2022年度全学協議会に向けた
RS学園通信に関わるQ&A

Q1:「学びの立命館モデル」とは、
何ですか?

立命館大学では、学習者、つまり学生である皆さんの一人一人が中心となる学びのスタイルを体系化した「学びの立命館モデル」を掲げて、学部教育の充実に取り組んでいます。「学びの立命館モデル」は、学生の皆さんが学生生活のなかで次のことを達成あるいは実践できるようになることを目指します。
詳細は以下よりご確認ください。

Q2:「教学ガイドライン」の
内容を教えてください。

教育の質を向上させるための方向性を学部ごとに明確にすること。そのうえで学生の皆さんの主体的学びを確立することを目的として定められたガイドラインです。

具体的には、①学部ごとに人材育成目的、教育目標、3つのポリシー(学生受け入れ方針、教育課程の編成・実施方針、学位授与方針)を明確にし、これらの関連性を示したうえで、体系的なカリキュラムを確立すること、②各学年における小集団教育と学習・学修支援の充実、③大学での学びへの切り替えを目指した初年次教育の実施、④各学部のコアとなる科目・専門の基礎となる科目を明確化させて、関連付けた教育を展開すること、⑤グローバル化に対応した教学の充実、⑥教育の質向上のための授業の専任教員率の改善、⑦教育の質向上のための組織的FDの推進があげられます。

Q3:「コモンズ」とは、何ですか?

学びや交流を目的として学内に設けられた場所や施設のことで、多様な学生の学び、学び合う、学び合えるスタイルに応じた学修・環境の一つです。具体的には、大学図書館内にあるぴあらや、学部基本棟にある学生ラウンジ、OICにおいてはキャンパス全体にコモンズが配置されています。

Q4:「DX」とは、何ですか?

Digital〔デジタル〕のD、そしてTransformation〔トランスフォーメーション〕のTransをXとあらわす慣習から、これら頭文字を並べた言葉です。2000年代に海外の大学の教授によって提唱された概念とされており、“ デジタルテクノロジーの活用によってわたしたちの生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること”をあらわしてます。立命館学園では教育研究の DX を段階的に推進し、みなさんの学びの能動化をはじめ研究の高度化をめざしています。

Q5:「グローバル・イニシアティブ」とは、どのような意味ですか?

立命館学園においては教育・研究と学びのグローバル化を推進する取り組みのことを指します。立命館大学においては、本文中に記載の通り、SGU構想の具体化をすすめる取り組みが中心となり推進しています。
詳細は以下よりご確認ください。

Q6:「R-GIRO」とは、何ですか?

立命館グローバル・イノベーション研究機構(Ritsumeikan Global Innovation Research Organization)のことです。「持続可能な社会形成のために解決すべき課題に特化した研究拠点の形成」および「次世代を担う若手研究者の育成」を目的に、立命館大学内の組織を横断して文理を融させながら、学際的研究活動を促進しており、価値ある研究成果を創出するといった役割を果たしています。

Q7:「ST比」とは、何ですか?

教育環境のもっとも基盤的な条件である「教員ひとりあたりの学生数」のことです。立命館大学では、R2020を通じた教育条件の整備・改善に取り組みの中でST比を向上させ、授業の方法や内容を改善し、小集団教育の充実を軸に教員と学生間のコミュニケーションを高める取り組みが行われてきました。

Q8:「CEFR」とは、何ですか?

語学力を測る基準として欧州評議会が研究し、欧州を中心に2001年から公式に活用されている国際基準のことです。立命館大学では学部ごとにポリシーを定めており、その中で決められている英語の外部試験を用いて語学力の把握を行っており、全学で統一した到達度を検証することが困難です。そのため、これらに対応したCEFRを用いています。

Q9:「Zendesk」とは、何ですか?

コロナ禍におけるWeb授業再開に向けた取り組みのひとつとして学生支援のオンライン化を想定し、構築を行ったFAQサイトのことです。オンラインでも学生支援ができるような仕組みとなっており、授業や課外自主活動に関わる情報、留学や就職・資格に関する各種プログラムの案内などを各項目に分類しまとめています。
詳細は以下よりご確認下さい。

Q10:「FD企画」とは、どのような取り組みですか?

