教員紹介

  • 災害史

日本史研究学域

日本史上の変革期における、メディア編制の構造変動
キーワード :
社会的排除と包摂、再-中世化する日本社会

東島 誠教授

所属専攻:
日本史学専攻
専門分野:
メディオロジー、〈つながり〉の精神史
歴史学は、現代社会を生きる我々が直面している、いまなお解決されていない諸問題について、深層から照らし出す光源となりうる学問です。かつて何が問題とされたのか、そして今何が問題なのか。
関心の基底には、日本社会はなぜ変わらないのか、という問いがあります。変革の必要性はしばしば認識されるにもかかわらず、なぜ大きな運動にまで至らず、すぐに冷めてしまうのか。
しかし一方、歴史上には、変革可能性の芽が大きく花開こうとした時代が三度あります。それぞれの背後にあるのは、メディア編制の構造変動です。その時代固有の論理を大事にしながらも、時代を軽々と越えて論じることのできる点が、私の研究の面白さです。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

歴史学では、根拠(史料)と論理に加え、根拠と根拠の隙間に拡がる未知の領域に対し、豊かで謙虚な「想像力」を持つことが重要です。たとえば、幕末の坂本龍馬と南北朝時代の禅僧義堂周信にはある共通点がありますが、想像がつきますか? 豊臣秀吉と帝国京都博物館(現・京博)の共通点は? しなやかに思考することを始めてみましょう。

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日本史研究学域

日本近代史の多角的研究
キーワード :
公議、治水、植民地

山崎 有恒教授

所属専攻:
日本史学専攻
専門分野:
日本近代政治史
明治維新から始まる日本の近代化・西欧化は、それまでの伝統的な文化・価値観・ライフスタイルなどをすべて捨てて、一から新しい西欧型近代国家を作ろうとする大変革でした。私の研究は、この大変革を多角的に分析し、それがどのような「今」を生み出していったのかを明らかにしようとする点に特徴があります。これまで「公議」「治水」などをキーワードに研究を進めて参りましたが、こうして生み出された新しい国家像が、その後の植民地支配と深い因果関係を形成していることに気づき、最近は植民地期の研究にも取り組んでいます。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

高校までの日本史学習は、ともすればいろいろな年号や用語の暗記ばかりのように感じられたかもしれません。しかし、歴史は今と未来に続くものであって、現代社会を深く理解するためには必須の教養であると思います。大学で深く歴史を学び、混迷の時代を切り開く新たな視角を身につけてみませんか。

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地域研究学域

見えているようで見えないものを探る
キーワード :
フィールドワーク、京都学、環境史

河角 直美准教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
歴史地理学
私はよくぼんやり空を見あげて、空の色、雲のかたち、そこにある理由を妄想しては、二度と同じものはないことに、時間と空間の不思議を感じます。それは目の前の風景すべてにもいえることでしょう。以前、琵琶湖岸の集落で調査をしたとき、玄関が水路の前にある家を見つけました。不思議に思い話を聞くと、「むかし交通手段として水路をよくつかっていたから」とのこと。古い地図を見ると、たしかにそこには水路が縦横にめぐっていて、毎日の営みも琵琶湖の役割も今と違ったことを教えてくれました。本や史料に残りにくうえ二度と戻らない、でも確かに存在した風景に、自分で歩き話を聞くことでたどりつける。それが私の研究の面白さです。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

高校までは、おもに教科書の内容を忠実に学んできたと思います。これからは、それを少し疑ってみる、もしくは深読みしてみてはどうでしょう。疑う、真実を問う、あるいは掘り下げる。そのために自分で調べる、歩く、見る、納得できるようにまとめる。それが大学での1つの学びといえるでしょうか。その過程で世界も広がっていくと思います。

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地域研究学域

環境史・開発史・災害史
キーワード :
環境史、開発史、災害史

高橋 学教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
環境考古学、災害研究
10000年単位では今は温暖期です。しかし、1000年単位ではすでに7300年前に温暖期のピークを越えました。100年単位では、中世の後期から寒くなり、近世は小氷期と呼ばれる寒冷期でした。さらに、近代にはいると徐々に温暖に向かっています。しかし、1991年のフィリピンピナツボ火山の噴火により太陽光線が遮られ、1993年に日本ではコメが不作でした。
環境変化は、一定方向に進むのではなく、様々な「ゆらぎ」があります。この揺らぎを追及しています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

環境は様々なスケールで変化しています。その中で、どのような土地開発を行うと、どのような災害に遭いやすいのかについて研究しています。過去を研究の対象にしていますが、視点は現在や未来をみつめています。地震や火山噴火、台風などをなくすことはできませんが、それらにより生じる災害は、生活の仕方で小さくすることが可能です。

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地域研究学域

旅日記から旅の行程や風景を明らかにする
キーワード :
旅日記、交通

村上 晴澄助手

専門分野:
地理学、交通史
旅人が旅の行程や道中の風景などを書き残した日記を、旅日記あるいは紀行文と呼びます。文学作品として古典の教科書に載っている「土佐日記」や「おくのほそ道」も旅日記です。

私は、地理学や交通研究の視点で旅日記を読み、旅で通った場所や所要時間、風景、災害との関わりなどを研究しています。旅日記を読むだけでなく、古い地形図やGIS(地理情報システム)なども使用しています。

最近は、幕末に来日した外国人の旅日記に注目しています。彼らは、物珍しい日本の街道の旅について、旅日記に詳しく書き残しました。そこで、彼らの旅日記をもとに、実際に街道のフィールドワークにも取り組んでいます。

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受験生へのメッセージ

研究は、興味を持つことや、疑問を抱くことが始まりです。 例えば、身近にある旧道・旧街道などと呼ばれている道の多くは、江戸時代以前に起源があります。本当にその道は昔から交通路として使われていたのか? そこを通った旅人が見た風景とは? このような様々な興味や疑問が研究につながっていきます。

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