教員プロフィール
池端 蕗子 IKEHATA Fukiko
立命館大学衣笠総合研究機構 准教授 専門:中東地域研究、国際関係学 |
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学位:地域研究(京都大学)、2019年 博士論文:「現代イスラームにおけるスンナ派・シーア派和合論と多宗教間対話―ヨルダンとOIC(イスラーム協力機構)を事例として」 |
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著書:『宗教復興と国際政治:ヨルダンとイスラーム協力機構の挑戦』(晃洋書房、2021年) 最近の論文:「現代中東における宗派対立とヨルダンの宗派和合戦略:アンマン・メッセージの解析を中心として」『日本中東学会年報』33-1号, pp. 39-69. 2017年7月 “Does the Islamic World have a Platform to Express its International Public Opinion?” Kyoto Bulletin of Islamic Area Studies, vol. 12, pp. 118-135. March, 2019. |
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最近の研究テーマ: イスラーム協力機構におけるコンセンサス形成、現代におけるウラマーの合意形成、集団的イジュティハード | |
科学研究費助成事業 若手研究 2022年4月 - 2025年3月 「中東の国家間対立と「公的イスラーム」の役割:国家の正統性と法学者ネットワーク」 キーワード:公的イスラーム / ウラマー / 国家間対立 / 国家の正統性 / イスラーム法学 <研究概要> 中東・湾岸地域にはいくつも域内の国家間の対立があり、特にイスラーム諸国間のイスラームをめぐる深刻な対立があって、「宗派対立」も生じている。これらの国々では、社会のイスラーム性を称揚する場合でも抑制する場合でも、国家が「公的イスラーム」を唱えて正統性を強化する傾向が強く、その内容が外交関係にも影響を及ぼす。本研究では、国家と法学者たちの相互関与の中から「公的イスラーム」が構築される過程を解析し、法学者の国内外のネットワークが公権力に与える影響、国家と法学者の協調・競合関係、各国が護持する「公的イスラーム」が地域内で国家間の対立と融和に作用する実態を考究する。 |