教員紹介

  • 神社仏閣

日本文学研究学域

人文学研究の諸分野を横断して、江戸人の実像に迫る
キーワード :
国学者、和歌、紀行、幕末の長崎における異文化融合

吉良 史明教授

所属専攻:
日本文学専攻
専門分野:
日本近世文学、日本近世文化史、日本思想史
江戸時代の終わりから明治の初めにかけて、和歌文芸がどのように変容していったか、文学周辺の様々な学問、例えば日本語学・歴史学・美術史・哲学・思想史・文化史等の分野にも目配りをしつつ研究しています。同時期の歌人が詠んだ和歌・著述はもちろんのこと、歌人が所蔵して書入れをした書物、友達の歌人・絵師に宛てた手紙、和歌の賛を着けた掛軸、歌の題材とした舶来の器物、幕末の歌人番付等、ありとあらゆる史資料群を調査することにより、現代の我々とは大きく異なる価値観を有していた江戸の人々の実像に迫ります。江戸の人々の息づかいが聞こえてくればと念じて研究をしているこの頃です。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

江戸時代の資料に関しては、その総数のわずか数%のみが活字化されている状況にあり、未紹介のものが多数残されています。皆さんが高校時代までに学んできた文学史は、いわばわずか数%の資料の上に築かれたものです。未見の資料を調べることにより、文学史上の新たな発見がなされる可能性を秘めているといえます。今まで鵜呑みにしていた常識を覆し、新たな文学の歴史をともに描いてみませんか。

もっと見る閉じる

日本史研究学域

日本中世の政治と宗教
キーワード :
室町時代、寺社 

大田 壮一郎教授

所属専攻:
日本史学専攻
専門分野:
日本中世史、日本宗教史
日本史のなかで、室町時代はもっとも人気がありません。でも、国内外の観光客が京都を訪れると、金閣や銀閣を拝観し、禅寺の庭園を 散策し、お茶や生け花を体験するのが定番です。これらは全て室町時代の建築や発祥です。文化には詳しいのに、この時代の歴史を私たちはよく知りません。当時の京都は貴族だけでなく、武士や僧侶や商人達が一体となって政治・経済・文化を動かしていました。 そうした新しい社会がどのように構築されたのかに関心があり、とくに宗教の役割に注目しています。宗教研究というと、信仰や経典のイメージが強いですが、私の場合は宗教と政治・社会の関わりに重点を置きながら室町時代史を考えています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

少なくとも近代以前の日本史において京都および関西の重要性は言うまでもありません。史跡・文化財だけでなく、それらを研究する機関や展示する場所の数でも圧倒的です。現在に息づく伝統・文化も含め、この贅沢な環境のなかで日本史を学ぶことは貴重な経験となるでしょう。歴史の現場に立ちながら学問としての日本史を究めてみませんか。

もっと見る閉じる

日本史研究学域

日本古代の律令国家・王権と宗教
キーワード :
古代宗教、王権と宗教

本郷 真紹教授

所属専攻:
日本史学専攻
専門分野:
日本古代史、宗教史
伝統的な神祇信仰に依拠した権威を基盤とする日本の王権は、国家統治の手段として仏教の導入と興隆を図りました。一方で、政治的な目的とは別に、仏教のさまざまな効果に期待が寄せられました。病の治療や死者の追善、また仏教の付随した新たな知識や技術の導入などです。当然そこには、在来の信仰との調整が必要となり、特に王権を構成する人々が積極的にその効果を求める場合には、そのための新たな論理の構築が求められることになりました。このような経緯で奈良時代以後見られるようになったのが、神仏の混淆、さらには習合という現象です。私の研究は、その過程とそれぞれの段階での意義を究明することを目的としています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

大学での学びに必要なのは、「常識」や「通説」に疑問を抱くことです。これまで得た知識が果たして正しいものか、自分の問題関心に基づき、さまざまな分析視角・方法で、納得のいくまでその検証を試みて下さい。意外と真実は異なったものであるかも知れません。

もっと見る閉じる

日本史研究学域

戦乱の中世を城郭から読み解く
キーワード :
中近世城館、山岳霊場遺跡、海防遺跡、都城・官衙

岡寺 良教授

所属専攻:
考古学・文化遺産専攻
専門分野:
日本考古学(歴史時代)
地中に埋没した遺跡(遺構・遺物)などの考古資料は、確かに文字資料(文献史料)には及ばないほど、歴史的事象を表すには多弁ではありません。しかし地中に刻まれた遺跡は歴史的な重要性の多寡に関係なく、歴史的な事実の反映であることに疑いはありません。この点が考古資料における最大の利点であると言えます。こうした物質資料から歴史的な重要性を導き出す学問研究分野が考古学です。 日本列島には、3~4万箇所もの中世の山城などの城郭遺跡があります。既に文字資料が存在していた時代でも、これらの膨大な数の構造物の比較検討を通していくことで、文字資料だけでは解き明かせない中近世史の解明を目指しています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

