先輩からのメッセージ

CASE 02

大学は本当に自由で、
楽しくなるか
どうかは
みなさんの意志次第です。

PROFILE

宮本 翼 さん Miyamoto Tsubasa

宮本 翼 さん

富士通株式会社 営業担当
2016年度 文学部卒業

自宅/ 下宿
下宿
出身高校
福岡大学附属大濠高等学校
出身地
福岡県
クラブ
囲碁研究部
主な活動実績
2015 第59回全日本大学囲碁選手権 優勝、第13回全日本学生王座戦 第4位、第51回・第52回全日本学生囲碁十傑戦 第5位

これから入学前準備に入る高校生に向けたアドバイス

これから大学に入学される皆さんは、大学という場所に期待と不安でいっぱいだと思います。大学生になることでの大きな変化は、中学や高校に比べて、圧倒的に自由な時間が増えるということです。授業の時間割も自分で作ることができますし、そもそもの拘束時間もかなり少ないです。つまり、その分みなさんがやりたいことに時間を費やすことができます。私の場合は囲碁でしたが、みなさんが何にどのくらい時間を使うかは本当に自由です。ぜひ今のうちにやりたいことや挑戦したいことなどを考えておいてください。立命館大学であれば、だいたいのことはできます。また、勉強面で不安がある方もいるのではないでしょうか?特に私は勉強が苦手であったため、そのような方の気持ちはよくわかります。結論から言ってしまえば、勉強は入ってから本格的に学べばいいです。特に大学で学ぶことは専門的ですからね。しかし、個人的には、英語だけは入学までしっかり継続して勉強してほしいと思います。大学に入っても、社会に出ても、必ず英語は必要になってきます。特に大学であれば、留学生の方も多くいますし、留学する機会も多くあります。そのときに英語をやっておけばよかった、、と思う大学生は全国にたくさんいます。もし入学まで余裕があるようでしたら、毎日少しずつでいいので英語に触れてみてください。
長々と書かせていただきましたが、私が一番伝えたいことは、大学は本当に自由で、楽しくなるかどうかは皆さんの意思次第です。大学4年間というのは本当にあっという間なので、ぜひみなさん、大学生活を思いっきり楽しんでください。皆様のご活躍を期待しております。

生活の軌跡

TURNING POINT

正課
ゼミの友人や先生の力を借りながら、課外活動の時間をやや減らし、毎日勉強に取り組みました。卒業論文を執筆するという目標があったため、具体的に活動計画を立てながら、自分が卒業論文を執筆できるレベルになるまで仲間と切磋琢磨しました。
課外
次期部長に決まっていたため、徹底的に敗因を分析し、部員に共有。メンバーそれぞれの弱点を克服するような練習メニューを決定し、ストイックに取り組みました。また、がむしゃらに努力するだけでなく、休憩等のメリハリもつけながら、精神的にも強い部活、チーム作成に取り組みました。その結果、翌年には全国大会優勝を果たすなど、目標達成することができました。

所属学部を選んだ理由と実際に学んで分かった魅力

私は文学部の中でも心理学専攻を選択しました。今では総合心理学部となっていますね。私が心理学専攻を選択した理由は、人の行動や思考について興味があったためです。私自身囲碁という競技を行っていたので、特に人の思考には興味がありました。
実際に学んでみると、心理学という分野の幅広さに驚きました。人の行動や思考はもちろん、発達や認知、視覚、社会、動物など本当に様々な分野で研究が行われています。自分の好きな分野が好きなだけ学べることが最大の魅力です。一般教養でも講義が行われているので、興味のある方はぜひ受講してみてください。

正課と課外を両立するために心がけていたこと、努力や工夫

正課と課外を両立する上で最も大切なことは、講義に毎回出席することです。これは私の経験上間違いない答えだと思います。みなさんのように、何か一芸を持って入学した方が苦労しがちなのは、単位が思ったように取れないことです。課外活動に熱心になるあまりに、正課がおろそかになってしまう方をたくさん見てきました。課外はみなさんの特技や、好きなことではないですか?この分野で努力し、結果を残そうとすることは当然ですが、何事もバランスが大切です。私は特にその点を意識し、講義には毎回出席しました。講義にしっかり出れば単位は取れます。勉強が苦手だった私が言っているので間違いありません。単位をしっかり取ることができれば、学生生活にゆとりができ、課外にも集中力をもって臨むことができます。大学生活はいかに時間を使うかが大切です。後悔しないよう、正課も課外もうまく時間を使って有意義に過ごしてください。

