受賞実績

2025.03.18

R-GIRO 第4期研究プログラム「資源パラドックス問題の解決に向けたマルチバリュー循環研究拠点」グループメンバー 光斎 翔貴准教授(立命館グローバル・イノベーション研究機構)が、「2025年度稲盛研究助成」に採択されました。

【 研究題目 】
乗り換えかレストアか?自動車の資源循環を踏まえた天然資源消費量の評価

【 光斎准教授のコメント 】
この度は栄誉ある稲盛研究助成に採択頂き誠にありがとうございます。昨今の研究により、車産業において炭素排出を減らそうとするイノベーションが新たに多大な資源負荷を誘発する可能性が明らかとなってきました。その中でますますサーキュラーエコノミーが重要視されていますが、本当にサーキュラーエコノミー戦略は期待できる資源削減効果をもたらすのでしょうか?私の研究では自動車の修理に注目し、真の資源削減効果を可視化することを目指します。この研究が車業界における今後の指針立案の一助となれば幸いです。



2024.12.24

R-GIRO 第4期研究プログラム「物質の時空間制御を実現する有機資源の有効活用」プロジェクトリーダー前田 大光教授(生命科学部応用化学科)が、公益社団法人日本化学会第42回(2024年度)学術賞を受賞することが決定しました。
この賞は、化学の基礎または応用のそれぞれの分野において先導的・開拓的な研究業績をあげた研究者に授与される賞です。
なお、前田教授は同学会において、2008年度に第58回進歩賞を受賞しています。

 受賞対象となった研究内容
「荷電π電子系のイオンペア形成と集合化」

詳しくは以下のページをご覧ください。

2024.11.21

R-GIRO 第4期研究プログラム「気候変動に対応する生命圏科学の基盤創生」プロジェクトのグループリーダー長谷川 知子教授(総合科学技術研究機構)が2024927日に京都府より発表された令和6年度「京都府あけぼの賞」を受賞し、112日に京都テルサ(京都市南区)で開催された「第36KYOのあけぼのフェスティバル2024」にて執り行われた表彰式に出席しました。

 「京都府あけぼの賞」は、男女共同参画による豊かな地域社会の創造を目指して、女性の一層の能力発揮を図るため、各分野での功績の著しい、京都にゆかりのある女性やグループに京都府知事が授与する賞で、今年度は、長谷川教授を含め個人4名が表彰されました。
表彰式では、受賞者の紹介ののち、西脇隆俊 京都府知事より表彰状と副賞が贈呈されました。

長谷川教授は、世界各国の農業・土地利用分野における気候変動政策立案や食料問題への影響に関する独創的な解析を行い、顕著な成果を挙げており、これまでにも、JST5回「輝く女性研究者賞(ジュンアシダ賞)」、文部科学大臣表彰科学技術分野科学技術賞(研究部門)、内閣府女性のチャレンジ賞 特別部門賞など、多数の賞を受賞しています。

詳細はこちら

2024.11.15

R-GIRO 第4期研究プログラム「気候変動に対応する生命圏科学の基盤創生」プロジェクトのメンバー井上真男助教(立命館グローバル・イノベーション研究機構 (R-GIRO))が、「極限環境微生物における多様な代謝タンパク質の機能進化に関する研究」という研究題目で「2024年度極限環境生物学会研究奨励賞」を受賞し、2024113() に東京大学・弥生講堂・一条ホールにて受賞講演を行いました。

井上助教は、極限環境微生物をターゲットとして、生命の起源や進化・多様性といった生命科学の根源的な問いに分子・原子・情報のレベルで迫るべく、最先端の実験科学と情報科学を組み合わせた二刀流のアプローチで研究を進めています。極限環境微生物は、我々ヒトを含む動植物が生存できないような極限環境に適応した生命圏を構築しています。人々の生活に大きく関わっているPCRや一部の産業酵素・医薬品といったバイオテクノロジー、タンパク質立体構造予測AIなどの最新の情報テクノロジーは極限環境微生物の研究から生まれたものです。井上助教は、このような技術シーズと生物多様性の宝庫ともいえる極限環境微生物がもつ代謝タンパク質の機能進化について、次々と画期的な研究成果を挙げており、歴代の受賞者の中でも高い評価を受け、この度の受賞となりました。


「極限環境生物学会研究奨励賞」について

極限環境生物学会は、世界に先駆け日本で学問的に体系化されてきた極限環境微生物学の推進を図り、広い分野の多くの研究者達の参加を得て、多面的な研究対象と多様なアプローチを総合的に議論することを目的として、1999年に設立された学術団体です。研究奨励賞は、優れた研究を行った学会員に対する顕彰と学会指導者となることが期待される若手学会員の発掘・育成を目的とした賞になります。
2024年度は厳正な審査選考の結果、2名が受賞となっています。


