今年2013(平成25)年、立命館はもう一つの創立100周年を迎えます。
「立命館」の名は1869(明治2)年に西園寺公望が創めた私塾に由来しますが、創立者中川小十郎は、今から100年前の1913(大正2)年12月2日に「財団法人立命館」を設立、続いて12月10日に私立京都法政大学から私立立命館大学へ、また私立清和中学校を私立立命館中学へと校名を改称し、西園寺公望の立命館を継承することとなりました。
12月13日にはその発表式が挙行されています。設立により館長となった中川小十郎は発表式において、「立命館」は、西園寺公望が私塾を開き人材養成の事業をはからんとした志を継承し、また京都帝国大学の創設により民間においても京都に私学を興し法律学校を設置せんとする動きがあり、創設に関わった自分が進んで私学の創立にあたった、と述べています。
このように立命館と京都帝国大学は創立当初から強い結びつきがありましたが、財団法人立命館設立の寄附行為に、「本財団を解散するに至りたるときは其所属財産の全部を挙げて京都帝国大学に寄附すること」とあり、このことからもその関係の深さがうかがえます。
財団法人立命館設立許可書(1913年12月2日)。私塾立命館の名が継承され、大学・中学も「立命館大学」「立命館中学」となった。