教員紹介
- 儀礼・祭り
もともとは南インドやパキスタン西部でヒンドゥー教の巡礼を研究していました。ところが、辺境の聖地にもかかわらず、国外から来た巡礼者に遭遇することが多く、そこからインド洋全域におけるインド系移民の移動=ディアスポラを研究することになりました。おかげで、パキスタン沖合にある孤島の聖地の調査中に、古代からあるダウ船の漁船をチャーターしたところ、エンジン不調で半日ほど漂流し、漁師から「心配するな、たぶんオマーン(アラビア半島)には着くから」と慰められ、インド洋交易の現実を痛感する羽目に。こうして、現在ではインド洋東部域にあるアンダマン諸島の植民地化とその表象をめぐる人類学的研究をおこなっています。
COLUMN
文化人類学は、“石蹴り遊び”。 思いがけない発見が待っている。
文化芸術専攻
中村 忠男
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「日本」をめぐる歴史の語り方や地域文化の多様性に向き合うとき、通時的な歴史の縦軸と共時的な社会・民俗の横軸を交差させて考える必要があります。「神道」とは何か、「伝統」とは何か、「日本」とは何か。これまで中世に形成された宗教文化が近世や近代へと展開し、どのように変わっていったのか。また、それら中世文化をめぐる歴史学を始めとする諸学史と現代社会の関係を考えています。
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