先輩からのメッセージ
CASE 16
少しつまずくことがあっても、
自分がやりたいと
思うことに
思い切って挑戦してみてください
PROFILE

竹澤 敦子 さん
作新学院大学大学院 心理学研究科
2023年度 総合心理学部卒業
- 自宅/ 下宿
- 下宿
- 出身高校
- 栃木県立今市高等学校
- 出身地
- 栃木県
- クラブ
- ホッケー部(女子)
- 主な活動実績
- 2021年度 第40回全日本ホッケー王座決定戦 優勝、
2022年度 第41回全日本ホッケー王座決定戦 準優勝、
2022年度 2022関西学生春季・秋季リーグ 優勝
これから入学前準備に入る高校生に向けたアドバイス
日に日に新たな場所に飛び込む期待や正課と課外の両立への不安が大きくなっているかと思います。また、希望学部とは異なる学部に入学する方もいるかと思います。初めから後ろ向きになりすぎず、学部を知ることから始めると、学部ならではの面白さが出てきたり、改めて自分のやりたいことを再確認できる良い機会にできると思います。また、学部での学びをキャリアに直接的につなげなければならないわけではなく、今後に活かせるように様々な選択肢を出し挑戦すると、より学びの深い学生生活になると思います。皆さんにとって正課と課外での経験がより良いものとなることを心から祈っております。
高校3年生~現在において、
最も成長できた点、やりとげた点
- 正課
- 課外
- キャリア形成上
最も成長できた点は、世の中にある情報に対して、自分なりに考え知ろうとすることです。大学に入るまで積極的にニュースを見ることはなく報道されている内容を鵜呑みにして悪者とされる人に対してネガティブな感情を持つことばかりでした。しかし、大学での学びを通して、特にインターネットの普及した現代では報道されている情報がすべて正しいわけではないという状況を知り、さらに、報道の視点によっては、報道する側が故意に視聴者の心理的反応を促進させる場合があることを学びました。これは、ニュースの情報に限らず、生活を送る中でも意識し、今後のキャリアを進むうえでも、大切にしたい学びだと思っています。
最も成長できた点は、切り替える力を身につけたことです。入部直後から戦術の理解に苦しみ、自分の武器を活かせるのか悩み、その悩みに引っ張られ切り替えることができずにいました。そこに試合の出場時間が短いことが加わり、落ち込むことが続きました。交代要員であっても結果を残せばそれが自分の自信につながり、チームの勝利にも貢献できるという考えに切り替えました。それからは山積みだった課題を順序立て1つずつ取り組んでいくことができ、試合後も「次へ活かすためには?」と前向きに考えることができました。
最も成長できた点は、自分のやりたいこと、それ対してどのような選択肢があるのか考えたうえで、挑戦できたことです。入学直後は、進路を考える余裕はなかったのですが、2回生後半から、もともと目指していた職業のどのような点に魅力を感じていたのかを考えるようになりました。その結果、職業名ではなく自分がキャリアの中で重視する魅力に気づくことができ、その魅力を持っている職業に向け、専門的な知識と技術を身につけたいと考えることができました。この選択までに時間はかかりましたが、このキャリアの選択に責任を持って挑戦しようと思いました。
生活の軌跡
TURNING POINT
- 正課
- 3回生になり、資格取得のための所定科目が履修できていないことに気づき、進路を諦めるか悩みました。家族の後押しもあり、再度諦めずに 進んでいく方向で決意を固めることができました。
- 課外
- 大学1回生のとき、試合に出場できる時間が少なく、自信がなくなっていましたが、先輩や同期に支えられ、選手同士で話し合いを繰り返すことで、結果を残すことができました。
所属学部を選んだ理由と実際に学んで分かった魅力
スポーツ推薦ということもあり、入学前は正課への不安が強くモチベーションを高めることに苦戦しました。しかし入学後は心理学部内で課外活動の異なる友人が沢山出来たこともあり、講義へ楽しく取り組むことができ、徐々に心理学に興味を持つようになりました。学部の学びの中で、十分に専門的な知識やスキルを修得することは難しいですが、学べば学ぶほど深みにはまる学問だと感じています。心理学を学ぶことで、その知識とスキルを活かし、心理職に就くという将来につなげられるという魅力もありますが、異なるキャリアを目指す人にとっても、自分自身を見つめなおし、より深く知る機会にもなることがなによりも魅力だと感じています。
正課と課外を両立するために心がけていたこと、
努力や工夫
- 個人で工夫/努力/
心がけていたこと - 友人に協力して
もらったこと - 教職員に協力して
もらったこと
当たり前ですが、講義に出席し、課題や試験に取り組むことを心掛けていました。講義を休み、試合に出場することもあったため、受講登録の際に試合日程を確認し、先生に経緯を説明、欠席を補うための方法を相談していました。大学では課外活動での欠席は特別扱いされないため、場合によっては単位を落とすこともあります。そのため、単位修得が危うい場合には、監督やコーチに相談し、受講後チームに合流するなど工夫もしていました。