井上真男助教のコメント

この度はこのような栄誉ある賞を賜り、誠にありがとうございます。ご指導いただいた先生方, 共同研究者の皆様に深く感謝申し上げます。小さな生命の無限の可能性に夢を馳せて、今後も超オモロイ微生物の超オモロイ遺伝子・タンパク質について研究を進めていきたいと考えております。


【関連情報】
極限環境生物学会
生命科学部・応用分子微生物学研究室 
井上真男 助教|立命館大学 研究者学術情報データベース
立命館グローバル・イノベーション研究機構



  • 2024.11.15井上助教 受賞②

    井上助教による受賞講演(東京大学 弥生講堂 一条ホール)

  • 2024.11.15井上助教 受賞③

    受賞式の様子

  • 2024.11.15井上助教 受賞①

    井上 真男助教

  • 2024.11.15井上助教 受賞④

2024.10.25

2024年10月6日(日)~10日(木)にかけてマレーシアのクチンで開催された2024 IEEE International Conference on Systems, Man, and Cybernetics (IEEE SMC2024)において、本学情報理工学研究科卒業生の中川光さんと同研究科博士課程後期課程3回生の長谷川翔一さんの共著論文が「Franklin V. Taylor Memorial Award (Franklin Taylor Best Paper Award Winner)」を受賞しました。

「Franklin V. Taylor Memorial Award」、同国際会議で最も優れた論文を表彰するものです。

この研究は、「内閣府ムーンショット型研究開発制度(ムーンショット目標1)『誰もが自在に活躍できるアバター共生社会の実現』」(代表:石黒浩・大阪大学大学院基礎工学研究科 教授)、「R-GIRO研究拠点『記号創発システム科学創成:実世界人工知能と次世代共生社会の学術融合研究拠点』」(代表:サトウタツヤ・立命館大学総合心理学部 教授)、「立命館先進研究アカデミー (RARA) 学生フェロー」、「立命館科学技術振興会」の成果でもあります。

長谷川翔一さんコメント

今回受賞した論文は、人の指差しフレームを推定するために、複数のニューラルネットワークで音声と画像の時系列データを処理し、生活支援ロボットの実際の利用シーンで評価したものになります。
受賞した賞は、共著者である中川光さん、萩原良信先生 (総合科学技術研究機構 客員研究准教授 / 創価大学 准教授)、谷口彰先生 (情報理工学部 講師)、谷口忠大先生 (総合科学技術研究機構 客員教授 / 京都大学 教授)、創発システム研究室メンバーの支援で得たものだと思います。今後は、今回の研究で明らかになった研究課題に取り組み、家庭用ロボットに関する研究を推進していきます。

受賞した論文の概要は以下の通りです。

Title: Pointing Frame Estimation with Audio-Visuai Time Series Data for Daily Life Service Robots

Project page: https://emergentsystemlabstudent.github.io/PointingImgEst/

写真1

2024.09.24

R-GIRO 第4期研究プログラム「物質の時空間制御を実現する有機資源の有効活用」|プロジェクトリーダー前田 大光教授(生命科学部応用化学科)、プロジェクトメンバー羽毛田 洋平准教授(立命館グローバル・イノベーション研究機構)が、2024年9月12日、日本液晶学会討論会にて論文賞(C部門)を授与されました。
この賞は、液晶関連学会および学術雑誌、書籍等において発表された優秀なレビュー、総説論文等(ただし、日本液晶学会誌に掲載されたものは除く)の著者に与えらえる賞です。

前田教授らは受賞対象となった総説論文で、π電子系(二重結合などを持つ分子)への電荷の導入により得られる荷電π電子系に焦点を当て、ペアリング・集合化挙動に関してまとめました。荷電π電子系の間には静電力と分散力が相互作用としてはたらき、カチオンとアニオンの組み合わせによって、結晶や液晶などにおいて多様な規則配列構造の構築が実現します。
荷電π電子系イオンペアの探索は端緒についたばかりであるものの、液晶化学にも多大に貢献し、将来、新たな材料・デバイスの開発などへと応用展開されることが期待されます。

受賞対象総説論文 
・総説論文名: π-Electronic ion pairs: building blocks for supramolecular nanoarchitectonics viaiπ-iπ interactions
・著者: Yohei Haketa†, Kazuhisa Yamasumi†, Hiromitsu Maeda (†equally contributed)
・発表雑誌: Chemical Society Reviews 2023, 52, 7170-7196
・DOI: https://doi.org/10.1039/D3CS00581J

