(3)より豊かで快適な学習・学⽣⽣活を実現するためのキャンパス環境整備
1)施設・キャンパスアメニティなどの整備
施設・教室条件の確保が、学⽣のみなさんの学⽣⽣活を⽀え、新たな教育展開や、学びを充実させるためのカリキュラム・時間割編成を実現する⼤前提となります。OICの開設(2015年度)をはじめとしたR2020のもとで進められてきたキャンパス整備計画は、教育・研究および学⽣⽣活に関わる基本的な条件整備といえます。こうした観点から、R2020期間に、本格的にラーニング・コモンズが整備され、活用されてきました。教室での学びや授業時間内・正課内の学びにとどまらず、ラーニング・コモンズは多様なかたちで学⽣同⼠の学び合いの場を提供し、キャンパスにおける快適な「居場所」のひとつとなります。例えば、各キャンパス図書館内に配置している「ぴあら」、⾐笠Cの学部施設を中⼼に当該施設の特性を活かしたコモンズ、BKCのスポーツ健康コモンズや屋外コモンズなどがあり、OICは「キャンパス全体をラーニング・プレイスに」という考え⽅のもとに、様々なコモンズが配置、などを進めました。
院生へは、研究室の充実と併せて、コモンズやミーティングルームなど、多様なニーズに応える環境整備という観点から、2015年度より新しい⼤学院施設の運⽤を衣笠Cの究論館およびOIC(A棟⼤学院エリア)で開始しました。
さらに、キャンパス内のエレベーターやスロープの設置、保育施設の開設など、ダイバーシティ&インクルージョンを推進する観点からも環境整備を進めました。
R2020の取り組みとして進めた主な施設・条件整備
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衣笠C 究論館(供用開始:2015年3月) -
衣笠C 平井嘉一郎記念図書館(供用開始:2016年4月) -
衣笠C・BKC 保育所整備:立命館みらい保育園きぬがさ(供用開始:2018年9月) -
BKC トリシア:理工系新棟Ⅱ(供用開始:2014年5月) -
BKC スポーツ健康コモンズ:BKCフロントゾーン再開発(供用開始:2016年8月) -
OIC OIC開設(供用開始:2015年4月) -
OIC OICフィールド・F棟(芝張替え:2017年3月) -
OIC G棟分林記念館(供用開始:2019年9月) -
衣笠C・BKC・OIC トイレリデザイン(順次実施)
2)安全・安⼼・快適に向けた学⽣⽣活の基盤的⽀援
安全・安⼼な学⽣⽣活の基盤を⽀えるため、各キャンパスには保健センターが配置されています。この保健センターを中⼼とした取り組みとして、2015年度にトラベルクリニック、2019年度にはピア・サポーターによる「+R留学ヘルスサポーター」、2017年度には⽗⺟教育後援会からの医療費補助、2018年度にヘルシーキャンパス⽴命館宣⾔・ヘルスプロモーション企画などを開始しました。また、新型コロナウイルス禍への対応として、発熱外来設置(2020年度)、PCR検査機器導⼊(2021年度)、キャンパス内でのワクチン職域接種(2021年度〜)を進めました。
このほか、キャンパス禁煙化に関する取り組みとして、2009年度にキャンパス禁煙化推進委員会を設置し、禁煙教育・巡回キャンペーンなどを実施しています。
また、快適な学⽣⽣活に向けて⾷環境の充実は⽋かせません。ランチストリートを、BKC(2011年度~)、OIC(2015年度~)で開始しました。また、2017年度に⾐笠C存⼼館⾷堂の改修・増席、2021年度に「Forest Dining nadeshico」(BKC)をオープンしました。さらに、2021年度から衣笠Cでもランチストリートの開始をし、様々な食環境の充実の取り組みを進めています。
目次
- 第Ⅰ章これまでの全学協議会における議論経過と2022年度全学協議会の位置づけ
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第Ⅱ章R2020からR2030に向けた⽴命館⼤学の取り組みについて
- 1.R2020の取り組み
- (1)多様な学⽣の多様な学びを実現するための取り組み(学⽣の学びの環境整備)
- (2)⼤学院におけるより⾼度な研究やキャリア⽀援の取り組み
- (3)より豊かで快適な学習・学⽣⽣活を実現するためのキャンパス環境整備
- 2.新型コロナウイルス禍での緊急対応とその経験をふまえた将来への展望
- 3.R2030チャレンジ・デザインの具体的な取り組みにむけて
- (1)R2030チャレンジ・デザインの考え⽅
- (2)研究と教育の拡⼤的再結合の意味−⽴命館⼤学の使命達成のために−
- (3)学⽣の学びと成⻑をさらに充実したものにするために
- (4)院生に期待する役割(⽴命館⼤学の考える「院生像」)
- (5)今後の⼤学院教学政策の展開に向けて
- 第Ⅲ章 R2020期間の財政運営と立命館大学の2023年度以降の学費・財政政策について
- 資料