FDとは、Faculty Developmentの略称であり、組織的に行う教育改善活動のことです。立命館大学においては、「建学の精神と教学理念を踏まえ、学部・研究科・他教学機関が掲げる理念と教育目標を実現するために、カリキュラムや個々の授業についての配置・内容・方法・教材・評価等の適切性に関して、教員が職員と協働し、学生の参画を得て、組織的な研究・研修を推進するとともに、それらの取組の妥当性、有効性について継続的に検証を行い、さらなる改善に活かしていく活動」と確認されており、教育開発推進機構が中心となり様々な企画を実施しています。
詳細内容は以下よりご確認下さい。

Q11:「立命館スポーツ宣言」とは、何ですか?

立命館学園がスポーツをどのように捉えるのかを表したものです。
R2020において「正課と課外の枠(Border)を超えたスポーツ政策の展開に向けて~『自ら考え、自ら行動できる』人材を育成するために~」が新たなスポーツ政策として確認されており、これらの理念・目的を表し、具現化していく上で制定されたものです。
詳細は以下よりご確認ください。

Q12:今回示された授業料改定方式は在校生にも適用されますか。

今回示している授業料改定方式は、2023~2026年度の新入生に適用する方式で、在校生に適用されるものではありません。
立命館大学は在学期間の授業料を入学時に明示する方式としており、2022年度以前の入学者(在学生)には、入学時に明示した学費額を適用します(変更はありません)。

Q13:「教学維持改善費」が2024年度新入生に適用されることとなった場合、2023年度入学者にも2024年度から適用されるのでしょうか。また、2024年度に適用された場合、2025年度、2026年度入学者にも適用されるのでしょうか。

Q12でも記載の通り、立命館大学は在学期間の授業料を入学時に明示する方式としています。2024年度新入生に「教学維持改善費」が適用されることとなった場合でも、2023年度以前の入学者の2024年度以降の学費額に適用されるものではありません。

一方で、2023~2026年度において、初めて適用した年度以降の入学者には同額の教学維持改善費を適用することとしていますので、2024年度新入生に「教学維持改善費」が適用されることとなった場合は、2025年度・2026年度の新入生にも「教学維持改善費」が適用されますが、その額は同額で、増額されることはありません。

Q14:教育活動に伴う収支状況をふまえて「教学維持改善費」を適用するとありますが、収支状況をふまえても適用しない場合もあるのでしょうか。

具体的なことについては常任理事会で議論して判断することになりますが、2023年度入学者の授業料については、新型コロナウイルス禍における社会情勢を勘案し、収支状況に関わらず、教学維持改善費を適用しないこととしています。

Q15:収支状況が悪化したら学費改定をするのでしょうか。

R2030の財政運営では、チャレンジ・デザインなどの戦略的・先行的な取り組みは、学納金以外の収入(資金運用収入)を財源に行うこととしており、その効果・成果検証や既存事業の見直しを経て継続・恒常化が必要なものを判断していくこととなります。

恒常化された施策は、学納金などの基盤的な収入を財源とする財政マネジメントを行いますが、同時に、収入の多様化や経費の削減も合わせて行いますので、新しいチャレンジを恒常化することにより自動的に学費改定を行うものではありません。

今次の学費政策の考え方は、教学の持続的な改善・質向上、財政バランスの健全性の維持、R2030を通じたチャレンジの促進などを結節するものです。

Q16:授業料改定方式で算出された新年度授業料が前年度を下回る場合は、前年度授業料と同額とするとありますが、減額するという判断は考えられていないのでしょうか。

大学の学費の考え方は、立命館で学んでいる学生に提供している学びの環境を維持していくだけでなく、学びの質、研究の質を高めていくことが重要であると考えているため、減額ではなく、教育の充実に充てるという考えに立っています。

Q17:教学維持改善費は新入生に適用されるとのことですが、在校生の教学条件はよくならないのでしょうか。

学費の改定に関しては、新しく入学する学生から適用されますが、皆さんの教学条件を整えずに、新入生の教学条件だけを整えていくというものではありません。在学生に対する教学条件の維持、改善も同時に取り組んでいきます。

Q18:積立金があるのであれば、積立金を取り崩し運営することはできないのでしょうか。

将来における施設や設備の老朽化、教育研究の高度化や学びのスタイルの変化などに即した更新等のために資金を積み立てておく必要があります。資金の積立や取り崩しのルールは、R2030財政運営基本方針に基づき行っています。なお、新型コロナウイルス禍における緊急対応の際には、これらの積立金を取り崩して対応を行いましたが、恒常的な取り組み・支出を積立金の取り崩しにより行うことは、未来の学生に対して、負担を生むことであり、持続性を欠く運営となるため、不適切であると考えています。

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