2019年10月19日(土) 国立京都国際会館にて、「立命館大学校友会100周年記念 オール立命館校友大会」が全国から2,000名の参加を得て盛大に開催されました。
その会場内で「なつかしの立命館」と銘打ち、広小路と衣笠時代を中心に学園史展示を行いましたので、ご紹介します。
国立京都国際会館を会場に、100周年記念オール立命館校友大会を開催。
学園史展示の「なつかしの立命館」全景。広小路世代を中心に思い出話に花が咲く。
明治2年西園寺揮毫の「立命館」(学宝)を1.5倍に拡大して展示。じっと見入る校友。近年、史資料センターでは、西園寺公望と中川小十郎の「定番」写真を変えて展示するようにしています。晩年の写真ではなく、そのことが起こったころの写真(例えば京都法政学校設立の時は、その頃の西園寺と中川というように)
創立者中川小十郎の少年期から京都法政学校創立までのパネル。毎回人気があるのは、モニターに映る当時の学生生活の姿。(今回は、校友の大城戸さんから寄贈いただいた1980年広小路で撮影された自主製作映画も上映しました)
学園史展示の一角で解説するのは、立命館大学校友会設立100周年記念事業 特別委員会副委員長の仲治實さん。仲さんは学園史について実地調査や史資料センターでの資料調査を重ねて精緻な学園創立史を研究され、パワーポイントを使って校友に話しておられました。史資料センターでも知らなったことがあり、本当に頭の下がる思いです。
1965年広小路学舎模型(1/150)の前で談笑する校友。中央はこの日講演された校友の古市 忠夫さん。(阪神淡路大震災で被災後、自らの復興のためプロゴルファーを目指し、還暦目前にプロゴルファーテストに合格-2006年公開映画「ありがとう」の主人公モデル)
1965年広小路学舎、1981年衣笠学舎、2019年OIC模型に集まる。校友大会で必ず展示する「キャンパス模型」は「なつかしさ」の固まり。この日一番集まっていたのは衣笠学舎の模型でした。(この衣笠学舎模型は、当時の学生クラブ「立美会」が製作して学園に寄贈したもの)
今回初めて製作展示した、1980年広小路・衣笠周辺、1988年衣笠周辺の飲食店地図と学生生活の写真パネル。学生時代の思い出はキャンパスの外にも「なつかしさ」があって人気でした。史資料センターには学外の飲食店などの写真がほとんどないので、是非とも集めたいと思っています。
1965~1981年までの「学園祭パンフレット」「大学案内」の展示と末川名誉総長の色紙や言葉の実物展示。「学園祭」は強い思い出となっていて、自分の時代の表紙を撮影していく校友が多くいました。末川名誉総長の言葉は、キーフレーズは同じでも、時々で書き方が違うので、関心を集めたようです。
昭和13年に製作された「山陰道鎮撫行程図」実物大レプリカ。今回初展示の資料で西園寺が通った軌跡がすべて記載されています。あわせて、史資料センター久保田謙次調査研究員が同行程を2015年に辿った記録も展示しました。
1983年~2014年まで衣笠の体育館舞台にあった「一文字幕」の校章の展示。これも初展示ですが実物がいかに大きいかがわかります。展示をみて「あれ、こんなのあったっけ?」とか「でかいな」という感想が。
2019年10月29日 立命館 史資料センター 奈良英久