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2026.02.20
【レポート】第26回AJIブックローンチを開催しました!Dr.伊東さなえ『ネパール大震災 の民族誌:共同性と市民性が交わる場で災害に対応する』
2026年2月4日(水)に、第26回AJIブックローンチが開催されました。本イベントでは、Dr.伊東さなえ(大阪大学大学院人間科学研究科共生学系講師/立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員)が自身初の単著『ネパール大震災の民族誌:共同性と市民性が交わる場で災害に対応する』(ナカニシヤ出版、2024年)について報告しました。
本書は、2015年春に発生したネパール大震災とその後の復興を、文化人類学的な観点から追いかけた民族誌です。特に村という共同性の想像/創造と、国内外の市民社会的ネットワークの関連性に着目し検討しました。そして、調査村では、伝統的な共同性をめぐる想像/創造とそれによって再構築される土地や神霊との関係に確かに依拠しつつも、現代的な相互扶助や公共性、市民性、開発言説にもとづくつながりも駆使し、それを経由してグローバルな市民社会ともつながりあうという被災者たちの多元的で柔軟な災害対応が実践
ブックローンチでは、本書未掲載の写真も交えつつ、本書の主たる議論について紹介しました。
質疑応答時には、司会を務めたDr.足立真理(日本学術振興会特別研究員/立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員)から現在の復興状況やその中での新たな動きについての質問がありました。フロアからも、震災をきっかけとした政府の方針の変化や、災害後に盛り上がったナショナリズムが昨年起きたZ世代の運動にどのようにかかわっているのかなど、今後の研究につながる示唆に富むコメントや質問が寄せられ、闊達な意見交換が行われました。
発表を行うDr.伊東さなえ
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