教員紹介

  • 中国文学

東アジア研究学域

中国近世の歌謡曲の世界

萩原 正樹教授

所属専攻:
中国文学・思想専攻
専門分野:
中国古典文学、日本漢詩
中国の唐から宋の時代にかけて流行した詞という文学について研究しています。詞は言べんに「司」と書き、言べんに寺の詩ではありません。カラオケの画面などによく「作詞:誰々」とありますが、これは言べんに寺の「作詩」とは書きません。つまり詞は歌詞を指しており、唐宋時代の詞も音楽に合わせて歌われていた歌謡でした。歌謡ですから形式も多様で、また内容もラブソングや感傷的なものなどがあって、詩とは違うさまざまな特徴を持っています。漢詩というと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、詞はそのようなイメージを180度ひっくり返すような、柔らかくて魅力あふれる文学です。ぜひ皆さんもこの詞の世界を味わってみて下さい。

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受験生へのメッセージ

役に立つか立たないかを尺度として学問の価値を計る人がいますが、それは間違っています。役に立つか立たないかではなく、自分にとって面白いかどうかがなによりも重要なのです。余計な情報に惑わされず、知るのが面白くてどんどん知りたくなるような専門分野を選んで下さい。

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東アジア研究学域

唐代の詩人と漢籍研究
キーワード :
唐詩、漢籍

芳村 弘道教授

所属専攻:
中国文学・思想専攻
専門分野:
中国古典文学、文献学
唐代の詩を研究しています。李白、杜甫、王昌齢、孟浩然、儲光羲などの盛唐詩人や中唐詩人の韋応物と白居易の伝記と文学について考察しています。李白と杜甫については、彼らの作品集を主に研究しています。他の詩人については伝記研究を通し、それぞれの文学的特色を探求しています。また文学研究的視野を備えた漢籍研究も行っています。古籍を骨董趣味的に扱うのではなく、書籍の編著、伝来に古人はいかなる思いを抱いたのか、という考察を加えた文献学を目指しています。特に最近は中国や日本で古く出版された漢籍だけでなく、朝鮮半島の漢籍も視野に入れ、日中韓の漢籍研究を進めています。

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受験生へのメッセージ

中国の古典文学は広がりがすごいです。約紀元前8世紀からの伝統があり、詩・文・小説・戯曲・評論などとジャンルが多様で、それらが時代・社会・思想に密接に結びついており、さらに日本などの周辺国の文化に大きな影響も与えました。中国文学は幅広さと奥深さをもつ学問分野です。学び甲斐のあること間違い無しです。

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東アジア研究学域

映画の見方は様々 中国社会から読み解くのも面白い
キーワード :
中国映画、中国ドラマ、三国志演義

上野 隆三教授

所属専攻:
現代東アジア言語・文化専攻
専門分野:
中国語映画、中国古典文学
私の専門は中国の古典文学でしたが、今は中国・香港・台湾の映画を中心に据えています。20年ほど前まで中国の有名な映画監督の多くは、中国では収益があがらないため、海外で公開することを前提に作品を作っていました。海外で評判が良い歴史物(『始皇帝暗殺』『HERO』など)が多く作られたのです。しかし中国が世界第二位の経済大国に成長した現在、映画館のチケット代は日本とあまり変わらず、人口は日本の10倍。映画は中国国内だけで十分儲かる状況です。最近は芸術性の高い映画は敬遠され、中国人に人気のコメディが増えました。中国では映画やテレビ番組も経済、外交、社会の影響を受けることが多いのが興味深いところです。

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受験生へのメッセージ

他国の文化を学び、その神髄に触れるためには、言語を学ぶことと現地に行くことが必要です。日本で東アジアを学ぶ利点は、実際に現地に行くのが簡単だということです。極めて安全な国ですし、日本のことが大好きな学生さんも沢山います。文学部には中国や韓国に行くプログラムが多数ありますので、是非参加して下さい。お友達ができますよ!

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東アジア研究学域

紆余曲折の過程を辿った同時代中国の文学思潮を探る
キーワード :
文化批評、文化大革命、現代性

宇野木 洋教授

所属専攻:
現代東アジア言語・文化専攻
専門分野:
中国現代文学、同時代中国の文化思潮研究
同時代中国の文学思潮の研究が専門です。中国は今、ものすごい勢いで発展していますが、1970年代後半までは「文化大革命」(略して文革)と呼ばれる混乱状況にありました。文革期までは、単純化すれば文化的「鎖国」状態に近く、一般の人々は日本や欧米の文学を読むこともできないほどだったのです。その中国が、文革後、一挙に「開国」を果たして急激な変貌を遂げていく、その過程(もちろん一本道ではなく紆余曲折がありました)で生じた様々な文学現象が研究対象です。この間は、欧米文学理論・現代思想の受容動向をテーマにしていたのですが、今後はもう少し遡って、文革に到る時期の文学状況も探ってみたいと考えています。

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受験生へのメッセージ

自己とは異なる「他者」を発見し、意識的に関わる中で「対話」を深めること――これこそが大学における学びの本質でしょう。鍵は「拒否」ではなく「対話」です。私の場合、「他者」は違和感ばかりの中国でした。でも「対話」を通じて等身大の中国を知ったり、中国が鏡となって日本の現実を考えさせられたりもしています。大学の学びは面白い!

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東アジア研究学域

中国演劇から見る伝統と近代、台湾文学とLGBT
キーワード :
伝統劇(戯曲)の近代化、同志(LGBT)文学

三須 祐介教授

所属専攻:
現代東アジア言語・文化専攻
専門分野:
近現代中国演劇、台湾文学
20世紀の中国において庶民に寄り添った文化のひとつに伝統劇があります。「伝統」というと古めかしいイメージですが、実は当時最新のメディアである映画や近代劇の影響も受けたポップカルチャーとしての側面も強いのです。このような伝統劇から近代とは何かについて考えています。また性的少数者を描いた戦後台湾文学も研究しています。日本の植民地であった台湾ですが、戦後も厳しい政治的抑圧のなかに置かれていました。社会の周縁におかれた性的少数者が文学のなかでどのように表現されてきたのかを考えています。大きな歴史からこぼれ落ちる庶民の文化や周縁の人々に注目することで広がる世界の景色は、想像以上に美しく豊かなのです。

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受験生へのメッセージ

近いようで遠い中国や台湾のことを学ぶことは、その歴史に放り込まれた日本を知ることにもなります。百聞は一見に如かず!大学での学びはキャンパス内にとどまりません。ぜひ現地へも足を運び、自分の目や耳で確かめてみてください。新たな発見が待っているはずです。

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