関連リンク
日本液晶学会ウェブサイト

2024.09.24前田PL日本液晶学会論文賞 受賞
前田教授(左)、2023年度日本液晶学会会長 山本潤氏(右)

2024.09.06

R-GIRO 4期研究プログラム「カーボンニュートラル実現へ向けた高効率エネルギー利用技術創成拠点」プロジェクト(プロジェクトリーダー:折笠 有基教授)のグループリーダー荒木 努教授(理工学部 電気電子工学科)らの研究チームの研究成果について、2024 624()627()に韓国チェジュ島で開催されたThe 9th Asian Conference on Crystal Growth and Crystal Technology (CGCT-9)にてポスター発表がなされ、土田 海渡さん(理工学研究科電子システム系 博士課程前期課程1年/半導体材料科学研究室)が「Best Poster Award」を受賞しました。


学会について

The 9th Asian Conference on Crystal Growth and Crystal Technology(CGCT-9)は、半導体をはじめとする様々な結晶材料の成長技術と応用技術を議論する会議です。3年ごとに日本、韓国、中国で開催され、今年第9回が韓国チェジュ島で開催されました。

 

発表研究内容

青色発光ダイオードやスマホ充電器に用いられている窒化物半導体を結晶成長するための基板材料として、ScAlMgO4基板が注目されています。今回の発表では、ScAlMgO4基板上に分子線エピタキシー法を用いて成長した窒化インジウムガリウム(InGaN)の物性評価結果について報告しました。 

ポスタータイトル”Molecular beam epitaxy growth and properties of InGaN on ScAlMgO4substrates”
ポスター著者K. Tsuchida, Y. Kubo, Y. Yamada, H Watanabe, T. Yagura, M. Deura, T. Fujii, and T. Araki (Ritsumeikan University)

 

受賞コメント

この度は「The 9th Asian Conference on Crystal Growth and Crystal Technology」にてBest Poster Awardを賜り,大変光栄に存じます.今回の受賞に際しまして、ご指導いただいた荒木先生,藤井先生,出浦先生、共同研究企業をはじめ、共に研究に取り組んできた研究室メンバーに深く感謝いたします.賞を頂いたことを励みに、今後も精進したいと思います。
(土田 海渡さん(理工学研究科電子システム系 博士課程前期課程1年/半導体材料科学研究室))

2024.09.06受賞(荒木研究室)

 「ワイドギャップ半導体による高効率エネルギー利用基板技術開発」グループ(荒木グループリーダー)では、窒化物半導体の革新的結晶成長技術開発を進めています。ScAlMgO4基板上への窒化物半導体成長は、結晶高品質化、基板コスト、プロセス効率化などの課題を解決する技術として注目されており、R-GIROプロジェクト研究の主要テーマとして進めており、すでに4報の関連学術論文が発表されています。

今回の受賞されてたポスターの共著者である、出浦 桃子准教授(立命館グローバル・イノベーション研究機構)、藤井 高志教授(総合科学技術研究機構機構)はともに本R-GIROプロジェクトのメンバーとして参画しています。

2024.03.07

R-GIRO 第4期研究プログラム「記号創発システム科学創成:実世界人工知能と次世代共生社会の学術融合研究拠点」プロジェクトG2-T2チームリーダー島田 伸敬教授(情報理工学部情報理工学科)らの研究チームが、2023年度日本機械学会賞(論文)を受賞しました。

受賞論文の第一著者である眞田 慎氏は、立命館大学グローバル・イノベーション研究機構研究員(論文掲載時。のち博士学位を取得後PD研究員を経て現在ヤマハ発動機に勤務)として当該研究拠点プロジェクトに参画しました。


論文情報
・論文名:「観察に基づく学習における類似物体との自動的な動作共有による未知の操作方法の想起」
・著 者:眞田 慎(立命館グローバル・イノベーション研究機構(論文掲載時))、松尾 直志(立命館大学(現 一関工業高等専門学校))、島田 伸敬(立命館大学 情報理工学部情報理工学科)、白井 良明(立命館大学 総合科学技術研究機構)
・発表誌:日本機械学会論文集89 (2023) 920
・掲載URLhttps://doi.org/10.1299/transjsme.22-00274

日本機械学会HP
https://www.jsme.or.jp/20240305/

2024.03.07
人の行動観察から獲得した知識に基づいて想起した初見物体に対する操作方法の例(受賞論文Fig.11より引用)