大学の正課・課外それぞれを通じて学んだこと

  • 正課
  • 課外

私が正課を通じて学んだことは、人間の思考や行動に絶対などない、ということです。心理学は実証科学なので、実際に実験を行った結果を元に、多くの人に当てはまれば一般論とします。しかし、実験を受けた人が全員同じ行動や思考になることはあり得ません。そこが人間の本当に面白いところだと思います。例えば、人は青や緑よりも、赤色を見た時の方が食欲が増すと言われています。店内を赤くデザインしている店舗などはその心理を取り入れていますね。一般的な人は、赤色で食欲が増しますが、中には青や緑の方が食欲が増す、という人もいるでしょう。そのような方々は変な人、などと言われることもありますが、そのような多様な考え方を持つ人がいるからこそ人間は面白いのだと思います。

私が課外を通じて学んだことは、いかに技術や知識を身に着けても、強い精神力が無ければ上にはいけない、ということです。みなさんはいろんなスポーツや文化活動を行ってきた中で、上記のように思うことが多々あったのではないでしょうか。特に、舞台が大きくなればなるほど、人間は緊張して本来の力が出せないものです。他の人よりも技術や知識があっても、本来の力が出せないのであれば意味はありません。緊張の中でいかに自分の本来の力を出せるか、ということは私自身の一生の課題であり、みなさんにもぜひ真剣に考えて取り組んでほしい課題の一つです。

高校時代、大学時代に意識しやり遂げたこと、
やっておいて良かったこと、やっておけば良かったこと


意識しやり遂げたこと やっておいて良かったこと やっておけば良かったこと
高校時代 機会を逃さないこと。自分の力を試すことができる場には積極的に参加しました。 高校時代の友達と仲良くすること 基礎をしっかり勉強すること
大学時代 明確な目標をもって過ごすこと。 後悔しないくらい多くの時間を課外活動に使ったこと いろんなバイトや講義に参加し、たくさんの知り合いを作ること

今の仕事(内定先)を選んだ理由

就職活動は業種を全く絞らずに行っていたため、IT業界にこだわりがあったわけではありませんでした。就職活動を通して、多くの採用担当の方とお会いしてきましたが、特に人間性が良いと思ったのがうちの会社の方々でした。その点も決め手の一つだったのですが、最も大きな決め手は、私が大学時代に努力していた囲碁での活動を大きく評価していただけた点でした。自分が最も好きで力を入れていたことを評価していただけることほどうれしいものはありません。この会社であれば、自分の能力を最大限に生かして働いていけると確信し、入社を決めました。

大学で大変だった時期を、どう乗り越え、
その経験が現在の仕事/自分にどう役立っているか。

私が大学で最も大変だった時期は、大学三回生のころです。囲碁部の部長としての仕事と、ゼミでの活動で忙しく、精神的に余裕が無くなっていました。このような時期に助けてくれたのは、同じ囲碁部の仲間、そしてゼミの友人たちでした。仕事を率先して手伝ってくれたり、ゼミの課題を共同で行ってくれたりと、私に余裕がないことを察して率先して助けてくれました。この出来事から、私は周囲の友人や仲間たちに頼る、ということを学びました。それまでの私は、自分の仕事はすべて自分で行わなければ、自分の課題は全て自分でこなしていかなければ、という意識が強くありました。しかし、自分一人でできることなど本当に限られたことだと気づき、仲間や友人と協力してこそより良いものが生まれることもあります。素直に周りの人々に頼るということは勇気がいることですが、周りに頼ることができるようになったからこそ、今も社会人として精神的にも健康でいられるのだと思っています。なにより、困ったときに助けてくれる仲間を得ることができたことは、人生において何よりも代えがたい財産だと思っています。

わたしにとっての立命館大学

私にとって立命館大学は、人生で最も自分を成長させてくれた場所です。大学入学前には、自分が多くの部員を率いる部活の長を務めることや、ハイレベルなゼミに参加し、勉強に没頭するとは全く予想もしていませんでした。私自身怠惰な性格だと自覚していたため、正課も課外も軽く流して大学生活を終えるものだと思っていました。しかし、立命館大学で日々を過ごす中で、あれをしたい、これもしたい、などとやりたいことがどんどん生まれてきました。このような気持ちになれたのも、やりたいと言えばある程度のことはやらせてもらえる環境があったためだと思っています。充実した大学生活が送れたことは、立命館大学に通っていたおかげだと思います。