教員紹介

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人間研究学域

体験を通して自己を学ぶ―新たな心の教育の探究
キーワード :
瞑想、催眠、滝行

福原 浩之教授

所属専攻:
教育人間学専攻
専門分野:
教育人間学、心理学
人生には、これまでの自らの歩みを振り返り、より深く自分を理解し、傷ついてきた自分の心を癒し、新しい自分を創造することが必要な時があります。新たな心の教育を模索する中で学生と共に創り上げてきた体験的教育人間学は、内なる促しに導かれつつ、自らの心と身体を通して体験的に自己の理解・癒し・再生に取り組んでいきます。当然、そのプロセスにはこれまで薄々感じていた認めたくない自分と直面したり、涙が枯れるほど泣いたり、今まで経験したことがないほど強い決断をしたりすることもあります。しかし、他人に依存することなく、自らの責任で取り組む主体的な自己変革こそ、青年期の心の教育の重要な課題であり、新しい研究領域です。

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受験生へのメッセージ

人間研究の方法には、哲学的方法、科学的方法、体験的方法があります。私の研究室では、哲学と科学の基礎知識を習得し、各方法の効用と限界をよく理解した上で、体験的な人間の探究に入ることを推奨しています。

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人間研究学域

論述型大学入試に向けた思考力・表現力の育成・評価
キーワード :
バカロレア試験、学力評価、授業研究

細尾 萌子准教授

所属専攻:
教育人間学専攻
専門分野:
教育方法学、教育課程論
フランスでは200年以上も、バカロレア試験という、論述式の大学入学資格試験を続けてきました。選択肢問題はほとんどなく、論述試験が中心です。哲学の試験では、「自由とは障害のないことか」という題で論述するといった問題が出ます。作問・採点の中心は、高校教員です。バカロレア試験はどのような評価の考え方に支えられているのか、また、バカロレア試験に向けて、どんな指導や評価をしているのかを研究しています。さらに、日本の学校で、知識を活用して論理的に思考し、表現する力をいかに育み、評価していくべきかを、フランスを鏡としながら探求しています。

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受験生へのメッセージ

私は卒論ゼミを持っておらず、教職課程を担当しています。学校の先生になりたい方にとって、立命館大学は、自分の教科の専門性を高めつつ、大学の授業や授業外での学びのコミュニティを通して社会性を育める恵まれた環境だと思います。先生になりたい方、ぜひ授業でお会いしましょう。

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日本文学研究学域

文学・文化の〈意志と力〉を再考する
キーワード :
政治と文学、国民文化、近代性

内藤 由直教授

所属専攻:
日本文学専攻
専門分野:
日本近代文学・文化
かつて近代日本の文化や文学は、国家や社会の形を変革しようとする意志と力を備え、人々の行動に影響を与えていました。作者も受容者も、文化・文学によって自分たちが生きている世界を作り変えられると信じていたのです。一方で文化や文学は、人々を戦争や暴力に向かわせたという負の側面も持ち合わせています。
では、文化や文学のどこにそうした力が潜んでいるのか、私たちはなぜ文化・文学によって心や身体を突き動かされるのでしょうか。〝近代〟という私たちが生きている時代に蓄積されてきた作品や批評を読み解きながら、その難問に挑戦することが、近代の文化・文学研究の面白さであり最大の魅力であると考えています。

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受験生へのメッセージ

今、学び、覚えている〝言葉〟の数々は、これから世界の仕組みや自己の存在を深く理解していく際の一助となるはずです。現在、自分が認識している以上に、世界は広く複雑で、アイデンティティは曖昧で不可解です。他者の言葉、その多様性を内に取り込むことで、これまで経験してきたものとは異なる未知の光景が眼前に開けてくるでしょう。

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日本文学研究学域

推論過程を表す言語形式の多様性を探る
キーワード :
日本語の構造、多様性、文法教育

有田 節子教授

所属専攻:
日本語情報学専攻
専門分野:
日本語言語学、日本語教育学
専門は「日本語言語学」、つまり、日本語を国語ではなく一つの言語として研究することです。私が飽きずに続けているテーマは「条件文」です。日本語には英語の if に相当する表現が少なくとも 4つ(「と」、「ば」、「たら」、「なら」) あり、なぜ、4つもあるのか、その分化のメカニズムを探っています。これは外国人に日本語を教える日本語教師を悩ませる文法項目の一つとしても注目されています。最近は、地域差にも関心を持ち、特に、九州方言特有の条件形式を調べています。現地でインタビューするたびに日本語の多様性を実感し、そこが面白くて、やめられません。

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受験生へのメッセージ

相手をどう呼ぼう?人称代名詞がない日本語ではyouのかわりに名前を使います。学生時代に知り合った友人には自然に愛称を使うけれど、実は、働き始めてから親しくなった人とは、いつまでも「さん」づけになってしまい、なかなか距離が縮まりません。そう、”日本語学的にも”学生時代は貴重な時間です。

