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立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)の「Ⅳ. 次世代人工知能と記号学の国際融合研究拠点」(プロジェクトリーダー:谷口忠大・情報理工学部 教授)に参画の研究室が参加するロボット競技チームが、2021年9月9日(木)~12日(日)にAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)にて開催された「World Robot Summit 2020 愛知大会」(主催:経済産業省、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO))内の競技会「World Robot Challenge(WRC)」で多数の入賞を収めました。

WRCは、ロボットの活躍が期待されるさまざまな分野において、世界中から集結したチームがロボットの技術やアイデアを競う競技会です。 今大会では世界14ヵ国より75チームの参加登録があり、「ものづくり」「サービス」「インフラ・災害対応」「ジュニア」の4カテゴリーの各種目で競演しました。

 

本学の出場チームと成績としては、NAIST-RITS-Panasonic(奈良先端科学技術大学院大学、本学、パナソニック株式会社の合同チーム)がサービスカテゴリーのフューチャーコンビニエンスストアチャレンジ【陳列・廃棄タスク】 1位、【清掃タスク】 1位(共にNEDO 理事長賞)となり、チャレンジ内の総合優勝(経済産業大臣賞)を果たしました。また、OIT-RITS(大阪工業大学、本学の合同チーム)がパートナーロボットチャレンジ で3位(WRS 実行委員長賞) に入賞しました。

 

各チームを主導したのは、NAIST-RITS-Panasonicではガルシア・リカルデス・グスタボ・アルフォンソ・総合科学技術研究機構 准教授、エル・ハフィ・ロトフィ・R-GIRO助教、OIT-RITSでは萩原良信・情報理工学部 講師で、情報理工学部・研究科の学生たちと一緒に人工知能、ロボット工学の先端技術を駆使したサービスロボットの実演を行いました。また、松尾直志・情報理工学部 助教、福森隆寛・情報理工学部 講師をはじめとしたR-GIRO研究拠点参画の研究室からの協力もあり、拠点として収めた成果ともいえます。

中央左:ガルシア准教授、中央右:エル・ハフィ助教
中央左:ガルシア准教授、中央右:エル・ハフィ助教
出場チームメンバーの表彰
出場チームメンバーの表彰

コメント

ガルシア・リカルデス・グスタボ・アルフォンソ 准教授

現実世界の課題をロボティクス技術で解決する強い情熱と、国際ロボットコンテストで5年間にわたり活動してきた実績から、先端技術をコンビニの現場課題に適用するモチベーションでチームリーダーとして大会に参加しました。強いチームワークにより、2つのタスクで優勝し、総合優勝を果たす事ができました。小笠原司先生(奈良先端科学技術大学院大学 副学長)、高松淳先生(奈良先端科学技術大学院大学 客員教授)、和田隆広先生(奈良先端科学技術大学院大学 教授)、パナソニックのRobotics Hubとコネクテッドソリューションズ社,谷口忠大先生(本学 情報理工学部 教授)のご支援に心より感謝申し上げます。今後は、労働力不足を解決し、人々の可能性とQoLを高め、皆が幸せに暮らしていける「人とロボットのユビキタス協調社会」をAI×ロボティクス技術で実現していきます。

エル・ハフィ・ロトフィ 助教

R-GIROプロジェクト「Ⅳ. 次世代人工知能と記号学の国際融合研究拠点」の一員として、私たちの研究成果を世界に向けて発信する機会に恵まれた事に感謝します。R-GIROメンバーの多大な努力、立命館大学の継続的なサポート、および外部パートナーであるNAIST、パナソニック、OITの目覚ましい貢献のおかげで、私たちのAIを活用したロボットソリューションはサービスタスクで最先端のパフォーマンスを実現しました。経済産業省やNEDOなどの政府機関から受けた数々の賞は、2つのチームの真に卓越した結果を反映しています。最後に、国際大会での大志を追求する上で常に私たちを支えてくれたすべての教授とメンターに深く敬意を表したいと思います。

萩原良信 講師

パートナーロボットチャレンジは、TOYOTA自動車社製のロボット(HSR)を用いて、家庭環境での部屋の片付けや指示物体を持って来る等の生活支援タスクのスコアを競います。人工知能、画像認識、音情報処理、動作制御、コミュニケーションを専門とする研究室の融合により、これらの生活支援タスクを高い次元で達成する事が出来ました。多大なご支援、ご協力を賜ったR-GIRO研究拠点(谷口研究室、島田研究室、西浦研究室)と大阪工業大学(井上研究室、中山研究室)の先生方、開発の主体を担ってくれた学生達に心より感謝申し上げます。今後は、同チャレンジで現れた研究課題に挑戦すべくチームの研究開発をさらに加速します。

出場チームメンバー
出場チームメンバー
各賞の賞状とトロフィー
各賞の賞状とトロフィー

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