教員紹介

  • マイノリティ

日本史研究学域

自他認識の日本史、地域住民の歴史意識
キーワード :
自他認識、京都、学知史

田中 聡教授

所属専攻:
日本史学専攻
専門分野:
日本史(古代史・史学史)、京都学
日本史や日本文化について考える時、周縁(地域的・身分的)から相対化する視点は必要不可欠だと思います。自民族の歴史や文化に至上の価値を求める考え方が、他者の過小評価や否定を伴うことに繋がりやすいのはなぜかを、古代の夷狄等を例に検討し、近代歴史学の形成過程と関連づけて考えています。「歴史の中の自他認識」を問いなおす視角は、我々が暮らす京都を考える上でも有効です。京都が纏う「雅な古都」や「文化首都」のイメージはいつどのように生まれ、何を切り捨てて現在に至っているのか。古文書や梵音具、教育、伝統工芸から紙芝居・マンガに至るまで、埋もれた資料を発掘し、地域住民の歴史意識の変容を跡付けます。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

京都は日本有数の観光都市であり、その魅力について語る書籍やブログ等も多数ありますが、実像をより深く知るためには光と影の両面を見る必要があります。2回生から学域横断型で開講される「京都学クロスメジャー」は、フィールドワークやインターンシップ等で、実地で歴史や文化を学ぶことが出来るプログラムです。

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国際文化学域

中世ヨーロッパ世界との対話から現在を理解する。
キーワード :
キリスト教、異端、迫害

小田内 隆教授

所属専攻:
ヨーロッパ・イスラーム史専攻
専門分野:
西洋史、キリスト教史
私は中世ヨーロッパの世界を研究しています。それは遠い過去ではありますが、現代ヨーロッパの基礎はこの時代に形成されたのです。中世ヨーロッパ研究の面白さというのは、私たちとは異なった過去世界の文化や価値観を知るばかりではなく、それをつうじて「現代」をより深く認識することができる点にあるといえましょう。私の場合、キリスト教世界である中世ヨーロッパにおいて、正統のローマ・カトリック教会から「異端」とされた人々の運命に関心があります。異端者をはじめとしたマイノリティに対する迫害と不寛容の歴史は、現代の世界の各地に起きる宗教対立という私たちの「今」を考え直す材料を与えてくれるからです。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

支配者やエリート以外の民衆やマイノリティの声はあまり記録に残らないため、研究にはつねに史料の沈黙がたちはだかります。しかし、歴史研究の醍醐味は未知なこと、暗闇にかくされたことを探り出すこと、調査と発見の楽しみにあるのではないでしょうか。何かを見出したときの高揚感は他に代えがたいものがあります。

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地域研究学域

アジアのエリアスタディ、観光・ツーリズム研究
キーワード :
エリアスタディ、マレーシア、台湾

藤巻 正己教授

所属専攻:
地域観光学専攻
専門分野:
エリアスタディ、観光・ツーリズム研究
私の研究領域は、マレーシア・台湾などアジア諸地域を対象としたエリアスタディ(地域研究)です。エリアスタディは、気候風土・歴史的背景・政治経済・社会文化・価値観などさまざまな側面に関心を払い、異(い)なる地域や人々について、「書かれたもの」の読解やフィールドワーク(現地調査)を通じて「他者」をよりよく理解していこうという学際的・総合的な研究領域です。とくに、観光・ツーリズム現象を「切り口」とした研究を進めています。観光・ツーリズムの現場に身を置き、眼前に広がる「風景」を読み解くなど、自身の「旅の経験」(フィールド経験)を通して、対象となる地域の諸特性(地域性)をとらえようとしています。

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受験生へのメッセージ

地域観光学専攻での学びは学際的・総合的ですから、旅行分野・マスコミ・地域振興に関わる公務員やNPOのスタッフ、教員・研究者だけでなく、さまざまな分野で活躍できる人の育成につながるものと期待されています。そのためにも大学での座学に加えて、「社会との連携活動」そして「旅・フィールド経験」を重ねて「人間力」を高めてください。

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国際コミュニケーション学域

人種暴力の歴史と歴史化を考える
キーワード :
アフリカ系アメリカ人、人種理論、ジェンダー

坂下 史子教授

所属専攻:
英語圏文化専攻
専門分野:
アメリカ研究、アフリカ系アメリカ人の歴史と文化
私の専門はアフリカ系アメリカ人の歴史と文化です。その中でも特に彼・彼女らたちを標的とした暴力と、こうした人種暴力に対する抵抗の歴史を、さまざまな視点から研究しています。当時の出来事を明らかにすることだけではなく、それが現在に至るまでどのように語られてきたかという commemoration(公的記憶)の問題を考えることにも関心があります。たとえば博物館などにおいて、暴力の歴史はどのように展示されているのか。教科書はどのようにその歴史を教えてきたのか。過去と現在のつながりを見ていくと、歴史はますます面白いものになります。

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受験生へのメッセージ

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