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日本史研究学域

近代国家の権力構造と人間との関係
キーワード :
近代主権、立憲制、政党政治

小関 素明教授

所属専攻:
日本史学専攻
専門分野:
日本近現代史、日本近代思想史
私の研究テーマは近代国家の権力構造と人間との関係を解き明かすことにあります。その近代国家の権力を統轄しているものが主権です。しかし主権とは何なのでしょうか。憲法学者の著作には、主権の定義ないし主権の作用について論及はなされていますが、主権の威力の源泉(法源ではない)とは何なのかということに関してはほとんど何も記されていません。これは研究するに難しい対象です。そもそも形があるものではありません。ゆえに研究方法も定まっていません。しかし、社会で重要なものは、このように形がなくても大きな意味をもっているものです。私の研究は、こういうものを解き明かす醍醐味を味わうことです。

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受験生へのメッセージ

「多様なものの見方ができないとダメだ」ということがよく言われますが、私はあえて全身全霊をかけた「独断」ができるようになることを勧めます。必要であれは、その「独断」を真摯に更新していきましょう。それが色んなものを深く吸収するということです。そうすれば、自分と異なるものを大切にしている他の人たちの気持ちが深く分かります。

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日本史研究学域

朝廷政治や文化から日本史をながめる
キーワード :
院政、貴族社会、権門都市

美川 圭教授

所属専攻:
日本史学専攻
専門分野:
日本中世史
平安時代後期から鎌倉時代まで、一貫して朝廷、あるいは貴族社会から日本の歴史を見ている点だと思います。この時期には、平氏政権、鎌倉幕府という武家政権が成立したので、政治史が武士に著しく偏って論じられてきました。そのために、どうしても当時の社会の実情とかけ離れたイメージが形成されてしまったのです。実際は、院や貴族などの政治的地位が高く、鎌倉幕府ができても、その状況はそれほど大きく変わらなかったと考えています。そのため、鎌倉時代といっても、京都の重要性は容易に失われなかったのです。

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受験生へのメッセージ

これからの社会ではものごとを根底から考え直すことがあらゆる分野で必要となります。インターネットやスマホを使うことが一般的な世の中になりましたが、ぜひとも大学に入ったらしっかり内容のある本を腰をすえて読んでください。短い文章ばかり読んだり書いたりしていては、論理的にものごとを考え発信する能力は身につきません。

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日本史研究学域

日本近代史の多角的研究
キーワード :
公議、治水、植民地

山崎 有恒教授

所属専攻:
日本史学専攻
専門分野:
日本近代政治史
明治維新から始まる日本の近代化・西欧化は、それまでの伝統的な文化・価値観・ライフスタイルなどをすべて捨てて、一から新しい西欧型近代国家を作ろうとする大変革でした。私の研究は、この大変革を多角的に分析し、それがどのような「今」を生み出していったのかを明らかにしようとする点に特徴があります。これまで「公議」「治水」などをキーワードに研究を進めて参りましたが、こうして生み出された新しい国家像が、その後の植民地支配と深い因果関係を形成していることに気づき、最近は植民地期の研究にも取り組んでいます。

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受験生へのメッセージ

高校までの日本史学習は、ともすればいろいろな年号や用語の暗記ばかりのように感じられたかもしれません。しかし、歴史は今と未来に続くものであって、現代社会を深く理解するためには必須の教養であると思います。大学で深く歴史を学び、混迷の時代を切り開く新たな視角を身につけてみませんか。

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国際文化学域

グローバルな視点から要塞築城を捉える
キーワード :
テクノロジー、文化史、身体性

唐澤 靖彦教授

所属専攻:
文化芸術専攻
専門分野:
軍事史
軍事史のなかでも、要塞築城が専門。特に、明治期に築造された、国土防禦のための洋式砲台・堡塁と附属建設物の研究です。様式美と機能美が一致したこの軍事建築群は、赤レンガや石等を主材料として不思議な美に溢れています。同じ時代、要塞は世界中で造られていました。アメリカ、台湾、ヨーロッパ、オーストラリア等での現地調査による比較を通じて、グローバルに存在する要塞築城がどのようなローカル性を発揮したのか、そしてローカルな要塞築城技術を生んだグローバル的動態は何かを考えながら、紀淡海峡の島々、舞鶴、広島湾の島々、佐世保、台湾の基隆と澎湖諸島、三浦半島、下関と北九州、そして対馬の山の中で泥だらけになってます。

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受験生へのメッセージ

南北戦争(1861-65年)ではアメリカ史上で未曾有の戦死傷者が出ました。テクノロジーが進展しているのに、将軍たちが50年前の戦い方をしたからです。イメージや発想の固着が引き起こす困難は、時代の変化が著しい現在とこれから、ますます増えます。固着に陥らないためにどんな視点が必要か。軍事史の研究はそれを考えさせてくれます。

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