単純に「アクセス数=重要度」とするわけにはいきません。

「キーワード索引」の各キーワード(タグ)にも大・中・小のフォントサイズが存在します。これまで研究所が関わってきた研究テーマとして、比較的多いものについては大きなフォントにしています。例えば、「安全保障」のタグのフォントサイズが大きく、それに比して「NGO」のタグは小ぶりです。両ページをご覧いただくと分かるように、確かに、「安全保障」内の記事数は「NGO」の2倍以上あります。しかしながら、このことはアジア・日本研究において安全保障研究の方がNGO研究よりも重要度が高いことを意味しません。むしろ、大きなフォントについては、これまでの研究活動で力を注いできた研究キーワードであることを意味します。逆にいえば、小さなフォントや記事数が少ないキーワードを可視化することで、これからの研究活動を通じてキーワードを育てていく必要があることを認識することができます。このように、「キーワード索引」によって、これまでのアジア・日本研究の活動の傾向を知ることで、新たに関心を向けて取り組むべき課題があぶり出されるのです。

また、それと同時に重要なことは、サイト内に存在する多くの情報をタグクラウド的な索引へと整理することで、多くの情報の中からまとまりのある情報群を見つけ出すことだけでなく、複数のトピックを関連づけ、「なぜこのトピックがあって、あのトピックはないのか」というかたちで新たなタグを考え、あるトピックを違うタグの枠組のもとで捉え直すなど、様々な知的創造の可能性へと開かれるということです。

言い方をかえると、分類されていない情報は居場所を持たないことになります。また、それは他の情報との関係や比較や再分類の可能性が閉ざされている状態と言えるでしょう。それゆえに、情報の整理によって、ある情報を次の可能性に開くことができます。この意味で、「キーワード索引」は“情報を整理して、情報閲覧の利便性を高める”ためのものであるよりも、“情報を整理して、知的創造へと結びつける”ためのツールとして作成されています。

「キーワード索引」をご利用になる方には、是非以上の制作者側の思いも汲み取っていただけき、日頃の研究や知的活動に役立てていただけばこれ以上の喜びはありません。是非、「AJI主題キーワード索引」をご活用ください。

松井信之
立命館アジア・日本研究機構
准教授(AJIデジタル情報エディター)