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2023.6.23


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ゲスト講義実施報告(資生堂 プレミアブランド事業本部 赤木万由香様)
「プロフェッショナルワークショップ(ビジネス編)」(担当教員:星野郁先生)の授業にて、資生堂 プレミアブランド事業本部の赤木万由香様を第2回目のゲスト講師としてお招きし講義を行って頂きました。
赤木万由香氏は、2018年3月に国際関係学部を卒業し、現在資生堂のプレミアブランド事業本部で働かれています。
ご講演に先立ち、化粧品業界ならびに資生堂への就職を志望する受講生から、業界企業研究の成果報告として、資生堂の業務概要や、女性が活躍する日本の企業として日経ウーマン(日本経済新聞)の調査で2年連続トップとなった社員の処遇や働き方、同業他社との違い等についての説明がされました。
また、学生の報告班からは、赤木氏に対して、資生堂を選んだ理由や資生堂の求める人材像、具体的な業務内容や入社前との印象の違い、コロナ禍の影響等に関する質問が出されました。
それを受けた赤木氏の講演では、資生堂で現在担当している業務の内容、部活とゼミが中心であった大学時代の過ごし方、就活への臨み方、資生堂を志望した理由と最終的に同社を選んだ理由、そして入社後のこれまでのキャリア等について話されました。
ご講演の後、質疑応答に移ったが、フロアからは、就活の際の困難とその克服方法、以前の業務と現在の業務の違いや今の業務の働きがい、課題についての質問が出されていました。
赤木氏は、それらの質問に丁寧に答えると共に、世界の化粧品会社の売り上げの第5位に位置する資生堂での仕事は、一見華やかに見えるかもしれないが、実際の現場での仕事は、泥臭く地味で、自身も、入社6年目で、然るべき成果を求められる、現在の営業本部の仕事の苦労についても語られました。受講生は、率直に心情を吐露する赤木氏の熱い語りを通じて、就活に向けた取り組みや心構えについてだけでなく、入社の後、働くことの厳しさについても理解を深めることができたように思われます。
2023.6.19


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ゲスト講義実施報告(同志社大学グローバル地域文化学部・教授 和泉真澄先生)
「専門演習」(担当教員:園田節子先生)の授業にて、日系アメリカ人研究で多数の著作を持ち、メディアでも活躍されている同志社大学 グローバル地域文化学部・教授の
和泉真澄先生をゲストスピーカーとしてお招きしました。
招聘講義の内容は、新型コロナ以後のアメリカ社会におけるアジア系住民を標的とするヘイト・クライムの状況を確認し、アジア系住民自身の差別への対抗活動である情報プラットフォーム「STOP AAPI HATE」の活動、バイデン政権の対策法の設置や国際的に活躍するK-popグループ「BTS」と同政権の会談に表れた様々な意味、アメリカ社会におけるアジア人移民とアジア系住民の歴史、社会的イメージ、そしてトランプ政権のアジア人攻撃とコロナ対策の失敗、といった構成でした。
こうした豊富なトピックを通して、アメリカにおけるアジア人差別の構造を考えました。
招聘講義の前、ゼミでは『現代ビジネス』『毎日新聞』に掲載された和泉先生の論説記事を読み、全員で質問を出し合って準備しました。
講義当日は、アメリカの事例を通して、日本における「アジア」を、より深く考察する時間となりました。質疑の時間には、アメリカには「BTS」をはじめアジア文化に好感を持つ世代が育つ一方、アジア系を人種化し蔑視を向ける人々もいる中で、世代間のギャップやアジア人の人種化や異化はどうなっていくのか、日本人の“名誉白人”的な自意識の根源には西欧やアジア諸国との関係性から発生した一種の達成感や歴史的な優越感があるのか、日本で見られる差別はアメリカの人種化されたものと異なり、人権意識そのものへの薄さがその性質を考える鍵なのではないか、といった活発なやり取りとなりました。
2023.6.16


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ゲスト講義実施報告(株式会社リクルート 中川誉也様)
「プロフェッショナル・ワーク(ビジネス編)」(担当教員:星野郁先生)の授業にて、第一回目となるゲスト講師による今回の講演は、2019年3月に国際関係学部を卒業し、株式会社リクルートの人材領域事業企画で働かれている中川誉也をお招きしました。
講演に先立ち、IT人材業界を志望する受講生により、業界企業研究の成果報告として、リクルートの業務内容やビジネス・モデル、社員の働き方、同業他社との違い、人材業界事情についての概要説明を行いました。それを受けて、中川氏の講演では、今の業務の内容と働きがい、大学生活の過ごし方、自身の生い立ちと絡めた自分の性格や志向と、今の仕事との繋がり等について話してくださいました。
講演の後、質疑応答に移りましたが、受講生からは、ワーク&ライフバランスのあり方や、長期雇用とリクルートのような若年層を中心とした短期雇用の是非などに関する質問が出ました。
また、講演に先立ち、中川氏には、上記のIT人材業界志望の受講生による、リクルートの社風や社員の働き方、求められるスキルや研修のあり方等に関する質問表を送っていましたが、それらの質問にも丁寧に答えてくださいました。
中川氏によれば、結局のところ、就活ならびに企業で働くということは、単なる会社や仕事選びではなくて、自分がどう生きるか、どう生きたいかという人生選択の問題であり、その意味で、自己分析の重要性を強調されていました。
そうした中川氏の熱い語りに受講生は感銘を受けた様子で、授業終了後の個別相談セクションでも、活発なやり取りが行われ、今回の中川氏の講演を通じて、受講生は、就活に向けた取り組みや心構えについて、沢山の示唆を得たと思われます。
2023.06.16


