教員紹介

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人間研究学域

おばけ坂:坂道の見かけの縦断勾配
キーワード :
ミステリーゾーン、縦断勾配錯視

對梨 成一助教

所属専攻:
教育人間学専攻
専門分野:
知覚心理学、実験心理学
「おばけ坂」や「ミステリーゾーン」とよばれる坂道では、それらを正面から見たとき上り坂が下り坂に見えたり、下り坂が上り坂に見えます。これは縦断勾配という傾きの錯視です。これらは、私たちの見ている世界が、脳でつくられた世界であることを気づかせてくれます。同時に、見かけの縦断勾配を決定するための手がかりが、視野のどこかに含まれていることを示しています。坂道といっても、坂道の組みあわせやその周辺の景色などさまざまです。私の研究は、坂道の見かけの縦断勾配の手がかりとなる要因をつきとめることです。また、この研究は、例えば、道路設計やカーブ事故・渋滞対策への応用につながります。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

卒業論文の熱流体の計算や会社で使っていた設計ソフトなど、一見、心理学の研究には無縁のようですが、研究に取りくむ姿勢や研究結果の予測に役立っています。さまざまな授業や大学生活の知識・経験も後で生きてくると思います。また、志を立てることやその時期は人それぞれですが、大学でそれを見つめてみるのもよい機会だと思います。

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東アジア研究学域

文人の日常生活から中国近世という時代の特質に迫る
キーワード :
文人趣味、档案、水資源

井上 充幸教授

所属専攻:
東洋史学専攻
専門分野:
中国近世の文化史・社会史・環境史に関する研究
中国近世、それも明清時代といっても、皆さんにはあまりピンとこないと思います。ですが『西遊記』や『三国志』などの物語をはじめ、私たちが「いかにも中国らしい」と感じる伝統文化や、中国人特有の思考方法・行動様式が生み出されたのは、まさにこの時代だったのです。私は、明清時代に生きた文人たちの日常生活や、彼らを取り巻く社会の様子、さらには当時の文化のさまざまなありようを具体的に明らかにし、それを通じて中国近世という時代そのものの面白さを伝えていきたいと思っています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

歴史を学ぶということは、文献を通じて過去に生きた人々と対話し、それによって彼らの生き方や考え方を理解することである、と私は考えます。その際に重要なのは、予断と偏見を排して謙虚に相手の話を傾聴しつつ、それがどこまで本当なのかを冷静に見極めることです。そしてそれこそが、歴史を学ぶことの難しさであり面白さでもあると思います。

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地域研究学域

見えているようで見えないものを探る
キーワード :
フィールドワーク、京都学、環境史

河角 直美准教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
歴史地理学
私はよくぼんやり空を見あげて、空の色、雲のかたち、そこにある理由を妄想しては、二度と同じものはないことに、時間と空間の不思議を感じます。それは目の前の風景すべてにもいえることでしょう。以前、琵琶湖岸の集落で調査をしたとき、玄関が水路の前にある家を見つけました。不思議に思い話を聞くと、「むかし交通手段として水路をよくつかっていたから」とのこと。古い地図を見ると、たしかにそこには水路が縦横にめぐっていて、毎日の営みも琵琶湖の役割も今と違ったことを教えてくれました。本や史料に残りにくうえ二度と戻らない、でも確かに存在した風景に、自分で歩き話を聞くことでたどりつける。それが私の研究の面白さです。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

高校までは、おもに教科書の内容を忠実に学んできたと思います。これからは、それを少し疑ってみる、もしくは深読みしてみてはどうでしょう。疑う、真実を問う、あるいは掘り下げる。そのために自分で調べる、歩く、見る、納得できるようにまとめる。それが大学での1つの学びといえるでしょうか。その過程で世界も広がっていくと思います。

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地域研究学域

環境史・開発史・災害史
キーワード :
環境史、開発史、災害史

高橋 学教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
環境考古学、災害研究
10000年単位では今は温暖期です。しかし、1000年単位ではすでに7300年前に温暖期のピークを越えました。100年単位では、中世の後期から寒くなり、近世は小氷期と呼ばれる寒冷期でした。さらに、近代にはいると徐々に温暖に向かっています。しかし、1991年のフィリピンピナツボ火山の噴火により太陽光線が遮られ、1993年に日本ではコメが不作でした。
環境変化は、一定方向に進むのではなく、様々な「ゆらぎ」があります。この揺らぎを追及しています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

環境は様々なスケールで変化しています。その中で、どのような土地開発を行うと、どのような災害に遭いやすいのかについて研究しています。過去を研究の対象にしていますが、視点は現在や未来をみつめています。地震や火山噴火、台風などをなくすことはできませんが、それらにより生じる災害は、生活の仕方で小さくすることが可能です。

