教員紹介

  • 防災・減災

人間研究学域

おばけ坂:坂道の見かけの縦断勾配
キーワード :
ミステリーゾーン、縦断勾配錯視

對梨 成一助教

所属専攻:
教育人間学専攻
専門分野:
知覚心理学、実験心理学
「おばけ坂」や「ミステリーゾーン」とよばれる坂道では、それらを正面から見たとき上り坂が下り坂に見えたり、下り坂が上り坂に見えます。これは縦断勾配という傾きの錯視です。これらは、私たちの見ている世界が、脳でつくられた世界であることを気づかせてくれます。同時に、見かけの縦断勾配を決定するための手がかりが、視野のどこかに含まれていることを示しています。坂道といっても、坂道の組みあわせやその周辺の景色などさまざまです。私の研究は、坂道の見かけの縦断勾配の手がかりとなる要因をつきとめることです。また、この研究は、例えば、道路設計やカーブ事故・渋滞対策への応用につながります。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

卒業論文の熱流体の計算や会社で使っていた設計ソフトなど、一見、心理学の研究には無縁のようですが、研究に取りくむ姿勢や研究結果の予測に役立っています。さまざまな授業や大学生活の知識・経験も後で生きてくると思います。また、志を立てることやその時期は人それぞれですが、大学でそれを見つめてみるのもよい機会だと思います。

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地域研究学域

環境史・開発史・災害史
キーワード :
環境史、開発史、災害史

高橋 学教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
環境考古学、災害研究
10000年単位では今は温暖期です。しかし、1000年単位ではすでに7300年前に温暖期のピークを越えました。100年単位では、中世の後期から寒くなり、近世は小氷期と呼ばれる寒冷期でした。さらに、近代にはいると徐々に温暖に向かっています。しかし、1991年のフィリピンピナツボ火山の噴火により太陽光線が遮られ、1993年に日本ではコメが不作でした。
環境変化は、一定方向に進むのではなく、様々な「ゆらぎ」があります。この揺らぎを追及しています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

環境は様々なスケールで変化しています。その中で、どのような土地開発を行うと、どのような災害に遭いやすいのかについて研究しています。過去を研究の対象にしていますが、視点は現在や未来をみつめています。地震や火山噴火、台風などをなくすことはできませんが、それらにより生じる災害は、生活の仕方で小さくすることが可能です。

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地域研究学域

データ分析でみる家族と暮らしの地理学
キーワード :
地理情報システム、データ分析、海外研究

花岡 和聖准教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
地理情報科学、人文地理学
私たちのライフスタイルや価値観はユニークなものであったり、逆に、友人と似ているところがあったりします。私の研究では、一人一人を区別できるデータを精査することで、人々の暮らし方の共通点や相違点を明らかにしていきます。膨大な人口のデータを調べ、そこに仮説と一致する特徴や意外な特徴が見いだされたときが一番面白いです。具体的な研究テーマは、日本人特有の働き方や家族関係、国際結婚夫婦の出生行動、さらには防災・復興、外国人の居住地選択に関する分析など多岐にわたります。最近では、オーストラリアやフィリピン、ヨーロッパをフィールドにした研究も行っています。

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受験生へのメッセージ

紙の地図がデジタルな地図へと変わってきたように地理学の研究でもデジタル化が進んでいます。そうしたことから私が担当する講義では、まちづくりや防災、環境保全、観光、マーケティングをテーマに、地理情報システムを使った地図作成や地域データ分析、衛星画像の解析方法を紹介しています。

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地域研究学域

人間の居住環境の向上に貢献する自然地理学的研究
キーワード :
資源、災害、環境

松永 光平准教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
自然地理学、環境学
人間をとりまくさまざまなものは、環境とよばれます。人間は快適・安全に居住するために歴史的に多様な手段で環境の把握を試みてきました。1820年に大学での教学がはじまった地理学は、地球全体を視野に入れつつ環境の地域的特徴を明らかにしてきました。地理学は、環境のうち、自然環境の仕組みを解明する自然地理学と、社会環境の理解に重点を置く人文地理学とに分かれています。私は自然地理学の立場から、衣笠キャンパス周辺を事例として災害危険度の把握や、被災時に使える水・食料・木材などの資源の賦存状況の解明に努めています。「流通がストップして水・食料が入手できなくなったら?」などさまざまな状況を想定します。

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受験生へのメッセージ

自然地理学は資源確保・防災・環境保全を通じて人間の居住環境の向上に貢献すると思いますし、そこにやりがいがあります。ただ、「向上」といっても「技術開発でもっと便利に。」「人間の居住地を地球にとどめず宇宙に進出せよ。」という上昇・拡大志向には反対です。たとえば電気を使わないような、昔風の暮らし方にも学ぶべきと思います。

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地域研究学域

持続可能な社会のための防災と環境保全の地理学研究
キーワード :
持続可能性、人間と環境、社会調査

村中 亮夫准教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
人文地理学、環境・災害研究
私は「環境」「防災」「地理」をキーワードに、持続可能な社会のあり方を研究しています。具体的に、①生態系や景観、文化遺産のような環境・文化財の価値評価をその保全に対する人間の選好に基づいてモデル化する研究、②災害に対するレジリエントな社会の構築のために有用な在来知(e.g.災害履歴、災害地名、前兆)の継承に関する基礎・教育実践研究を行っています。環境の価値や災害にまつわる在来知のように目に見えないものを掘り起こして可視化し、その可視化データに基づいて中長期的な視野から持続可能な社会を実践的・総合的に構想していく点に魅力を感じています。

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受験生へのメッセージ

地理学専攻には、地図や写真、旅行、登山、鉄道などを好む在学生が多いように思います。これらの趣味嗜好が大学での学びと何の関係があるのかと思うかも知れませんが、学問を修める時に実利的側面のみに目を向けるべからず。関心のあるテーマを大切に、広い視野からとことん究めて欲しいです。きっと皆さん自身の成長や社会の発展に繋がります。

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