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ゲスト講義実施報告(株式会社AFRICA DOGS 代表取締役社長 中須俊治様)
「アフリカ研究Ⅰ」(担当教員:白戸圭一先生)の授業にて、株式会社AFRICA DOGS 代表取締役社長の中須 俊治様をお招きし講義を行って頂きました。
ゲストの中須さんは1990年生まれの京都府出身でいらっしゃいます。滋賀大学在学中に大手企業への就職が内定していたにもかかわらず、インターネット上で見つけた西アフリカのトーゴ共和国におけるラジオDJ募集の情報に興味を抱き、トーゴへ渡航して半年間、ラジオ局で働く体験をされました。
就職内定を断り、1年留年して大学を卒業したあと、京都信用金庫で働き始められましたが、アフリカに関する仕事をやりたい思いをあきらめきれず、28歳の時に退職されました。その後、2018年にAFRICA DOGSを創業されました。
同社はトーゴで織られた布を買い付け、京都の染色業者の手で染め上げ、洋服を仕立てて販売するビジネスを展開されています。現在はそれ以外にも、様々なアフリカ布の輸入販売や、トーゴでの暮らしを経験したい日本の若者向けのスタディーツアーの斡旋なども手掛けており、日本とアフリカを結ぶ各種事業を積極的に展開されています。
中須さんは、学生時代から現在に至る時間を振り返りながら、アフリカを相手に仕事することの魅力や起業の体験などについて、熱のこもった講義を実施してくださりました。
普段出席してこない学生もこの日は多数登校し、教室は超満員となり、学生からは起業に関する質問などが相次ぎました。
「就活関連情報」に振り回されがちな学生にとって、生き方を考え直す良い機会になったと思われます。
2023.6.9


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ゲスト講義実施報告(独立行政法人国際協力機構 安全管理部 今井 健様)
「プロフェッショナルワークショップ」(担当教員:石川幸子先生)の授業にて、JICA安全管理部次長の今井健様をお招きし、政府開発援助(ODA)を含む国際協力のあり方について講義を行って頂きました。
毎年、この講義は学生から好評を得ており、その理由として、JICAが実施しているODAの内容にとどまらず、「なぜ国際協力は必要なのか」について学生に考えさせる講義内容となっていることが挙げられます。
今回の講義では、まず、世界の80%の国々がOECDの開発援助委員会(DAC)が定義する開発途上国であり、これらの国々は先進国にとっては“商売相手”(援助の対象)なのだというショッキングな言い回しで始まりました。
日本は、貧困、紛争、環境問題、感染症等の複合的な危機に対してODAによって対応しているが、それは人道的な配慮のみならず、パートナー国が不安定であると、日本も不安定な状況に置かれるという相互依存関係が進んでいるからであり、国際協力といえども、ODAの場合は国益を無視したものではないことを強調されました。また、国際協力はODAのみで実施するものではなく、ODAから始まった協力も、ゆくゆくは民間連携事業に繋げていくことが肝要であるとの視点について言及がありました。
現在、企業はSDGsを視野に入れたESG投資を行う傾向にあり、国際協力の在り方は多様化しているとの見解が示されました。
2023.06.02



