【立命館守山中学校・高等学校開校記念碑 2023年7月14日撮影】
立命館守山中学校・高等学校に開校記念碑があります。
「志於道 據於德 依於仁 游於藝」
出典は論語述而、白川静撰、川本八郎書と刻まれています。
子曰わく「道に志し、徳に拠り、仁に依り、芸に游ぶ」と読み下され、
先生(孔子)が言われた、「志向するところは、道であり、拠り所は徳にあり、根本は仁にある。そうして芸(礼儀・音楽・弓術・馬術・習字・算術)の中に憩い遊ぶ」と解読されています。
知識偏重ではなく、心を育て、豊かになることによって、初めて学問も長じることを諭す。
撰者の白川静は、文学博士で立命館大学名誉教授、立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所名誉研究所長でした。
揮毫をした川本八郎は、1995年から学校法人立命館理事長を務め、2007年に学校法人立命館相談役になりました。
記念碑の建立は2007(平成19)年春です。
立命館守山高等学校は、2006年4月、滋賀県守山市から市立守山女子高等学校の移管を受けて男女共学校として開校しました。
翌年4月、守山市三宅町の新キャンパスに移転し、更に立命館守山中学校を開校しました。記念碑はその三宅町の新キャンパスに建っています。
中学校・高等学校の教育目標は、
立命館学園の一員としてのアイデンティティをもち、「自由と清新」「平和と民主主義」を理解し、国際社会や地域社会で活躍できる高い能力や倫理観、市民道徳を有する国際人を育成する
です。
またその教育方針は、
・中高大一貫教育の優位性を生かした教育
・21世紀に求められる科学的素養を育む教育
・コミュニケーション能力を育む先進的英語教育と情報教育、高度な国際化教育
・高い学校文化の醸成
にあります。(『2007年度学校要覧』より)
守山中学校・高等学校の2007年度の生徒数は、
高等学校 1年は 普通科250名、
2年は 普通科231名、商業科1名
3年は 商業科76名、家庭科70名、外国語科29名
計 657名
中学校 1年 185名
でした。
現在(2023年度)は、高等学校 1045名
中学校 536名
で、滋賀県を始め、京都府、大阪府、その他の各県各地から通学しています。
学校名の愛称は、立命館守山中学校・高等学校のホームページによると「リツモリ」です。
2023年8月8日 立命館 史資料センター 調査研究員 久保田謙次