6月に衣笠平井嘉一郎記念図書館で開催した中原中也展の続編として、今年創立112年を迎えた中也の母校(中学3・4年生に在学)立命館中学校高等学校(京都府長岡京市)で開催しています。
2017年9月11日から10月6日までの期間で、中高の生徒や保護者の皆さんをはじめ、文化祭(9月16、17日)に来校される一般の方々にもわかりやすい展示内容になるよう工夫しています。
今年は、詩人中原中也生誕110年になります。中也は1907(明治40)年に生まれ、明治・大正・昭和の異なる時代を生き、30年という短い生涯を駆けぬけたのでした。
その短すぎる人生のなか、初めて親元を離れて京都の立命館中学(これが当時の正式校名)で過ごした16歳からの2年間は、彼の詩人としての人生に大きな影響を与えた時間でした。
今回は、今なお多くの人々、特に若者たちの心をひきつける中原中也の著作物をはじめ、彼に関わったさまざまな人々の著書も紹介しています。
そして、大正時代の立命館中学が目指した教育や生徒たちの活動の様子を紹介することで、詩人中原中也をより身近に感じとっていただければと願っています。立命館中学校高等学校では50年も前に中也の詩を教材として取り上げられて、今も国語科高校1年の授業で続けられています。
立命館 史資料センターでは、現在開催されている山口県の中原中也記念館での「生誕110年特別企画展」に協力しながら、中也の母校での展示に至りました。
2017年9月14日 立命館 史資料センター