所長室から

ライルズ先生、宮崎先生と、Meridian180の今後をめぐって懇談

 米国のノースウェスタン大学からライルズ先生、宮崎先生が来学なさった。副総長の松原先生を表敬いただいたあと、ゆっくりと懇談する機会があったので、少しその様子をお知らせしたい。

 ライルズ先生、宮崎先生とは、昨年(2018年)2月の朱雀キャンパスで、Meridian180をめぐる「プレキックオフ・ミーティング」が開催されたとき以来のおつきあいで、まだ知り合ってからの期間は短い。実は、その時はミーティングの題名にも「コーネル大学」と入っており、宮崎先生はコーネル大学のマリオ・エイナウディ国際学センター所長で、ライルズ先生は法学部の教授でした。

 ライルズ先生は日本語が堪能で、そのときのミーティングでも日本語でずっとお話になっていた。今回の懇談でもずっと日本語をお話しになっており、いつもその堪能ぶりには驚かされてしまいます。

 コーネル大学からノースウェスタン大学に替わったのは、お二人が始めたMeridian180が大きく発展し、国際的にも重要なオンラインフォーラムとなったため、ノースウェスタン大学からそれをさらに発展させるオファーがあったというお話でした。
 本学も、Meridian180の意義には早くから賛同していたので、これを好機ととらえて、ノースウェスタン大学とも研究協力協定を結びました。
 そんなわけで、今回は、ライルズ先生はノースウェスタン大学の国際戦略担当副学長かつバフェット研究所の所長、宮崎先生は人類学の教授としておいでになりました。

 コーネル大学との協定も有効ですので、これも並行して発展させていきたいというのが本学の気持ちですが、Meridian180に関しては本部校が替わったということで、今回はそれを前提に、Meridian180をどう発展させていくかが懇談の焦点となりました。

 立命館大学ではMeridian180での成果発信のためのプログラムが実施されていますので、3つのテーマも含めて、そのことを詳しく説明しました。ノースウェスタン大学については、今、学内での協力体制を構築している様子を詳しく伺いました。

 そうした話の中で、私自身が力説したことの一つは、顔を合わせての研究集会をもっとやりましょう、ということでした。全体の集会を、Meridian180では「グローバル・サミット」を呼んでいますが、昨年は6月に香港で開催されました。その時参加なさった本学の先生方に伺うと、知的刺激に満ちた会議だったようで、そのような会は毎年ほしいところです。

 Meridian180は多言語のオンラインフォーラムですし、特定の専門的なテーマについて意見を交わすので、そこはインターネットでつながるのでいいのです。ただ、ネットワーク全体を推進するメンバーは時々顔を合わせてじっくり話をするのも大事だと思います。

 この点については、お二人の先生とも意見が合いました。来年のサミットは、ノースウェスタン大学のあるシカゴが会場となるかもしれません。それ以外にも、いろいろ機会を設けて顔を合わせられるといいですねという話も出ました。サミットをいずれは日本でも開催するという案もありますので、それまでには、もっとMeridian180を日本の中でも周知していきたいものです。

(2019.8.25記)