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2024.06.07


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ゲスト講義実施報告(立命館アジア太平洋大学 アジア太平洋学部教授:前学部長 佐藤洋一郎様)
「プロフェッショナル・ワークショップ(英語)」(担当:チャダ・アスタ先生)の授業にて、立命館アジア太平洋大学 アジア太平洋学部教授(前学部長)の佐藤洋一郎先生をゲストスピーカーとしてお招きいたしました。佐藤先生はこれまで、関西外国語大学ハワイカレッジ、オークランド大学、アジア太平洋安全保障研究センター(米国国防総省、2001~2009年)で勤務し、ユソフ・イシャク東南アジア研究所の上級客員研究員(2023年)を務められました。
佐藤先生は学生たちに、米国、ニュージーランド、日本の名門大学における研究キャリアについてお話しされました。また、講義ではインド太平洋の安全保障問題について、主に次のテーマに関してお話しいただきました。
1. 日米関係
2. マラッカ海峡の安全保障
3. 日本の対南太平洋政策
4. インド太平洋における海洋安全保障問題
学生たちは、卒業後の進路選択や大学院で研究を続けるという選択肢について、ゲストスピーカーの佐藤先生と話し合いました。佐藤先生は、就職市場での競争力を維持できるよう自身のスキルを常に最新の状態に保つことがいかに重要であるかについてお話しされていました。
2024.5.31


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ゲスト講義実施報告(一般財団法人 平和・安全保障研究所(RIPS)理事長 德地秀士様)
2024年5月31日、「プロフェッショナル・ワークショップ(英語)」(担当:チャダ・アスタ先生)のゲストスピーカーとして、一般財団法人 平和・安全保障研究所(RIPS)の理事長・德地秀士様をお招きいたしました。德地様は東京大学法学部を卒業し、フレッチャー・スクール修士課程(M.A.L.D.)を修了ののち、防衛省運用企画局長、人事教育局長、経理装備局長、防衛政策局長、防衛審議官等を経て、2017年に平和・安全保障研究所理事に就任されました。
今回の講義で德地様は、安全保障という概念を、学術的および実務家としての観点からお話しされていました。主なテーマは下記の3つでした。
1. 米国、日本およびその他の国における、安全保障研究の特徴
2. 情報収集という仕事
3. 国際関係における包括的なアプローチの重要性
学生たちからは、政府における業務や研究についていくつもの質問が挙がりました。德地様からは他にも、卒業後の就職機会や政府の安全保障分野で働くために必要なスキル、国際関係分野におけるキャリア形成などについてアドバイスをいただきました。
2024.05.30



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ゲスト講義実施報告(サイバーエージェント アベマTVプロデューサー 池田克彦様)
大山真司先生の「専門演習」の授業にて、サイバーエージェント アベマTVプロデューサーとして活躍されている池田克彦様をゲストスピーカーとしてお招きし講義を行っていただきました。
現在はサイバーエージェントのアベマTVでプロデューサーとして幅広いコンテンツ制作に関わっておられる池田様の就職活動の話から始まり、国内一と言われるTBSドラマ部から、AbemaTVでのキャリア、そして並行して自身の制作会社を立ち上げるまでの豊富な実務経験と、メディア産業、コンテンツ制作に関する洞察を共有して頂きました。
特に、地上波全盛の時代からネットTV、ストリーミング配信に至るまで、メディア環境が劇的に変化する中で、国内メディア企業のビジネスモデルや制作スタイルがどのように進化してきたかについて詳しくお話しいただきました。
また同時に、こうした早い変化の中でどのようにキャリアを築いてきたのか、その具体的な経験や洞察を交えながらの説明には大きな気付きがありました。
講演中、学生からは活発に質問が寄せられ、特にキャリアに関する質問に対して親身に受け答えをしてくださいました。
その結果、学生たちはメディア業界の現状や将来について深く理解し、自身のキャリア形成についても多くの学びを得ることができました。
全体を通し、大変有意義な時間となり、学生にとっても貴重な学びの場となりました。
2024.05.24



