教員紹介
- 比較文化
幕末政治が専門ですが、英雄による国家建設の成功譚には興味がありません。昔からある日本が危機を克服したのではなく、一九世紀に近世の〈自己完結の世界〉が近代日本に変貌したのであり、それは単に美しいだけの話でもなかったからです。その時、人々は他者をどう捉え(直し)たのか、それとの対比で自己をどう位置づけたのか、そして両者が織りなす〈世界〉はいかなる形をとり、国家や人々の意志決定を特徴づけたのか。今の社会にも繋がるこの大問題に、㋐人々の意識の構造(変革期には心のあり様が力をもつ)、㋑徳川政権=「負け組」の視座(政争の勝者だと自らの特徴を自覚できない)、㋒明治以降の神話化(近代の出発点ゆえ後の時代に脚色が重ねられる)に注目しつつ迫っています。
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主に19・20世紀アメリカ小説と大衆文化を研究しています。研究テーマは、自伝、テクスト生成、ユーモア、良心、共感性、先住民表象、おてんば、バッドボーイなどの問題系や、ポピュラー音楽史、映画翻案、日本における英米文化受容史などに関心をもっています。主要な分析対象は、エドガー・アラン・ポー、マーク・トウェイン、ルイザ・メイ・オルコット、セアラ・オーン・ジュエット、ジャック・ケルアック、フラナリー・オコナーなどです。
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ヨーロッパは現在EU(欧州連合)のもとで、わたしたちの常識とは異なる世界を構築しているように見えます。通貨は統一され、国境は存在意義を大きく失い、また近年はカーボンニュートラルの実現に向けた野心的なプロジェクトをスタートさせました。なぜヨーロッパはこうした欧州統合と呼ばれる企てを成功させたのでしょうか。また欧州統合は本当に世界を変えたのでしょうか。歴史学という学問を用いて、一歩下がった視点から欧州統合を眺めることで、この壮大な「実験」の行く末について考察しています。
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私は現代料理という前衛的なスタイルの料理について文化人類学の観点から研究しています。これまで、ペルーと日本の現代料理レストランで料理人として働くことによってフィールドワークを行いました。その上で、現場の詳細をただ報告するだけでなく、調査データをもとに、料理とはどのような行為か、創造はいかに可能となるか、おいしさとは何か、料理にグローバリゼーションはどのように現れるか、といった問いに取り組んできました。料理という実践について考え尽くすことを通じて、既存の料理にかんする理解を書き換える挑戦を、みなさんとともに進めていきたいと考えています。
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アメリカの歴史やポピュラー文化を中心に、ジェンダーの視点から男性の多様性と雑種性についての当事者研究をしています。特に、弱者としての男性について興味があります。従来の歴史が取り上げてきたのは英雄や政治家といった強者の男性たちです。そんな彼らの陰に埋没した弱者の男性たちの歴史的経験を掘り起こすことなくして、男性中心社会の在り方を変えることはできません。強者は力で他者を支配し、その力を奪われることを恐れる単純な存在です。それに対して、弱者は時として死ぬことすらも恐れない屈強な精神と無限の可能性を内に秘めた存在なのです。
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舞台芸術やパフォーマンスは、創り手と観客がともに関わることで成立します。俳優やスタッフとして作品をつくる人もいれば、観客として受け取り、それを支える人もいます。このゼミでは、演劇やパフォーマンスを「身体を通じたコミュニケーション」として捉え、その仕組みや特性を研究します。
戯曲や演出論を学ぶだけでなく、さまざまなパフォーマンスを観察し、どのように人と関係を築くのかを考えます。また、日常の会話や身振りなどの非言語的なコミュニケーションが、舞台や映像、ライブの場面でどう機能するのかを分析し、表現の持つ力を探究します。
演劇やパフォーマンスが好きな人、コミュニケーションに関心がある人、その魅力を言葉で伝えたい人とともに、社会における課題や可能性を考えます。
戯曲や演出論を学ぶだけでなく、さまざまなパフォーマンスを観察し、どのように人と関係を築くのかを考えます。また、日常の会話や身振りなどの非言語的なコミュニケーションが、舞台や映像、ライブの場面でどう機能するのかを分析し、表現の持つ力を探究します。
演劇やパフォーマンスが好きな人、コミュニケーションに関心がある人、その魅力を言葉で伝えたい人とともに、社会における課題や可能性を考えます。
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一つの物語やモチーフが、表現のメディア=媒体とともにどのように語り直されるのか。うた・詩・小説・絵解き・漫画・アニメーションなど、多様な表現を研究しています。新しい表現方法を探して、人に会い、本を読み、旅に出ます。
この研究の醍醐味は、心を動かす「ことば」や物語、それを語る人の人生に触れること。「ひとは大人になって、高さを忘れる。 平行になじんで、垂直を忘れる」(長田弘)「人生は一つの病院のようなもの。どの患者も自分のベッドの位置を変えたがっている」(ボードレール)。ゼミで文芸創作を行う学生からプロの詩人、小説家、記者、アナウンサー、アニメーターまで、表現の現場にいる人に出会えるのも魅力です。
この研究の醍醐味は、心を動かす「ことば」や物語、それを語る人の人生に触れること。「ひとは大人になって、高さを忘れる。 平行になじんで、垂直を忘れる」(長田弘)「人生は一つの病院のようなもの。どの患者も自分のベッドの位置を変えたがっている」(ボードレール)。ゼミで文芸創作を行う学生からプロの詩人、小説家、記者、アナウンサー、アニメーターまで、表現の現場にいる人に出会えるのも魅力です。
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