先輩からのメッセージ

CASE 02

目標を目指して、
時々歩みを緩めながら
頑張ってください。

PROFILE

長谷川 智彦 さん Tomohiko Hasegawa

長谷川 智彦 さん

北陸銀行 総合職
2017年度 経営学部卒業

自宅/ 下宿
下宿
出身高校
富山県立南砺福光高等学校
出身地
富山県
クラブ
射撃部
主な活動実績
2016 日本学生選抜ライフル射撃選手権大会10mS60M(男子個人)2位、2016 第63回全日本学生ライフル射撃選手権大会50mP60M 8位

これから入学前準備に入る高校生に向けたアドバイス

私はスポーツ選抜特別入試枠で入学しましたが、高校生までは勉強が嫌いで、テスト一日前でもまったく勉強せずにいるような成績が悪い奴でした。しかし大学生になり、最初は単位のために勉強を始めましたが、学びを進めるに従って成績が上がり、勉強することが楽しくなりました。今勉強が苦手な人も、成績が悪いという人も、大学という一からのスタートで大きく変わる可能性もあります。大学では先生の話を聞き、理解し、分からないことがあれば質問することが重要なため、強いていうなら聞く力と集中力を鍛えておくと良いかもしれません。今は高校での学び、今しかできないこと、やっておきたい事をすることが大事だと思います。そうすれば悔いなく、新しい気持ちで大学生活を楽しむことができると思います。私のように試合や合宿などが授業期間中に多数入ることが予想される人は、クラブ・学部に限らず友人をたくさん作ると良いと思います。一緒に勉強できる友人がいれば心強く、様々な人との繋がりは自分の成長につながり、何より大学が楽しいと思えます。後はしっかりとした食事と睡眠をとり、困ったときには親御さんや周りの方のアドバイスを聞くこと、これらができていれば楽しい大学生活がきっと送れるでしょう。不安も大きいとは思いますが、目標を目指して時々歩みを緩めながら頑張ってください。皆さまが満足できる学生生活を送れる事を願っております。

高校3年生~現在において、
最も成長できた点、やりとげた点

  • 正課
  • 課外

経営学という学びの面白さ、楽しさを理解するとともに自分のものにすることができた点
高校生では勉強というものが嫌いであったが、必要性を理解し、今後も学ぶ姿勢を持っていこうと思えるようになった点

様々な考え方の人と触れ合い、多様な考え方を受け入れることができるようになった。
大学生活を通して自分と射撃スポーツの立ち位置を明確に出来るようになった。
また自分の頭で考え、物事を決めることができるようになり、自分の意志をしっかり伝えることができるようになった

生活の軌跡

入学してからの半期は大学というものがよくわかっておらず射撃に専念した大学生活を送っていました。その結果、成績発表ではいくつも単位を落としてしまい、このままでは卒業することが出来ないという焦りを覚えました。遠征も多く大学に行けないことが多々ありましたが、友人に授業のレジュメを取ってもらい、内容を教えてもらいました。テスト一ケ月前には図書館に残り試験対策を行ったり、遠征時の移動時間を課題をする時間にあてるなど、時間を有意義に使えるよう心がけました。結果として成績は良くなりモチベーションも高くなりました。課外の射撃では成績が落ち込むことが高校時代に比べて多くあり、辞めたくなることもありました。そんな時こそ真剣に悩みがちですが心に余裕を持って「いざとなったら競技を辞めてもいいんだ」くらいの気持ちでいることも必要なのだと実感しました。頼れる人に相談することも自分の気持ちがとても楽になるので、モチベーションを立て直すために行っていました。

TURNING POINT

正課
遠征も多く大学に行けないことが多々ありましたが、友人に授業のサポートをしてもらいました。遠征時の移動時間を課題をする時間にあてるなど、時間を有意義に使えるよう心がけ、結果 として成績は良くなりモチベーションも高くなりました。
課外
射撃の成績が落ち込むことが高校時代に比べて多くあり、辞めたくなることがありました。そんな時こそ心に余裕を持って「いざとなったら競技を辞めてもいいんだ」くらいの気持ちでいることも必要だと実感しました。頼れる人に相談することも自分の気持ちがとても楽になるので、モチベーションを立て直すために行っていました。

所属学部を選んだ理由と実際に学んで分かった魅力

経営学とは何か、初めは分からなかったのですが、分からないからこそ学んでみたいと思った気持ちが強く、企業がどのような視点から道筋のようなものを立てているのか知りたいと思ったことが経営学部を選んだ動機です。また企業の経営者の考えについても興味があり、そういった方々から学べる事があるのではないかと思いました。経営学は思ったよりもとても身近な学問であり、自分の予想もつかないような考えや理論があるので誰にでも楽しく学ぶことのできる学びだと思います。授業ごとに関連しあう内容が多いことも面白さの一部であり、社会に出て行く上でも為になることばかりです。