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ゲスト講義実施報告(Bloomberg 高田和典様、横山恵利香様、本窪田耕輔様)
「プロフェッショナル・ワークショップ(メディア)」(担当教員:白戸圭一先生)の授業にて、アメリカの通信社Bloombergに勤められている高田 和典様、横山 恵利香様、本窪田 耕輔様をゲスト講師としてお招きしました。
経済・金融を中心とするニュースを配信しているアメリカの通信社Bloombergの日本オフィス(東京)から、3人の社員の方にお越しいたき、同社の業務内容や仕事の魅力についてお話していただきました。
今回はプロフェッショナルワークショップの受講生だけでなく、本学学生であれば誰でも聴講できる形態として開催し、約50人の学生が話を聞きました。
最初に、既にベテラン記者である日本・韓国エディターの高田和典氏から、経済に関する速報の仕組みなど同社の業務の概要について説明がありました。その後、ご自身が中途採用で転職して同社に入社した経緯や、記者としての取材体験などを語っていただきました。
一方、入社4年目の横山恵利香氏は、日本の財務省を拠点に財政などに関する取材をしていらっしゃいます。講演では、自身の日々の取材の様子を学生たちに詳しく解説したうえで、ご自身の大学時代や就職活動を振り返り、学生たちに「大学時代の今しかできないことに全力で取り組んで欲しい」とエールを送っていただきました。
本窪田氏は同社の営業活動などについて説明してくださりました。
2023.6.2
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ゲスト講義実施報告(A.I.システム研究所株式会社 Leon Kuan Yew様)
「応用情報処理」(担当教員:植松大輝先生)の授業にて、A.I.システム研究所株式会社のLeon Kuan Yew様にご参加いただき、オンラインにて講義を行っていただきました。
応用情報処理では学部生が卒業論文に必要なコンピュータスキルを習得することを目的としています。これらのツールは日々進歩しており、ただ単に使い方を覚える事よりも、新しい機能を独力で学ぶ力を養うことがより重要になっています。昨今のChatGPTに代表されるような生成系AI(人工知能)をベースとしたツールの発達と普及により、WordやExcelの使用法さえもAIツールを通じて飛躍的に効果的な学習が可能になりつつあります。
こういった現状を踏まえて、京都市内の日系企業(A.I.システム研究所株式会社)にAIの専門家として勤務されているDr. Leon Kuan Yew氏を招聘し「AIとは何か」という基礎から「AIツールの効果的な使い方」最新のAIツールの開発事情などをテーマに講義をして頂きました。ゲストは英語話者であるため、担当教員が適宜通訳を担い、講演を行いました。
学生は、AIに文字で具体的な指示を与えて音楽を作成するツールや、画像の背景を自動的に補完するAIツールに最も興味を持っているようでした。また、多様な種類の生成系AIがあることを知り、AI技術の進歩の速さに驚いていたようです。
2023.05.30




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ゲスト講義実施報告「地政学から見る日露関係-安全保障の視点」(元外務省 前ウクライナ大使 倉井 高志 様)
「日本外交論」(担当教員:山本 忠通 客員教授)の授業にて、元外務省の倉井 高志様をゲスト講師としてお招きし、「地政学から見る日露関係-安全保障の視点」というタイトルで講演いただきました。
倉井様は、アンドロポフ死去後のソ連を皮切りに特命全権公使として最後の勤務を終えるまで、4度にわたってモスクワの日本大使館に勤務。
ロシアのほかは在ウィーン国際機関日本政府代表部公使、在韓国日本大使館公使、在パキスタン大使、在ウクライナ大使などを歴任されました。
日本では、安全保障政策課首席事務官、中東欧課長、情報課長、国際情報統括官組織参事官等、安全保障・情報分野や東ヨーロッパ関係を多く手がけられた方です。
講義では、「ロシアから見たウクライナと日本」、「北方領土問題」、「ポスト・ウクライナ」という3つの視点からお話いただきました。
ロシア・ウクライナ問題、日露関係というまさに現在の国際関係における重要なトピックについて専門家から実際のお話を伺うことができる、大変貴重な機会となりました。
2023.5.30


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ゲスト講義実施報告(ジャーナリスト 千野境子様(産経新聞 客員論説委員))
「Professional Workshop」(担当教員:山田真弓先生)の授業にて、産経新聞の客員論説委員でもあり、ジャーナリストとしてご活躍されている千野境子先生に立命館大学へお越し頂きました。
千野先生は、「江戸のジャーナリストー葛飾北斎」(課題図書に指定されている)を始め、多数の単行本の著者でもいらっしゃいます。
子どもの頃から書くことが大好きで、書くことで自分を表現出来る喜びをお話して頂きました。
また、新聞社の特派員として、インドネシア、キューバ、ニカラグア、フィリピン、ペルー等、数々の国を訪れ、各国大統領へインタビューを行った経験から、ジャーナリストという職業の醍醐味について当時の写真と共に語って頂きました。
中でもニカラグアのオルテガ大統領の取材では、彼の秘書を通じてアポを取ったものの、待てど暮らせど大統領に会えないため、ついにフォトグラファーと二人で、大統領選挙のキャンペーンやその車に毎日同行したところ、ついにオルテガ大統領が自分の選挙に日本人女性二人が常についてまわっていることに気づき、大統領から直接「一体君たちは何をしているのかね?」と声をかけられたそうです。
そのタイミングを逃さず、千野氏は「私はあなたのインタビューをしに来たのです!」と伝えたところ、インタビューを快く引き受けてもらったとか。
また、学生からは、毎日どれくらいの文章を書くのか、一つの記事で何字くらい書くのか等の質問があり、それに対して千野先生から、文章が上手になるためにはとにかく書くしかないこと(それ以外の王道はない)、期限を定めとにかく集中して書くことが大事である、とアドバイスを頂きました。
学生らは休憩時間にも、千野氏に自ら話を聞きに行き歓談、交流する様子が見られる有意義で素晴らしいワークショップになりました。