教員紹介

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人間研究学域

デリダの「脱構築」の思想を解明する
キーワード :
脱構築、デリダ

亀井 大輔教授

所属専攻:
哲学・倫理学専攻
専門分野:
現代フランス哲学 現代思想
心と体、生と死、自己と他者、「同じ」と「違う」などの対立概念を、私たちは日々用いています。こうした概念は伝統的なものですが、現代フランスの哲学者ジャック・デリダは、その伝統が一種の閉域を形づくっていると考え、それを外へと開こうと試みました。この思想が「脱構築」と呼ばれ、20世紀後半の人文学に大きな影響を及ぼします。私の研究テーマは、こうしたデリダの思想を解明することです。その成り立ちを明らかにし、展開を追いかけながら、歴史、時間、他者、暴力といった諸問題の核心に迫っていくところがこの研究の醍醐味です。

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受験生へのメッセージ

哲学や倫理学は難しいというイメージがあるかもしれません。でも、授業を通じて、あるいは誰かと一緒に、哲学書をじっくりと読み進め、語り合うことは、とても楽しいことです。

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東アジア研究学域

映画の見方は様々 中国社会から読み解くのも面白い
キーワード :
中国映画、中国ドラマ、三国志演義

上野 隆三教授

所属専攻:
現代東アジア言語・文化専攻
専門分野:
中国語映画、中国古典文学
私の専門は中国の古典文学でしたが、今は中国・香港・台湾の映画を中心に据えています。20年ほど前まで中国の有名な映画監督の多くは、中国では収益があがらないため、海外で公開することを前提に作品を作っていました。海外で評判が良い歴史物(『始皇帝暗殺』『HERO』など)が多く作られたのです。しかし中国が世界第二位の経済大国に成長した現在、映画館のチケット代は日本とあまり変わらず、人口は日本の10倍。映画は中国国内だけで十分儲かる状況です。最近は芸術性の高い映画は敬遠され、中国人に人気のコメディが増えました。中国では映画やテレビ番組も経済、外交、社会の影響を受けることが多いのが興味深いところです。

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受験生へのメッセージ

他国の文化を学び、その神髄に触れるためには、言語を学ぶことと現地に行くことが必要です。日本で東アジアを学ぶ利点は、実際に現地に行くのが簡単だということです。極めて安全な国ですし、日本のことが大好きな学生さんも沢山います。文学部には中国や韓国に行くプログラムが多数ありますので、是非参加して下さい。お友達ができますよ!

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東アジア研究学域

中国演劇から見る伝統と近代、台湾文学とLGBT
キーワード :
伝統劇(戯曲)の近代化、同志(LGBT)文学

三須 祐介教授

所属専攻:
現代東アジア言語・文化専攻
専門分野:
近現代中国演劇、台湾文学
20世紀の中国において庶民に寄り添った文化のひとつに伝統劇があります。「伝統」というと古めかしいイメージですが、実は当時最新のメディアである映画や近代劇の影響も受けたポップカルチャーとしての側面も強いのです。このような伝統劇から近代とは何かについて考えています。また性的少数者を描いた戦後台湾文学も研究しています。日本の植民地であった台湾ですが、戦後も厳しい政治的抑圧のなかに置かれていました。社会の周縁におかれた性的少数者が文学のなかでどのように表現されてきたのかを考えています。大きな歴史からこぼれ落ちる庶民の文化や周縁の人々に注目することで広がる世界の景色は、想像以上に美しく豊かなのです。

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受験生へのメッセージ

近いようで遠い中国や台湾のことを学ぶことは、その歴史に放り込まれた日本を知ることにもなります。百聞は一見に如かず!大学での学びはキャンパス内にとどまりません。ぜひ現地へも足を運び、自分の目や耳で確かめてみてください。新たな発見が待っているはずです。

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東アジア研究学域

中国王朝の「柔軟」な統治システムの解明
キーワード :
清朝、官僚・行政制度、統治システム

山本 一講師

所属専攻:
現代東アジア言語・文化専攻
専門分野:
東洋史、中国史
日本の近代化は明治維新という大転換を経てなされました。中国も辛亥革命によってアジア初の共和制へと転換しましたが、洋務運動や立憲君主といった近代化への動きは辛亥革命以前から行われていました。これは単に西洋諸国や日本の影響を受けただけではなく、清朝の官僚・行政制度や統治システムの中に、近代化への諸改革を内包できるだけの柔軟な構造があったと考えています。そう考えてみると、皇帝の専制も異なった一面をみせてくれます。官僚・行政制度とその運用実態を読み解いていくことで、中国の王朝統治の特徴を明らかにしたいと思っています。

