2017年5月31日 教職員を対象に立命館の歴史を訪ねるフィールドワークを実施しました。
これは、現存する立命館のキャンパスでは最も歴史ある衣笠キャンパスの歴史を、現場に足を運んで体感で研修するもので、「衣笠キャンパス事務課」(衣笠キャンパスの教育・研究条件整備や地域協働を担う部署)と史資料センターの共同で「立命館と歩く京都」と題する連続企画です。
第1回にあたる今回は、1948年から1968年まで現在の「中央広場」にあった「立命館衣笠球場」(以下「衣笠球場」と書きます)の事跡を辿りました。
「衣笠球場」の図面を現在のキャンパス平面図に重ねたもの。これを資料にして現地を巡る。
※衣笠球場の歴史は「<学園史資料から>衣笠球場ものがたり」をご覧ください。
https://www.ritsumei.ac.jp/archives/column/article.html/?id=43
5月31日(水)11:30~12:30のお昼休み、15名の職員が参加。概説を聞きながら昼食をとった後、「平井嘉一郎記念図書館」入口付近に向かいます。当日は晴れ。初夏なのに真夏のような天気です。
「平井嘉一郎記念図書館」前での説明。1948年誕生した衣笠球場のホームベースはこの位置にありました。解説したのは史資料センター調査研究員の久保田謙次さん。
ありし日の「衣笠球場」を想像しながら、「ここに記念碑を埋めるといいな」「記念式典には校友の野球選手に投げてもらおう」「ピッチャーマウンドは創思館の入口のとこ?」「三塁ベースは南に位置するので、もちょっと本塁の角度はこうだ」などの話に花が咲く。文書で見るのと体感するのとではやっぱり違う。
次に向かったのは、唯一「衣笠球場」の名残を残すNTTの電柱表示。「衣笠球場」の表示版が残っている場所はたくさんあるが、一番近いところでは「衣笠キャンパス」から大学院棟である「究論館」へ抜ける通用路に。これ以外にもカタカナ表記で「キヌガサキュウジョウ」という電柱もある。
昼休みの時間はあっという間に過ぎます。最後にキャンパス内に戻って、末川名誉総長の言葉「未来を信じ 未来に生きる」の碑と「立命館その由来の碑」の解説を聞いて、終了しました。日頃何気なく見ている石碑も実物の前で説明を聞くと理解が深まります。
2017年6月2日
立命館 史資料センター奈良英久