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ゲスト講義実施報告(和歌山eかんぱにぃ:理事 中嶋悦子様)
「プロフェッショナルワークショップ」(担当教員:石川幸子先生)の授業にて、和歌山eかんぱにぃにて理事をされている中嶋悦子様をゲスト講師としてお招きし講義を行っていただきました。
本授業では、国際的に活躍するためには「るつぼ体験」(自分の価値観・人生観を再構築する経験)が必要であるとの認識に基づいて、毎年、「るつぼ体験」の一例である青年海外協力隊(JOCV)の経験者をお招きして講義を行って頂いています。
今年も本学の国際関係学部を卒業されてJOCVとしてネパールで活動された中嶋悦子様をお招きしました。
中嶋様は、まず、どのような経緯でJOCVに応募するに至ったかについて説明されました。学部生の時に行ったJICAのインターンで刺激を受け、将来はJOCVとして途上国で仕事をしたいという夢をあきらめることなく、27歳の時にJOCVに応募されました。彼女の職種は「コミュニティ開発」。これは特に専門分野を持たない人がJOCVに応募できる分野ですが、派遣された先で“誰と何をするのかを決めるところから日ごとを始めなければならない”というハードルがあります。
派遣先はネパールのシャンジャ郡という田舎でした。派遣前の2か月間の特訓で学んだネパール語を駆使して、何とか現地の人々とコミュニケーションを図りながら何を自分の仕事とするかを決めるまでのお話は大変興味深かったです。
学生たちに考えさせる授業を目指すということで、授業では「2年間という限られた時間の中で、どのように活動計画を作ったら良いか」というトピックでグループディスカッションを行いました。
授業の最後に中嶋様は「学び続ける姿勢、明日やろうは馬鹿野郎、人間力を磨こう」というメッセージを後輩たちに贈ってくださり、授業は締めくくられました。
授業終了後には、質問の長い列ができ全ての質問への回答が終わるまで30分ほどかかりました。
2024.5.24
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ゲスト講義実施報告(DTS株式会社:シニアマネージャー 岩山洋様)
2024年5月24日のプロフェッショナル・ワークショップのゲストスピーカーとして日本のDTS株式会社シニアマネージャーでらっしゃる岩山洋様に講義いただきました。
講義では、IT業界、日本の銀行、および合併・買収取引後の新しい子会社の管理など、ゲストスピーカーの経験をもとに、関連する4つのテーマについて講義いただきました。
1. 日本と海外、特に米国のITシステム部門の歴史的文化の違い。
2. 日本の IT および銀行部門における DX (デジタル化、DX へのステップを含む)。
3. 日本のIT企業や銀行企業でのキャリア選択の課題と海外で働くことの難しさ。
4. 経済危機、自然災害、パンデミックがキャリアの成長と雇用の機会に与える影響。
学生たちからは、新しいデジタル技術、企業買収の複雑さ、日本の銀行での勤務経験、海外の日系企業での勤務経験などについて質問があり、岩山様は、希望するキャリア選択と必要なスキルを一致させ、大学在学中にどのように技術スキルを伸ばすかについて、ご自身の見識を述べてくださいました。
講義の最後には、岩山様とチャダ先生とでグループワークが行われ、学生たちは自分の希望するキャリアや目標を達成するために必要なスキルについて考える良い機会となりました。
2024.05.24


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ゲスト講義実施報告(筑摩書房:取締役 伊藤大五郎様)
「プロフェッショナルワークショップ」(担当教員:白戸圭一先生)の授業にて、筑摩書房の取締役でらっしゃる伊藤大五郎様をゲスト講師としてお招きし、講義を行っていただきました。
講演前の授業にて白戸先生より、ゲストの伊藤様は、これまでに白戸先生が執筆された書籍の編集を3度にわたって担当された優れた書籍編集者でらっしゃることが紹介されました。また、伊藤様の講演に先立ち、白戸先生より出版業界の概況について説明がありました。
伊藤様は、出版社はテレビ局や新聞社に比べて規模が小さく、新卒者の採用が少ないことから、就職産業や大学のキャリアセンターを利用した一般的な就職活動では不十分なため、個人的人脈の開拓や中途入社を前提とした人生設計が需要であることなどについて話してくださりました。
また、著者と編集者の間でやり取りした書籍ゲラの実物を見せながら、編集の仕事内容について詳細に説明し、学生たちに編集や校閲の仕事の魅力を伝えていただきました。
学生たちは、伊藤様が編集者と著者の間の意思疎通など、書籍出版に至るプロセスを詳細に説明してくださったことで関心が高まり、売れる本の作り方やテーマ設定の方法などに関する質問が相次ぎました。また、出版社への就職の方法について、伊藤様が自身の大学卒業後の経験を基に「中途入社が一般的である」「表向きは新卒募集していなくても、新卒者が応募してくれば、その学生の熱意を買って選考対象とすることもある」など、業界の実態について本音を語って教えてくださったことで、講師と学生との心理的距離が縮まり、授業時間が終了した後もカジュアルな形での意見交換が続きました。
2024.05.23