私にとって、正課と課外の両立につながった大きな要因は、同じ学部の友人の存在でした。同じ形態で入学した友人とは、お互いに協力していました。具体的には自分が欠席した際どんなことをやったのかレジュメを見せてもらったり、重要な箇所を教えてもらったりしていました。また、課外活動に所属していない友人にも、課外活動を応援してもらえていたこと、時には相談に乗ってもらったこと、定期的に遊びリフレッシュする大切な場所にもなっていたことがとても大きかったです。
講義日と試合日が重なった際に、事前に説明をしたところ、多くの先生から激励の言葉と欠席を補うための課題や発表順番の変更など、協力していただき正課と課外の両立を達成できました。また、卒業を1年伸ばすと決めてから、SSPコーディネーターの方から、受験勉強対策の場を設けていただき、一人では理解しきれない範囲を学ぶ機会を作っていただいたことでモチベーションとスケジュールの管理ができました。
大学の正課・課外それぞれを通じて学んだこと
- 正課
- 課外
自分に合った勉強方法やノートの取り方を見つけたことです。入学前は、事前にワークブックを解くことや単語帳を暗記するだけで対応できていましたが、入学後は配布物も少なく、講義内の口頭説明を聞き取り、メモを書くことが、課題に取り組む際に重要になることを痛感しました。最初はレジュメだけでは勉強にならず、結果を出せず悔しい思いをしました。ただ、とにかくメモを書き続ける中で、自分なりのノートの取り方や勉強方法を見つけ出すことができました。
活動ができることの喜びを学びました。大学以前は選手は競技に集中し、運営は監督やコーチが担っていましたが、大学では選手も主体的に関わることが求められ、競技だけでなく関係者との連携や発信も重要と認識しました。特に、コロナ禍では一時的に活動が自粛となり、選手として今できることを模索しつつ、組織としてより早い活動再開のため、大学側に働きかけました。それにより日々活動を支えてくださる方の存在の大きさや、調整の大変さ、責任感と工夫の重要性を学びました。
高校時代、大学時代に意識しやり遂げたこと、
やっておいて良かったこと、やっておけば良かったこと
意識しやり遂げたこと | やっておいて良かったこと | やっておけば良かったこと | |
---|---|---|---|
高校時代 | 1つ1つの試合に全力で取り組むこと | どんな時でも家族に報告・連絡・相談をしていたこと | 英語の勉強、パソコンの用意 |
大学時代 | 今できていることとできてないことを振り返り対策を考えること | 課外活動以外での友人と関わりを持つこと。お互いに協力したり、課外活動を応援してもらえ、大きな存在だった | 入学学部で取得できる資格にはどんな所定のカリキュラムがあるかを確認すること |
将来の目標
将来は心理専門職に就いて、心理的健康を保つための支援を行いたいです。そのためには、専門的な知識と視点を適切に持つこと、学び続けること、自分自身の健康管理を徹底したいと思っています。そして、今の大学院では、専門的な知識を身につけるとともに、実際に様々な現場を体験することで、現状で必要とされていることを知ること、自分が思い描いている心理職の理想と現実の違いを認識し、自分の限界も理解していきたいと思っています。
今の仕事(内定先)を選んだ理由
学部で心理学を学び、次第にこの学びを活かしながら人の役に立てる仕事に就きたいと強く思うようになったため、今の進路に進みました。入学した学部では中学生の頃から目標としていた職業にはなれないことが確定し、絶望しました。しかし、徐々に心理学への興味や関心が高くなっていき、心理職に就きたいという目標ができていました。また、大学入学前に目標にしていた職業について志望理由を考えてみたところ、偶然にも心理学部でやりたかったことが近いものであることに気づき、大学院まで進もうと決断し今の進路につながっています。

大学で大変だった時期を、どう乗り越え、
その経験が現在の仕事/自分にどう役立っているか。
進路の再選択の時期がとても大変でした。進路は大学2回生後半に決めていましたが、3回生で臨床・実践演習を受講できないことが判明し、思い描いていたキャリアが実現できないことに絶望し、混乱状態になりました。妥協し進路を決めようとした私に気づいた家族が率直に今やりたいこと、進みたい道を尋ね、後押ししてくれたことで、進路の再選択ができました。この経験から、キャリアに対しての願望と責任感がより一層強まり、大学院での学びのモチベーションも高まりました。
私にとっての立命館大学
やりたいことに出会うことができた場所でした。入学前の私にとってホッケーの存在は大きく、体が動くまでは続け、その後は取得資格を活かし第二のキャリアを送ることを考えていました。しかし、希望学部には入れず、自分にはホッケーしか残っていないという思いがあった中で、講義や友人との出会いにより学問に興味を持ち、それまでホッケーにあった軸が、徐々に心理学に置かれていきました。「妥協ではないか?」と自分に問うた時もありましたが、心理職に就きたいという考えが強くなったことで、ホッケーはやり切り、区切りをつけることができました。
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