TOPICS

最新のTOPICS

2021.11.5

ゲスト講義実施報告(元:国連開発計画(UNDP)駐日代表:弓削昭子様)

法政大学法学部教授の弓削昭子氏をお招きし、国際連合入門の授業内にて「国連の課題と展望」について講義を行っていただいた。弓削氏は、長く国連開発計画(UNDP)に勤務され、大学に転職される直前は、UNDP駐日代表と総裁特別顧問を兼任されていた。

講義の内容は、国連の活動の中でも、ご自身が関与されていた社会経済開発分野に特化したものであった。国際社会の課題と国連の動きについて、ミレニアム開発目標(MDGs)と持続可能な開発目標(SDGs)の経緯と内容について触れた後に、国連の役割と展望について、ご自身の経験を踏まえた持論をお話しいただいた。

今後、国連の特徴と比較優位を生かした活動を展開していく重要性とともに、マルチラテラリズムをより効果的に運用していく必要性を強調。また、国連の可能性と限界について、「国連を考える上で理想主義は現実的ではない」との見解の一方で、国家やその他アクターの一層の協力が求められていると締めくくった。

プロフェッショナル・ワークショップ(公務クラス)では、国際公務員を目指している学生を対象に、国際公務員に求められる能力と資格、どのように国際公務員のポストを得るかというトピックを中心にお話いただいた。

国連のシステムと業務を熟知している弓削教授の話は、細部に渡り具体的、かつ説得力があり、学生たちは講義内容に高い関心を示すとともに、多くの質問を投げかけた。

授業では、国際機関では自分自身でキャリア・パスを切り開いていくことが求められることが強調され、3、4年ごとに次のポストに異動することが求められることから、赴任国を渡り歩く生活を楽しむことができる精神力が必要であるとのアドバイスがあった。

また、国連開発計画(UNDP)では、仕事の時間の5%は自分の能力向上に使うことが求められ、年頭に作成する年間業務計画の中にLearningという項目があるとのこと。国際公務員への道は平坦ではないが、チャレンジする価値があることを教えていただいた講義であった。

続きを読む
2021.11.01

キャリア企画「国連・国際機関で働くってどんなこと?」を開催しました

附属校生・学部生・院生を対象としたキャリア企画、

「国連・国際機関で働くってどんなこと?」を開催しました。

国際関係研究科より、UNHCRJICAで勤務をされてきた石川 幸子教授が登壇し、

国連や国際機関で働くとはどういうことか、国際公務員になるための方法や準備について

ご自身の経験を踏まえつつお話いただきました。

国際機関1

 

Zoomでの企画です。

国際機関のキャリアに関心のある学部生・院生・附属校の高校生約120名が参加予約し、

当日は熱心に耳を傾けていました。

 

1125日には「国連・国際機関で働きたい人セミナー」も開催されます。

 国際機関2

続きを読む
2021.10.29

Report on the guest lecture (Representative director of Data Lupe Company: Kiyotsugu Yoshihara)

We invite Dr.Yoshihara Kiyotsugu, representative director of Data Lupe Company Limited, to the professional workshop today. He discussed the financial system, the difference of business styles of cooperative banks, regional banks, and mega banks in Japan, Vietnam, Philippines, as well as his professional path in banking sector for the past thirty years.

He particularly placed great emphases on Japanese banking business at present, which is considered to provide students with a more specific and in-depth understanding of working in the Japanese banking industry. Banks are now required not only to act as providers of capital but also to provide consultation to and continuously support the restructuring and development of client firms through long-term business relationships.

続きを読む
2021.10.22

ゲスト講義実施報告(元外務省職員:二階堂幸弘様)

元キャリア外交官であり現在は複数の大学の講師を務めている二階堂幸弘氏をプロフェッショナル・ワークショップ(公務クラス)の授業にお招きして、外交・外交官の仕事について講義を行って頂いた。

まず、外交官としての資質は、a good communicator and connecterであることが最重要であるという。そのため、自己紹介は良い訓練になるとして、受講生一人ずつに自己紹介を求めた。

その後、二階堂氏が赴任していたオーストラリアとスイスの話でウォーミングアップをしてから、外交の話に移った。日本外交の目的は、国益の保持と拡大、及び国際社会への貢献であるという前提の下、近年は日本・日本文化(本当の日本の美)を世界に紹介すること、及び日本企業の海外進出のプロモーション等が、新たな外交の仕事に加えられた。これには「国民のための国民による外交」が必要であり、職業外交官という狭義の外交の仕事のみならず、全ての民間人が外交官であるという話が印象的であった。

講義後の質疑応答では、外交・外交官に関する一般的な質問に加え、なぜ外交官を目指したのか等の質問にも丁寧に回答頂いた。特に受講生たちの心を捉えたのは、「外交を支えているのは人と人とのコミュニケーションであり、相手との信頼関係を築くことができれば仕事も楽しくなり、何かあれば助けてもらえる。個人関係の積み重ねが外交の本質である」という部分であった。

また、英語に関して、どの程度の能力が求められるのかという質問に対しては、「日本人は日本人の英語で良い。重要なのは、何を話すのかである。コミュニケーション能力とは交渉力であり、英語はその一部」とのこと。授業終了時に、学生たちは皆、真剣は表情で自分の将来を考えてチャレンジしようという姿勢となっていたのは大きな教育効果の表れであろう。

続きを読む
2021.10.22

2021年度秋学期ライティングチュートリアルプログラムが始まりました!

