2022年9月12日(月)「白雲荘リバイタルプロジェクト」キックオフミーティング開催
立命館創立者・中川小十郎は、後半生を京都の居宅を拠点として、立命館の経営や教育に心血を注いでいます。
その居宅は上京区桜木町402(上京区寺町通上立売上ル西入ル)にあり、居を構えた当時の地名から「塔之段」(とうのだん)邸と通称されました。(注)
この居宅は戦後立命館の所有となり、中川の使った「雅号」に由来して「白雲荘」と名付けられ、校宅、教職員会館、校友会施設として活用されましたが、老朽化のため2007年に閉鎖されています。
この度、学園内の有志によりこの「白雲荘」を保存して今日的な利活用を目指そうというプロジェクトが立ち上がりました。
代表者は、宗本晋作教授(理工学部建築都市デザイン学科)、メンバーに建山和由教授(総合科学技術研究機構)、服部利幸教授(政策科学部)、山口洋典教授(共通教育推進機構)他衣笠キャンパス地域連携課、研究環境管理課、BKC地域連携課、亀岡校友会、史資料センターなど、学園施設や教育研究、学園史に関わる人々です。
9月12日(月)午後、まずは「白雲荘」に集い、これまでの経緯や現状、これからの可能性を話し合うキックオフミーティングを開催しています。学園からの支持と経済的援助も得てスタートです。
史資料センターではこのプロジェクトの進捗を引き続きお知らせしてまいります。
(プロジェクトメンバ―:左から山口洋典教授、廣井徹学術情報部次長兼
史資料センター課長、宗本晋作教授、服部利幸教授)
内部を検分するプロジェクトメンバー
白雲荘に設えられた庭園「虬園」(きゅうえん)の現状
2022年9月22日 立命館 史資料センター
注) 立命館創立者中川小十郎の京都の居宅(塔之段邸)の事歴詳細は以下をご参照ください。
立命館大学図書館 機関リポジトリ(R-Cube)
松本皎「中川「塔之段」旧邸と立命館「白雲荘」校宅の百年」『立命館百年史紀要』16号 2008
http://doi.org/10.34382/00015553