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受験生へのメッセージ

大学での勉強は、体力・気力・発想力・記憶力・認知力・思考力・忍耐力・コミュニケーション力のどれかひとつがあれば大丈夫です。社会で活躍できるのは、このような力を複数持っている人材です。手っ取り早く身につけるには、海外への留学がオススメです。「東アジア」を「キャンパス」にして勉強してみませんか。

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国際文化学域

Austenと Forsterなどのイギリス小説
キーワード :
イギリス小説、階級、結婚

川口 能久教授

所属専攻:
英米文学専攻
専門分野:
イギリス文学
Jane Austenは、ブームと言っていいほどの、根強い人気を保ちつづけています。女性の主体的な意志をどのように実現させようとしたのか、このことをどのように表現しているのか、といった問題を研究しています。
E.M.Forsterは、20世紀を代表する小説家の一人です。彼の小説の基本的主題である人間関係を中心に研究しています。私の研究の面白さは、突き詰めれば、英語を「読む」ことの面白さ、そして自分で考え、そのことを表現することの面白さということになります。

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受験生へのメッセージ

英語で書かれた文学作品を読み解き、研究することは必ずしも容易なことではありませんが、面白く、有意義なことです。英米文学専攻の学修を通して高度な英語力や国際的視野を身につけることを期待しています。

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国際文化学域

アイルランドを通して出会う、ひとの言葉と想像力
キーワード :
アイルランド文学(おもに詩と小説)、文学と場所

中村 仁美准教授

所属専攻:
英米文学専攻
専門分野:
アイルランド文学
わたしはいま、20世紀以降のアイルランドの英語文学を中心に研究しています。アイルランドは神話、民話、伝統音楽、名だたる文士たちによる文化的貢献も広く知られる、緑豊かな西の国です。一方、言語接触(アイルランド語と英語)、歴史上の移民の多さ、北アイルランド問題、欧州連合(EU)内での立ち位置など、文明間の境界や文化の越境性について多くの視座を提示する国でもあるように思います。ユネスコ文学都市にも選ばれた首都ダブリンを有する、この国の文学の息吹に耳を澄ませながら、詩や小説を丁寧に読み、その躍動を伝えていけたらと思っています。

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受験生へのメッセージ

自分が心惹かれるもの、そして世界への関心と問題意識を大切に、広い心で大きく学んでもらえたらと思います。絶えず変化する世界も、変わりゆく自分さえも恐れずに、ぜひ大学であなたらしい日々を過ごしてください。

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国際文化学域

フランス文学、フランス演劇
キーワード :
フランス文学、フランス演劇

千川 哲生准教授

所属専攻:
文化芸術専攻
専門分野:
フランス文学、フランス演劇
私の研究対象は、コルネイユ、ラシーヌ、モリエールに代表されるフランス17世紀演劇です。この演劇はルネサンス期に復興したギリシア・ローマの古典に範を仰ぎ、イタリアやスペインの文学を模倣しながら成立しました。この成立過程を調べると、当時の演劇がさまざまな文化や芸術の交点であったという事実が浮かび上がります。分かったつもりだった対象が、研究が進むにつれて、思いがけない姿を現す。そのささやかな発見もさることながら、数百年も前の異国の演劇の実態を曲がりなりにも再構成できるということの不思議な魅力に、今も引きつけられています。

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受験生へのメッセージ

衣笠キャンパスでお会いできるのを楽しみにしています。

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国際文化学域

イタリア(欧州)文化の中心ではなく周縁への視点
キーワード :
前衛、ファシズム、捕虜

土肥 秀行教授

所属専攻:
文化芸術専攻
専門分野:
イタリア文学、日伊交流史
「捕虜の世界史」構築へ、イタリア戦争捕虜による収容所文学の研究~現在取り組んでいる新たな課題です。具体的には、人類初の「総力戦」となった第一次世界大戦において、各地で発生していた戦争捕虜へと目をむけます。日本にも5千人近い独墺捕虜が最大5年間囚われていました。そのなかにはさまざまな民族が含まれ、なんとイタリア系もいました(日伊は味方同士!)。正にマイノリティであるがためか、写真や報告書、証言などの多くの記録が残されており、それらを初めてひも解くことにワクワクしながら研究しています。誰も知らない歴史、なかったことにはできない存在、誰も読もうとしなかった文学(いわゆる証言文学)に興味があります。

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受験生へのメッセージ

どうしても「なぜ大学に行くか」というそもそもの疑問が湧いてきてしまうと思います。それは、私にとっては、「なぜイタリア語を学ぶか」という問いにもつながります。イタリア語は役に立たない、誰にも「やれ」と言われない、だからこそ純粋に自ら欲して学べます。大学とは、好奇心や希求心を試す場でしょう。

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