理工学部の長谷川知子准教授は、クラリベイト・アナリティクス社が発表した2023年度の高被引用論文著者(Highly Cited Researchers 2023)に選出されました。長谷川准教授の選出は5年連続となります。

 高被引用論文著者は、特定出版年・特定分野における世界の全論文のうち引用された回数が上位1%に入る論文を発表し、後続の研究に大きな影響を与えた研究者が選ばれます。今回もさまざまな研究分野で活躍する6,849名の研究者が選ばれました。長谷川准教授は、一人の研究者が複数分野で論文を発表している場合の合計被引用件数で評価する「クロスフィールドカテゴリー」で選出されました。

 長谷川准教授は、エネルギー、経済、農業、土地利用、水利用などを統合的に解析するコンピューターシミュレーションモデル、いわゆる統合評価モデルを用いて、気候変動を中心とした地球環境問題に関連する研究を行っています。とりわけ、将来の温室効果ガスの排出量を見通し、その削減方策の検討、気候変動による影響の経済的分析などに取り組んでいます。

 今年度には、将来の温室効果ガスの排出削減が食料消費や飢餓リスクにもたらす悪影響の可能性を指摘した成果や、当該分野をけん引する研究者として世界的に活躍している点が高く評価され、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)から発表された「輝く女性研究者賞(ジュン アシダ賞)」を受賞しました。

長谷川知子准教授のコメント

 このたびはこのような名誉あるタイトルをいただき、大変光栄に思います。
これまでご指導して頂いた方々、共同研究をして頂いている皆様、研究室で研究に取り組んでいるメンバー、サポートして頂いているスタッフの皆様に心から感謝申し上げます。

長谷川知子准教授

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