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地域研究学域

人間の居住環境の向上に貢献する自然地理学的研究
キーワード :
資源、災害、環境

松永 光平准教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
自然地理学、環境学
人間をとりまくさまざまなものは、環境とよばれます。人間は快適・安全に居住するために歴史的に多様な手段で環境の把握を試みてきました。1820年に大学での教学がはじまった地理学は、地球全体を視野に入れつつ環境の地域的特徴を明らかにしてきました。地理学は、環境のうち、自然環境の仕組みを解明する自然地理学と、社会環境の理解に重点を置く人文地理学とに分かれています。私は自然地理学の立場から、衣笠キャンパス周辺を事例として災害危険度の把握や、被災時に使える水・食料・木材などの資源の賦存状況の解明に努めています。「流通がストップして水・食料が入手できなくなったら?」などさまざまな状況を想定します。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

自然地理学は資源確保・防災・環境保全を通じて人間の居住環境の向上に貢献すると思いますし、そこにやりがいがあります。ただ、「向上」といっても「技術開発でもっと便利に。」「人間の居住地を地球にとどめず宇宙に進出せよ。」という上昇・拡大志向には反対です。たとえば電気を使わないような、昔風の暮らし方にも学ぶべきと思います。

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地域研究学域

持続可能な社会のための防災と環境保全の地理学研究
キーワード :
持続可能性、人間と環境、社会調査

村中 亮夫准教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
人文地理学、環境・災害研究
私は「環境」「防災」「地理」をキーワードに、持続可能な社会のあり方を研究しています。具体的に、①生態系や景観、文化遺産のような環境・文化財の価値評価をその保全に対する人間の選好に基づいてモデル化する研究、②災害に対するレジリエントな社会の構築のために有用な在来知(e.g.災害履歴、災害地名、前兆)の継承に関する基礎・教育実践研究を行っています。環境の価値や災害にまつわる在来知のように目に見えないものを掘り起こして可視化し、その可視化データに基づいて中長期的な視野から持続可能な社会を実践的・総合的に構想していく点に魅力を感じています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

地理学専攻には、地図や写真、旅行、登山、鉄道などを好む在学生が多いように思います。これらの趣味嗜好が大学での学びと何の関係があるのかと思うかも知れませんが、学問を修める時に実利的側面のみに目を向けるべからず。関心のあるテーマを大切に、広い視野からとことん究めて欲しいです。きっと皆さん自身の成長や社会の発展に繋がります。

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地域研究学域

中央アジア・オアシスにおける都市の発達と変容
キーワード :
シルクロード,都市,GIS(地理情報システム)

宇佐美 智之特任助教

専門分野:
考古学,地理学
中央アジアはその大部分を砂漠とステップが占める乾燥地域ですが,主要な河川に沿ってオアシスが存在しています。オアシスというと,砂漠の中の小さな泉といったイメージをもつかもしれませんが,実際には,灌漑網が広範に作られて,農業をはじめとする人々の活発な営みがなされてきた場です。またそこは,シルクロードを通じてユーラシア各地の文化が出合い,融合する場でもありました。私はイスラーム以前の時代を対象に,こうした背景の中で都市がどのように発達し変容してきたのかを研究しています。それと同時に,この地域の都市や社会の動向が,シルクロード交流・交易のあり方にいかなる影響を及ぼしたかを明らかにしたいと考えています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

「学びたいことを学ぶ」,これに尽きます。 大学ではぜひ,学びたいことを存分に学んでほしいと思います。それが,自分の力を最大限に高めることにつながるはずです。

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地域研究学域

グリーンツーリズムの変容に関する地理学研究
キーワード :
地域ブランド、持続可能性、ボラバイト

児玉 恵理特任助教

専門分野:
農業地理学、観光地理学
道の駅併設の農産物直売所の役割や地域ブランド化の展開、都市農業の持続可能性などについてグリーンツーリズムの観点から研究しています。宅地化が進む地域で都市農業がどのように持続されているのかを労働力に着目してみます。都市農家は、農業に関心を持ち、生活基盤のある都市住民を補助的労働者として雇用することで、収穫・出荷作業の効率化につなげています。一方、都市住民は観光的要素を含む都市農業に携わっています。このように都市農家の労働力確保の必要と都市住民の農業参加への意欲の合致により、都市農業が持続されています。都市農業を単なる収入確保のためと考える人もいれば、観光ととらえる人もいるのです。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

大学では、様々な地域から来た教職員、学生と出会い、様々な価値観があることを知ることになるでしょう。多角的な視点に立って物事を考える力を養いながら、自分の興味がある地域や現象についてフィールドワークで五感をフル活用して、学んでみませんか。

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