立命館グローバル・イノベーション研究機構 (R-GIRO) ・田原 緑助教が「2023年度(第20回)日本植物学会若手奨励賞」を「RNA 干渉の鍵酵素ダイサータンパク質の生化学的解析」という題目で受賞しました。
 2023年9月7日(木)~9日(土)に北海道大学札幌キャンパスにて開催された「日本植物学会第87回大会」にて田原助教は受賞講演を行いました。

 受賞した研究では、遺伝子発現制御RNA干渉の鍵となるダイサータンパク質の酵素活性を解析する手法を独自に確立し、さまざまな植物器官における活性を測定しました。また、ダイズの種皮で特異的に起こるフラボノイド合成酵素遺伝子のRNA干渉に着目し、これが特定のダイサータンパク質の活性に依存することを特定しました。さらに、この解析系を植物だけでなく、糸状菌などにも拡張した研究も展開しています。
 このように独自の解析手法と着眼点とを組み合わせ、RNA干渉の機構や役割の解明に切り込んでいる点が評価され、受賞となりました。

「日本植物学会若手奨励賞」について

 日本植物学会は、1882年に創立され、植物学に関する研究の発展と知識の普及を図り、それによって学術全般の発展に寄与することを目的に設立された学術団体です。
 若手奨励賞は、意欲にあふれた若手の研究者を顕彰することを目的とした賞になっております。

田原 緑助教のコメント

 この度はこのような名誉ある賞を賜り大変光栄に存じます。所属研究室の竹田篤史教授、元村一基助教をはじめ、これまで一緒に研究を進めてくださった学内・学外の多くの方々に御礼を申し上げます。
 これを励みとし、今後もユニークな研究を行うとともに、植物学・生命科学の面白さを伝えていきたいと思っております。

田原 緑助教 田原 緑助教

2023年度(第20回)日本植物学会若手奨励賞 2023年度(第20回)日本植物学会若手奨励賞 賞状と盾

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