教員紹介

  • 英米文学

国際コミュニケーション学域

人はなぜ歌い、物語るのだろう? 
キーワード :
歌詞、物語、アメリカ文化

ウエルズ 恵子教授

所属専攻:
英語圏文化専攻
専門分野:
アメリカ文学・文化、比較文学・文化
詩や歌詞、おとぎ話などを中心に読んで、ことば、人間社会について考えています。例えば、かつてのアメリカの黒人奴隷の歌はどうゴスペルソングやブルーズになり、あるいはラップになって現代に届いているのでしょう? 赤ずきんの話の中に性や暴力についてどんな真実が隠されているのでしょう? 世界中どこでも、歴史上のどの時代でも、人はいつも歌い、物語りをしてきました。私の研究は、人の心と日々の営みを【歌】や【物語】と関連させて考えます。聴いて、読んで、感じて、考え、広く調べ、自分の言葉で語り直して、私が発見した意味や感動をみなさんに伝えたいと思っています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

わたしは、小さい時から詩が好きでした。大人になって、歌詞や物語の研究をしたら世界各地に友達ができました。コミュニケーションは、スキルばかりではありません。伝えたい話があること、話を聞きたい人がいること、一緒に歌える歌があることが大事。【歌】と【語り】を研究して、自分を見つめ、外の世界に楽しく自分を開いてみませんか。

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国際コミュニケーション学域

英語のルーツを探究し、中世英語英文学の魅力に迫る
キーワード :
英語のルーツ、中世英語ロマンス、アーサー王物語

岡本 広毅准教授

所属専攻:
英語圏文化専攻
専門分野:
中世英語英文学、英語文化史
中世イングランドの言語と文学を研究しています。特に、中世アーサー王物語(『ガウェイン卿と緑の騎士』)を中心とする文学作品とその歴史的意義に関心をもっています。一方、中世の物語や神話伝承は、現代ファンタジー文学(『ホビット』や『指輪物語』など)の発展と密接に関係し、現代の大衆文化の一端を形成しています。イギリス文学・文化のルーツを学び通時的な知見を得ることによって、今日の英語文化をより深く理解することができるでしょう。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

高校時代に体験したオーストラリアでのホームステイをきっかけに英語に興味をもち、その後大学で言葉のルーツや英語圏文化の奥深さや多様性を学びました。大学は自分の興味関心のある事柄を深く追究できる場です。熱量十分に、そして最後まで自分の感性を信じて学び続けることが大切です。

COLUMN

世界中のファンタジー文化に影響を与えた英語と英語圏文化のルーツを探る

英語圏文化専攻

岡本 広毅

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国際コミュニケーション学域

ジェンダー平等社会について考える
キーワード :
ジェンダー、フェミニズム、アメリカの男性史、日米比較文化

水島 新太郎准教授

所属専攻:
英語圏文化専攻
専門分野:
アメリカ研究、アメリカ史、男性学
アメリカの歴史やポピュラー文化を中心に、ジェンダーの視点から男性の多様性と雑種性についての当事者研究をしています。特に、弱者としての男性について興味があります。従来の歴史が取り上げてきたのは英雄や政治家といった強者の男性たちです。そんな彼らの陰に埋没した弱者の男性たちの歴史的経験を掘り起こすことなくして、男性中心社会の在り方を変えることはできません。強者は力で他者を支配し、その力を奪われることを恐れる単純な存在です。それに対して、弱者は時として死ぬことすらも恐れない屈強な精神と無限の可能性を内に秘めた存在なのです。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

私の専門は英語圏文化におけるジェンダー研究ですが、ジェンダー以外の研究をしたい学生をいつでも歓迎します。なぜなら、自分がやりたい研究を指導できる教員はそもそもいないからです。もしいるのであれば、それは研究するに値しない研究なのでは、と疑ってみてください。

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