総合科学技術研究機構の教員3名が参加するロボット競技チーム「NAIST-RITS-Panasonic」がWRSのFCSC競技会にて優勝

2022年10月23日(月)~27日(木)にかけて、国際的なロボット学会であるIEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems(IROS 2022)が国立京都国際会館にて開催されました。10月25日(火)・26日(水)には「World Robot Summit(WRS)のフューチャーコンビニエンスストアチャレンジ (FCSC)」競技会が行われ、総合科学技術研究機構のガルシア・グスタボ 准教授、エル・ハフィ・ロトフィ 助教、ウリグエン・ペドロ 専門研究員が参加する「NAIST-RITS-Panasonic(奈良先端科学技術大学院大学、本学、パナソニック株式会社の合同チーム)」が出場し、陳列・廃棄タスクで昨年に続き優勝し、三連覇を果たしました。

※「World Robot Summit」は経済産業省、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主催しています。

NAIST-RITS-Panasonic(奈良先端科学技術大学院大学、本学、パナソニック株式会社の合同チーム)

World Robot Summit(WRS)競技会は、ロボットの活躍が期待されるさまざまな分野において、ロボットの技術やアイデアを競う競技会です。「NAIST-RITS-Panasonic」が出場したFCSCは、ロボット技術により従業員の負担を軽減し、顧客に新たなサービスを提供する未来のコンビニエンスストアを実現することを目的とした世界初の競技として注目されています。今大会は強豪5チームが2日間にわたり激闘を繰り広げました。

この取り組みは、立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)の「Ⅳ.記号創発システム科学創成:実世界人工知能と次世代共生社会の学術融合研究拠点」(プロジェクトリーダー:谷口忠大・情報理工学部 教授)の取り組みであると同時に、その一部は内閣府ムーンショット目標1における研究開発プロジェクト「誰もが自在に活躍できるアバター共生社会の実現」の成果でもあります。

ガルシア・グスタボ 准教授(チームリーダー)のコメント

現実世界の課題をロボティクス技術で解決する強い情熱と、国際ロボットコンテストで6年間にわたり活動してきた実績から、先端技術をコンビニの現場課題に適用するモチベーションでチームリーダーとして大会に参加しました。強いチームワークにより、陳列・廃棄タスクで優勝し、三連覇を果たす事ができました。

R-GIROプロジェクト「Ⅳ. 次世代人工知能と記号学の国際融合研究拠点」、総合科学技術研究機構の一員として、私たちの研究成果を世界に向けて発信する機会に恵まれた事に感謝します。チームメンバーの多大な努力、立命館大学の継続的なサポート、および外部パートナーであるNAIST、パナソニックの目覚ましい貢献のおかげで、私たちのAIを活用したロボットソリューションはサービスタスクで最先端のパフォーマンスを実現しました。今後は、労働力不足を解決し、人々の可能性とQoLを高め、皆が幸せに暮らしていける「人とロボットのユビキタス協調社会」をAI×ロボティクス技術で実現していきます。

最後に、国際大会での大志を追求する上で常に私たちを支えてくれた谷口忠大先生(本学 情報理工学部 教授、RARAフェロー)、パナソニックのRobotics Hubに深く敬意を表したいと思います。

フューチャーコンビニエンスストアチャレンジでの実演の様子1
フューチャーコンビニエンスストアチャレンジでの実演の様子1
フューチャーコンビニエンスストアチャレンジでの実演の様子2
フューチャーコンビニエンスストアチャレンジでの実演の様子2
表彰式で賞状を受け取るガルシア・グスタボ 准教授
表彰式で賞状を受け取るガルシア・グスタボ 准教授

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