研究所重点研究プログラム
2023年度の「研究所重点研究プログラム」も無事に採択され、4月から研究活動が開始されました。
いよいよコロナ禍時代の終わりも視野に入ってきた今、国際的な研究連携の活動に一定の限界があった時期を超えて、再び、グローバルな研究および成果発信を展開していく所存です。どうか、ご支援ご鞭撻をよろしくお願いいたします。
今年度は、新たに大学間MOUを締結した3大学(ベトナム・ノンラム大学、マレーシア国民大学、インドネシア国際イスラーム大学)をはじめ、アジアの諸大学との連携も強めていきたいと考えています。
全学横断型の研究機構としての立命館アジア・日本研究機構の下で、本研究所は、全キャンパスを結びつつ、文理融合型の研究を推進し、重点研究プログラムでも、人社系、自然科学系の多様な分野の先生方、若手研究者、院生の皆さまにご参加いただいています。その結果として、ダイバーシティについてもかなりの高水準を達成していますので、その面もさらに発展させていきたいと思います。
ポストコロナ禍を視野に入れるということは、単に、コロナ以前の状況へ戻ることではありません。コロナ禍の間に研究DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めてきましたが、その一環として去る(2023年)1月に創刊した『アジア・マップ:AJI Webマガジン』(vol.1リンク)は、アジアに関する学術的に信頼度の高い発信をする新しい試みです。是非、ご覧ください。
今年度は、アジア・日本研究推進プログラムの「共生」「共創」「協働」の 3 分野とも連携しながら、下記のような研究テーマを重点プロジェクトとして推進していくことになりました。
メンバーとして、学内では 3 つのキャンパスから 14 の学部・研究科、4 つの機構から先生方、若手研究者の皆さまに拠点構成員として参加いただき、学外からも多くのメンバーに参画いただいています。
研究会、ワークショップ、シンポジウム等については、適宜ご案内いたしますので、イベント欄をご覧ください。
プロジェクト名 | 概要 |
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「立命館発・創成的アジア・日本研究」開発(リーダー:小杉 泰・当研究所所長) | 立命館大学独自の創成的な「アジア・日本研究」を発展させるために、今年度は特にポストコロナ時代を見据えつつ、①「グローバル化時代における日本哲学の国際貢献」ユニット、②「ポスト資本主義時代のアジア的文明と発展」ユニット、③「グローバル化後アジアの国民・エスニシティ・ディアスポラ研究」ユニット、④「東アジアの文化芸術研究」ユニット、において、若手研究者を中心に、日本研究・アジア研究における新機軸の開発をめざし、また、研究のDX(デジタルトランスフォーメーション)をも推進する。 |
東南アジアとのコラボによる科学技術の共創(リーダー:田中 覚・情報理工学部教授) | アジア諸地域との科学技術面での共創・連携を進め、とりわけ東南アジアとの研究協力を強力に推進し、文化財の可視化、伝統的医学の現代的活用、農業・畜産業・水産業に関する環境問題の解決策などについて研究を進める。 |
アジア・イスラームとポストコロナ社会発展の課題(リーダー:黒田 彩加・立命館アジア・日本研究機構准教授) | アジア的な穏健で発展的なイスラームの実態を考究するとともに、ポストコロナ時代における社会的課題の調査とそれに対するイスラーム社会固有の対応について研究を進める。また、広域アジアにおけるイスラーム法研究も推進する。 |
グローバル多言語フォーラムMeridian180の活用によるアジア・日本研究の国際展開(リーダー:森 裕之・政策科学部教授) | グローバルな多言語オンライン・フォーラムであるMeridian180のいっそう活用を進めるとともに、それによってアジア・日本研究を推進し、その成果をグローバルに発信する活動をサポートし、Meridian180日本事務局としての役割を果たす。 |