正課と課外を両立するために心がけていたこと、努力や工夫

  • 個人で工夫/努力/心がけていたこと
  • 友人に協力してもらったこと
  • 教職員に協力してもらったこと

テスト一ケ月前からは大学の図書館が閉まるまで納得のいくところまで勉強するようにしました。
私は月に一回くらいの頻度で海外試合があり、授業を受けられないことが多かったので、遠征時の移動時間を活用し授業の復習を行い、課題をこなすなど時間を有効に使いました。授業で分からない部分は先生に直接質問をすることも常に心がけ、授業欠席に伴う不足分を補いました。

クラブの友人には試合参加に関わる書類作成を手伝って貰い、学部の友人には授業中に分からないところがあれば教えてもらい、休んだ時にはその時配布されたレジュメを取っておいてもらうなどサポートして貰いました。テスト前には学校に遅くまで残り、友人と互いにモチベーションを切らさないように頑張りました。

課外自主活動に関わる助成金受給に関わる手続き、試合参加に関わる証明書の発行や履修登録指導など、多岐に渡りサポートして頂きました。就職活動時にはスポーツ強化オフィスの方に親身に相談に乗って頂けたことがとても嬉しかったです。

大学の正課・課外それぞれを通じて学んだこと

  • 正課
  • 課外

学ぶことの楽しさ、支えてくれる友人の大切さ、社会に出てから仕事をするうえで必要になってくる知識、経営学部では企業の在り方や働くうえ・就職先を決める基準など多岐にわたり学ぶことが出来ました。経営学という学びのなかでは企業の取り組みや、歩んできた軌跡を先生方がくわしく教えて下さるので、就職するにあたりどの企業が自分に向いているのかの指標にすることができとても助かりました。

私の場合は個人競技でしたが、体育会という組織を通して一人ひとりが果たす役割の重要性や、人との繋がりの大切さを学ぶことができました。海外遠征を通して他国の人も私たちと変わらず、先入観や偏見で判断してはいけないのだと分かりました。海外に行く際に英語ができることにこしたことはないですが、拙くてもコミュニケーションを取ろうとする姿勢や、笑顔を忘れなければ意思疎通は可能であり、理解し合えた時はとても嬉しいという事も学べました。

高校時代、大学時代に意識しやり遂げたこと、
やっておいて良かったこと、やっておけば良かったこと

意識しやり遂げたこと やっておいて良かったこと やっておけば良かったこと
高校時代 一つの物事に対して真剣に取り組む、向き合う 色々な人と触れ合うこと、コミュニケーション もっとたくさんの本を読むこと
大学時代 文武両道 勉強、部活を両立するために先を見越した考えができるようになり、前もった準備や行動ができた事、勉強にはじめて向き合えた事 アルバイトやボランティア、インターンなど私が経験してこなかった事は全て自分の糧となると思うので、様々な事を経験したかった

将来の目標

将来の目標としては内定を頂いた北陸銀行で働きながら射撃を続け、オリンピックを目指していきたいと考えています。オリンピックを目指すことは難しいですが、自分の出来る限りやってみようと思っています。もう1つの目標は家庭を持ち、幸せな生活を送っていきたいと思っています。社会の一員として貢献し、稼ぎ、家族を支えるという事はありきたりかもしれませんが、私にとっては一番大切な事だと思い、関わっていく人達との関係を大切にしながらコツコツ頑張っていきたいと思います。

今の仕事(内定先)を選んだ理由

私の地元である富山県の地方銀行の中でも一番有名であり、安定しているというところから選びました。銀行とは個人や企業に最後まで寄り添う事ができ、大きい影響を与える立場、役に立つことができるのではないかという事を考えながら選びました。射撃を続けるうえで、最低限土日祝日は休みであることが必須要素であり、その点においても魅力的であったということもあります。小さい頃はなりたいものが無かった私ですが、射撃を続けオリンピアンとなり、家族を養っていきたいという今の目標を達成するために必要な安定性や賃金の面から選びました。

大学で大変だった時期を、どう乗り越え、
その経験が現在の仕事/自分にどう役立っているか。

入学してから大学の勉強についていくことができず、逃げがちになっており、一回生の前期が終わった時点で単位が取れていなかったことに焦りを感じました。その後勉強に向き合い友人にも手伝ってもらいながら文武両道を目指し、大学生活を送るようにしました。勉強をしっかりしただけ結果がついてきたので、四回生には勉強を楽しいといえるようになりました。文武両道を行おうと思ったときに競技成績がついてこないこともありましたが、モチベーションを高める本や射撃の友人たちと共に頑張るようにしてつらい時期を乗り越えてきました。特に高校時代の監督や両親は私のつらい時期に、追い込むようなことはせず暖かく見守っていてくれたのが、今思うと凄くありがたかったです。

わたしにとっての立命館大学

立命館大学は全国や海外からの学生が多く、様々なコミュニティの輪が広がり、今までに無い新しい友人たちと共に学ぶことが出来た学び舎でした。大学時代はモラトリアム、自分が何者かを学ぶ期間といいますが、まさに社会に出る前の準備する場所だったとも思います。私自身が何者であるかはこれからも探求していきますが、射撃と学びを通じてオリンピックに出場したい、温かい家庭を持ちたいなどの具体的な目標を持つことが出来ました。