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ゲスト講義実施報告(JICA国際協力専門員 三次啓都様)
「国際連合入門」(担当教員:石川幸子先生)の授業にて、元国連食糧農業機関(FAO)の事務局長補佐であり、現在はJICAにて国際協力専門員として勤務されている三次啓都様をゲスト講師としてお招きしました。
2020年12月まで4年半に渡り、国連食糧農業機関(FAO)事務局長補佐(No.2)としてローマの本部で勤務されていた三次啓都様に、FAOのミッションと活動について講義して頂きました。
まず授業の冒頭に、半世紀を経て森林減少が進んでいく様子をYou-tubeの動画で確認し、環境破壊が考えている以上のスピードで進行している現実が紹介されました。
地球上の陸地の3分の1が森林ですが、統計上、アフリカと南米での森林減少が顕著です。
アジアでは森林増加の傾向が示されているものの、これは中国のみが造林を行っている結果であるとのことでした。
また、カカオ・コーヒー・ゴム・パームオイル等の生産量が増加するに従って、生産に要する土地の確保のため森林が伐採されている現状が紹介されました。
次に、FAOのミッションと活動について説明がありました。世界の食糧と農業にかかるデータを分析し、グローバル・スタンダードを基盤とした規範を作成してモニターしていることや、技術協力や能力強化のプロジェクトを実施するといった活動が紹介されました。
現在、世界中で深刻となっている食糧危機については、その原因が紛争、貧困、並びに気候変動にあるという研究結果だと説明がありました。ウクライナ・ロシア戦争による食糧危機はピークを越えたものの、ウクライナ国土に撒かれた地雷によって農地が奪われているとのことです。
FAOは、SDGsの231あるインディケーターの内10%ほどについて責任をもってモニターしているそうです。世界全体で食糧供給は十分にあるが、公平な供給がうまく行われていないことが大きな問題であるとの説明がありました。
2024.05.17


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ゲスト講義実施報告(福岡県教育庁北九州教育事務所:主任指導主事 木谷公祐様)
「Professional Workshop」(担当教員:CHADHA Astha先生)の授業にて、福岡県教育庁北九州教育事務所にて主任指導主事として勤務されている木谷公祐様をゲスト講師としてお招きし講義していただきました。
木谷様は最初に、言葉を使わずにお互いを理解できることを体感してもらうために、ボディーランゲージのみでコミュニケーションをとるワークを行いました。
講義では次の3つの内容をポイントにお話しいただきました。
1) 自分に合ったライフスタイルを見つけること
2)日本の教育機関における現在の課題
3)将来に必要な教育と自分に合った職場の選び方
また、木谷様は、学生間のいじめやストレスにどのように対処すればよいかアドバイスをくださり、どんな知識にも価値があるため無駄な学びはないことをご教示してくださいました。
講義の最後に、学生たちは木谷様とチャダ・アスタ先生の前で、自分のキャリアプランを発表しました。
学生はプレゼンテーションについてフィードバックを受け、自身の興味やスキルをもとに今後のキャリアについて話し合いました。
2024.05.28
ゲスト講義実施報告「ロシアのウクライナ侵略と国際の安全保障」(元外務省 ウクライナ大使 倉井 高志 様)
「日本外交論」(担当教員:山本 忠通 客員教授)の授業にて、元外務省の倉井 高志様をゲスト講師としてお招きし、「ロシアのウクライナ侵略と国際の安全保障」というタイトルで講演いただきました。

倉井様は、アンドロポフ死去後のソ連を皮切りに特命全権公使として最後の勤務を終えるまで、4度にわたってモスクワの日本大使館に勤務。
ロシアのほかは在ウィーン国際機関日本政府代表部公使、在韓国日本大使館公使、在パキスタン大使、在ウクライナ大使などを歴任されました。
日本では、安全保障政策課首席事務官、中東欧課長、情報課長、国際情報統括官組織参事官等、安全保障・情報分野や東ヨーロッパ関係を多く手がけられた方です。



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倉井様は、アンドロポフ死去後のソ連を皮切りに特命全権公使として最後の勤務を終えるまで、4度にわたってモスクワの日本大使館に勤務。
ロシアのほかは在ウィーン国際機関日本政府代表部公使、在韓国日本大使館公使、在パキスタン大使、在ウクライナ大使などを歴任されました。
日本では、安全保障政策課首席事務官、中東欧課長、情報課長、国際情報統括官組織参事官等、安全保障・情報分野や東ヨーロッパ関係を多く手がけられた方です。
講義では、「ウクライナという国」、「ロシアのウクライナ侵攻」、「核兵器の問題」という3つの視点からロシアのウクライナ侵略と国際社会の安全保障についてお話いただきました。
ロシア・ウクライナ問題というまさに現在の国際関係の安全保障における重要なトピックについて、専門家から実際のお話を伺うことができる、大変貴重な機会となりました。