2023.12.27

 2023年12月12日、R-GIRO 第4期研究プログラム「気候変動に対応する生命圏科学の基盤創生」プロジェクトの長谷川 知子グループリーダー(理工学部 准教授)が森島朋三理事長、仲谷善雄学長、徳田昭雄副学長、松原洋子副学長に対して「輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)」、「高被引用論文著者(Highly Cited Researchers 2023)」の受賞報告を行いました。
 「輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)」は、持続的な社会と未来に貢献する優れた研究等を行っている女性研究者を表彰する制度として2019年に創設され、これまでに、長谷川准教授を含め5名が受賞しています。
 また、「高被引用論文著者」は、クラリベイト・アナリティクス社が特定出版年・特定分野において、世界の全論文のうち引用された回数が上位1%に入る論文の著者を選出するもので、長谷川准教授の受賞は、今年度で5年連続となります。
 受賞の報告において、長谷川准教授は、気候変動と食料安全保障の関係性の解明に取り組んでいると自身の研究を紹介され、特に、気候変動抑制策が途上国の飢餓リスクの増大のような思わぬ悪影響をもたらす点を指摘したことが、持続可能な開発目標(SDGs)といった国際的な潮流に合致する研究として注目を浴びたと説明されました。


2024.01.09長谷川先生受賞報告

2023.12.26

R-GIRO 第4期研究プログラム「資源パラドックス問題の解決に向けたマルチバリュー循環研究拠点」プロジェクトリーダーの山末 英嗣教授(理工学部機械工学科)が、第10 回 日本LCA学会 功績賞に内定しました。

山末PLが取り組む「持続可能な資源利用に向けたハイブリッド研究」(Hybrid Approaches towards Sustainable Resource Use)への受賞となり、資源問題にいち早く注目し15 年以上一貫して資源強度評価に関する研究を進め、特に当時はLCA の分野でそれほど注目されていなかった採掘活動に注目し、緻密なデータベースの構築・公開により、資源パラドックス問題を提言した業績、そして資源問題の解決策として、数々のアプローチを試み、その先駆者として学会の発展に大きく貢献したことが評価されました。また、LCA学会誌をはじめとしJournal of Cleaner Productionといったハイインパクトジャーナルへの論文掲載も多数あり、LCA分野の日本人研究者のプレゼンスの向上にも大きく貢献したとのコメントもありました。

なお,授賞式は日本LCA学会第19回研究発表会最終日(3月8日)に開催予定です。

日本LCA学会についてはこちら

2023.09.19

R-GIRO 第4期研究プログラム「気候変動に対応する生命圏科学の基盤創生」プロジェクトに参画するR-GIRO田原 緑助教が「2023年度(第20回)日本植物学会若手奨励賞」を「RNA 干渉の鍵酵素ダイサータンパク質の生化学的解析」を題目に受賞し、2023年9月7日(木)~9日(土)「日本植物学会第87回大会」にて受賞講演を行いました。

詳細はこちらから

  • 2023.09.19田原緑先生_表彰1
  • 2023.09.19田原緑先生_表彰2

2023.06.13

R-GIRO 第4期研究プログラム「資源パラドックス問題の解決に向けたマルチバリュー循環研究拠点」プロジェクトに参画する、R-GIRO光斎 翔貴准教授が、6月7日~8日にマレーシアで開催された学会「6th INTERNATIONAL CONFERENCE ON CLEAN ENERGY AND TECHNOLOGY 2023」にて、ベストプレゼンテーション賞を受賞しました。

発表タイトル:Towards A Low-Carbon Recycling Society: Carbon Mitigation Through the Introduction of Distributed Recycling System
発表者:Shoki Kosai, Keita Kozaki, Shunsuke Kashiwakura, Eiji Yamasue

20230613光斎先生の受賞

2023.06.08

R-GIRO第4期研究プログラム「資源パラドックス問題の解決に向けたマルチバリュー循環研究拠点」プロジェクトのプロジェクトリーダー山末英嗣教授(理工学部機械工学科)の研究チームが5月26日、廃棄物資源循環学会にて、「廃棄物資源循環学会令和4年度論文賞」を受賞しました。

論文タイトル:
"Estimating the generation of recycled metals from obsolete motorcycles in Vietnam for ELV management"
  • 2023.06.08山末先生受賞記事_集合写真
  • 2023.06.08山末先生受賞記事_賞状

2023.05.31

R-GIRO 第4期研究プログラム「記号創発システム科学創成:実世界人工知能と次世代共生社会の学術融合研究拠点」プロジェクトのプロジェクトリーダー 谷口 忠大 教授(情報理工学部)の創発システム研究室が、2023年5月3日(水)〜7日(日)にかけて滋賀ダイハツアリーナで開催された「RoboCup Japan Open 2023」において複数の賞を受賞しました。

詳細はこちら(LINK:https://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=3166

RoboCup Japan Open 20230530