2021年度秋学期のライティング・チュートリアル・プログラムが10月よりスタートしました。

国際関係学部では、2018年度カリキュラムより「卒業研究」が必須となりました。質の高い卒業論文を書くのに必要な「アカデミック・ライティング」スキルは、学習と経験の積み重ねにより身につきます。

国際関係学部ではその1つの機会として、日本語と英語のライティング・チュートリアルを実施しています。チューターは論文作成経験が豊富な国際関係研究科の大学院生及び国際関係学部の上回生です。チューターは全員、本学教員によるトレーニングを受けた方です。1対1で授業の課題レポートに共に取組んでくれます。

国際関係学部は、アカデミック・ライティングスキルの向上に関しても、学生をサポートしていきます。

【 チュートリアルの役割 】
◎ 書き手がレポートに書きたい内容を整理するのを支援する
◎ レポートをどう修正したらよいか、書き手が気付けるように支援する
◎ レポートの修正方法について、アドバイスやヒントを提示する
◎ 参考文献の引用、剽窃についてのルールを書き手が理解できるように支援する
◎ アカデミックライティングに関する書き手の疑問・質問に答える

申し込みはこちら (国際関係学部在学生限定)

続きを読む
2021.10.18

河村学部長インタビュー(女性研究者のこれまで/これから)

立命館大学「男女共同参画推進リサーチライフサポート室」のHPに
河村律子学部長のインタビュー動画が掲載されました。


2021河村先生



続きを読む
2021.10.15

ゲスト講義実施報告(TVプロダクション社員:佐藤胡桃様)

授業の冒頭、プロフェッショナル・ワークショップ(マスコミ・ジャーナリズムクラス)の担当教員から受講生に対し、ゲストの佐藤胡桃氏が本学部を3月に卒業したばかりで、関西テレビの報道番組「報道ランナー」の制作現場でアシスタントディレクターとして勤務していることを説明した。

授業の狙いはテレビ業界に就職して半年が経過した若い社員に仕事の内容や魅力を説明してもらい、同時に在学中の就職活動について振り返ってもらうことで、テレビ業界への就職を考えている学生たちの進路選択に資することであった。

佐藤氏は多数の写真や図表を織り込んだスライドを使用しながら、番組制作の流れやテレビ業界の仕組みについて丁寧に説明し、番組制作に携わる仕事の魅力を学生たちに伝えた。また、就職活動を振り返り、どのような準備や取り組みが必要とされているかについても詳しく説明いただいた。

続きを読む
2021.10.13

立命館慶祥中学校2年生が京都研修で国際関係学部を訪問しました!

1013日(水)に立命館慶祥中学校の2年生、総勢183名が衣笠キャンパスを訪問しました。

中学生のうちから「大学」や「大学の学び」に触れてもらうことを目的とした研修です。本学部からは、嶋田晴行教授(現研究科長)が慶祥中学生向けに講義を担当しました。講義テーマは、「途上国とは?開発とは?」で、生徒たちが本テーマに親しみが持てるよう、身近な例を取り上げながら講義を進めていきました。講義には、約40名の生徒が参加してくれました。

嶋田教授自身が北海道出身で、北海道新聞の資料を用いたり、地元の話を織り交ぜたりしながら、講義テーマについて話を掘り下げていきました。

2021慶祥

2021慶祥

研修後のヒアリングでは、「京都に残りたい!」、「京都にまた来たい!」と答えた生徒も多くいたと聞いています。今回の研修を通じて、立命館慶祥中学の生徒たちが、立命館大学や国際関係学部に関心を寄せてくれたのであれば、教職員一同、大変嬉しく思います。

続きを読む
2021.10.8

ゲスト講義実施報告(元青年海外協力隊:中嶋悦子様)

プロフェッショナル・ワークショップ(公務クラス)は、将来、国際機関や外交官等の職業を目指したいと考えている学部生を対象として開講されているが、まず、国際的に活躍するためには「るつぼ体験」 (自分の価値観・人生観を再構築する経験)が必要であるとの認識に基づいて、「るつぼ体験」の一例である青年海外協力隊(JOCV)の活動を紹介することにした。

本学部の卒業生の中嶋悦子さんから、大学卒業後の就職、青年海外協力隊としてネパールで従事した村落開発、そしてその後の展開についてお話を伺った。「人のためだと思って行った活動が、結局、人生観を転換させる自分育ての活動であった」という結論が、まさに中嶋さんのるつぼ体験を物語っている。

ネパール派遣前研修では、70日間のネパール語集中講義があり、そこで身につけたネパール語を駆使して現地の人々に語り掛けている動画は圧巻であった。女性支援を中心として現地に溶け込んで仕事をする姿は「共感力」をよく表現していた。

続きを読む
2021.10.08

2021年9月、GS専攻は36名の新入生を迎えました。おめでとうございます!

20219月、GS専攻は36名の新入生を迎えました。おめでとうございます! 

 

915日には、「新入生オリエンテーション」を実施しました。まず、河村律子学部長から、歓迎の言葉を述べられました。また、4年間立命館で学ぶ上での重要書類をお渡ししたほか、受講登録についてのガイダンスをオンラインと対面のハイブリッド形式で実施しました。大学では、自分で受講する授業を自分で決めなければなりません。科目分野や単位数、受講登録方法などについてのレクチャーに、学生たちは熱心に耳を傾けていました。 


20211009Dean


20211009Class


さらに、921日には、新入生の小集団授業である、Introductory SeminarⅠのクラス懇談会を行いました。クラスに分かれて、担当教員、オリター団とクラスメイトとの親睦を深めました。 


20211009Webclass220211009WebClass1

 最後に、922日には、履修相談会を実施しました。新入生サポートを行う団体:オリター団に所属する先輩学生が新入生の相談に応じました。先輩学生は、「どの授業を1回生のうちに取った方がいいのか」や「勉強とアルバイトのバランスについて」などご自身の経験談を新入生に伝えました。 

  

 新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの学生がいまだ入国できていませんが、1日もはやく京都に全員がそろうことを祈っています。 


続きを読む