NEWS

2022.04.18

Dr.桐原翠のハラール産業・ハラール認証研究の単著が刊行されました。

『現代イスラーム世界の食事規定とハラール産業の国際化:マレーシアの発想と牽引力』

ハラール産業の国際化のサムネイル

 日本学術振興会・特別研究員(立命館大学プロジェクト研究員)の桐原翠さんが、博士論文を基に、修了後に発展させた研究をも合わせて、単著を刊行しました(ナカニシヤ出版)。

 イスラームは、飲酒をしない・豚肉を食べない、といった独自の食事規定を持っていることが知られていますが、過去半世紀にわたって、食品産業のグローバルや国際貿易の拡大に対応してそのような食事規定を実施するための「ハラール認証」が広がり、またそのような製品を生産する「ハラール産業」が各地で発展してきました。ハラール食品の消費者は主としてムスリム(イスラーム教徒)ですが、日本を含めて非イスラーム圏の産業も生産者としてそのような動きに参加しています。

 本書は、その実態を解明するとともに、ハラール産業の国際化やハラール認証の標準化を牽引してきたマレーシアについても詳細な議論をしています(巻末に、マレーシアの認証機関の承認を得たマレーシア規格の邦訳も付録として付いています)。

 本書は、立命館大学の出版助成を受けました。

 桐原さんは、河原典史・大原関一浩編『移民の衣食住:海を渡って何を食べるのか』文理閣(2022年3月刊)にも、アフガン・ディアスポラの食と生存基盤について1章を執筆しています。

 桐原さんの紹介ページは、こちら

 本書のブックローンチが開催されます(2022年6月15日)。詳細は、こちら