恒例で1月2日・3日に行われる箱根駅伝(正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」)は今では正月の風物詩となっています。
箱根駅伝は関東学生陸上競技連盟加盟大学のうち、前年大会でシード権を獲得した上位10校と、10月の予選会を通過した10校、および関東学生連合を加えた合計21チームが出場します。関東学生連合チームは予選会を通過しなかった大学の記録上位者から(各校1人)選ばれます。「関東の大学だけかぁ」と見ない方もおられるかも知れません。
ところで、京都の立命館大学がかつて、箱根駅伝に参加した年があったことを知っていますか。1964年の「東京オリンピック」の年、箱根駅伝は40回記念大会で、「関西学生駅伝」三連覇の立命館大学と福岡大学の2大学が西日本から招待されたものです。当時はテレビ中継が行われていませんでした。本学は選手10人中5人が1年生でしたが、学生達は奮闘し、総合11位と健闘しました(日野雅之『たった一度の箱根駅伝―東洋オリンピックの年、立命館大学が走った―』大成出版社2012年)。この時の選手の写真はこの本から引用しました。
立命館 史資料センター公式YouTubチャンネルにて、当時の貴重な映像がご覧いただけます。
【箱根駅伝】第40回記念大会 立命館大学出場 1964年【字幕あり/カラー映像】 ←こちらをクリック
なお、2024年の第100回大会は記念大会とされ、関東以外の大学にも門戸を広げることになり、立命館大学も予選会に参加しましたが、34位の成績となり、23校という本戦出場枠には至りませんでした。主将の北辻選手(経済学部4回生)は、「挑戦してよかった」とチーム一丸で挑んだ約8カ月間を振り返り、山崎選手も「実力のなさを痛感したが、この経験を糧に、より成長していきたい」と悔しさをにじませながらも、今後に向けて前を向きました。(「『挑戦してよかった』第100回箱根駅伝予選会、立命大34位」、立命館大学ホームページTOPICS2023.10.17)