考古学は、遺跡を研究対象としたフィールドワークが主体となる学問です。頭だけではなく体を動かして野山を歩き、遺跡を発掘することで、新たな発見に出逢うことができるはずです。先人たちの研究に学ぶと共に、そこから新たな課題やテーマを見つけて、歴史の新事実を解明していきましょう。

もっと見る閉じる

日本史研究学域

土器・陶磁器からみた社会と文化
キーワード :
中世土器・陶磁器、都市遺跡

新田 和央准教授 

所属専攻:
考古学・文化遺産専攻
専門分野:
日本考古学(歴史時代)
「土器」と聞いて思い浮かべるものは何でしょうか?縄文土器や弥生土器、あるいは古墳時代の土師器や須恵器を思い浮かべるのではないかと思います。実は土器の生産は昭和中頃まで続き、中世には人々の生活に深く根付いていました。物質資料を研究対象とする考古学には、研究対象とする時代の制約はなく、私は中世の土器を主な研究対象にしています。土器からは当時の人びとの暮らしや往来、文化の広がりなど、文字資料には残らないような、あるいは文字資料を残せなかった人々の様々な情報を引き出すことができます。何より、数百年前を生きた人々が作り、使った土器に触れるという経験は、当時を生きた人々と今を生きる私たちがモノを介して対話するという、他では得難いものとなるはずです。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

考古学は物質資料を研究対象としており、資料そのものに触れることがとても重要です。立命館大学のある京都の町には有形・無形の文化遺産が数多く残され、発掘調査を目にする機会も多々あります。考古学を学び、研究する上で、京都の町での学生生活が刺激的で有益なものになるはずです。ともにフィールドに繰り出しましょう。

もっと見る閉じる

国際文化学域

東洋美術がもつ意味や表現の面白さを探求する
キーワード :
彫刻、絵画、マンガ、アニメーション

西林 孝浩教授

所属専攻:
文化芸術専攻
専門分野:
仏教美術史、日本・東洋美術史
仏教美術史および日本・東洋美術史が専門です。仏教美術は、日本の美術のみならず、インド・中央アジア・中国・朝鮮半島・東南アジアなど、アジア各地の文化・芸術を吸収しつつ発展してきた経緯を読み解く面白さがあります。京都の恵まれた環境を活かして、皆さんも是非その面白さを味わって欲しいと思います。また最近では、日本美術史において、マンガやアニメーションも扱われ、「日本」の枠内で、その特異性や面白さについて語られることが多いようですが、欧米を含む様々な地域の文化や芸術との関わりも密接だと思います。文化芸術専攻として、世界各地の芸術を参照しつつ、これからの日本・東洋美術を考えることも、私の重要なテーマです。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

大学入学以前において、実技の「美術」については、「図画工作」など、何らかの学びを経験した人が多いと思いますが、「美術史」を専門的に勉強した人は、とても少ないと思います。「美術史」を学ぶにあたって、絵が上手である必要はありません。まず必要なのは、作品をじっくり観察する好奇心のみ! あなたも新しい学問に挑戦してみませんか?

もっと見る閉じる

地域研究学域

民俗文化の形成と変容、地域史から「日本史」を読み直す
キーワード :
神仏信仰史、宗教芸能、伝統文化、マイノリティ、学知史、神話史

星 優也特任助教

専門分野:
歴史学(文化史、中世史、現代史)、民俗学(宗教文化、伝統文化、マイノリティ)
「日本」をめぐる歴史の語り方や地域文化の多様性に向き合うとき、通時的な歴史の縦軸と共時的な社会・民俗の横軸を交差させて考える必要があります。「神道」とは何か、「伝統」とは何か、「日本」とは何か。これまで中世に形成された宗教文化が近世や近代へと展開し、どのように変わっていったのか。また、それら中世文化をめぐる歴史学を始めとする諸学史と現代社会の関係を考えています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

立命館大学がある京都は、日本史の舞台であるとともに「伝統文化」が成立した場でもあります。また、それに留まらない多様で幅広い視点から「京都」を読み直す/読み替える上でも相応しい学びの場です。いくつもの「京都」をラディカルに迫りませんか?

もっと見る閉じる