教員紹介

  • 心理

人間研究学域

高等教育におけるコンテンプラティヴ教育
キーワード :
コンテンプラティヴ実践、心身相関的介入 

加納 友子准教授

所属専攻:
教育人間学専攻
専門分野:
コンテンプラティヴ教育、教育人間学
コンテンプラティヴ教育とは、様々な身心変容技法の実践をとおして、人間が本来有する善性の開花を目的とする教育システムです。特に私の研究では、ヨーガおよび生理的測定法の実践によって学習した身体への気づきの力が、感情と思考の気づきへと発展していくこと、さらにそれらが超越されていくという意識のプロセスに着目します。この研究の面白みは、文献研究や調査・実験を行うだけでなく、自らもコンテンプラティヴ実践に身を投じ、意識の変容プロセスを実感しつつ進める点だと思います。研究者が気づきの能力を高め己を理解すればするほど、教育と人間についての理解が深まる。それがコンテンプラティヴ教育研究の醍醐味です。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

「信頼」や「愛」を言葉にするのは簡単でも、それらを捉え実践する難しさに直面して、この研究を始めました。そして、学生の皆さんと取り組んで明らかになったのは、コンテンプラティヴ実践により二元論的思考を乗り越えた時、「他者や世界との一体感」が自然と意識に顕れうるということでした。意識の観点から人間の本質を探求してみませんか

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人間研究学域

「間違い」の中から子どもの論理性を見出す
キーワード :
教授学習、知識獲得、信念

川那部 隆司准教授

所属専攻:
教育人間学専攻
専門分野:
教育心理学、発達心理学
子どもは様々な日常経験から驚くほど豊かな知識を獲得しています。しかしこうした知識は学校の授業で扱われる科学的な知識とは矛盾していることも多く、それが原因で学習内容の理解が困難になったり、学習意欲が低下したりすることがあります。一方で、知識自体には誤りがあるものの、その思考プロセスは決して行き当たりばったりではなく、極めて論理的であることが分かっています。
子どもの間違った答えを丁寧に分析し、子どもがどのような知識を授業に持ち込み、どのように思考するか、また持ち込んだ知識がどのような変化していくかを明らかにすることで、子どもの目線に立った教育実践の手がかりが得られると考えています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

今の時代、ほとんどの知識や情報は誰でも手軽に手に入れることができます。その意味で、単に知識を増やしたいというだけであれば、必ずしも大学に来る必要はありません。大学は、新たな知を創造する場所です。いわゆる受験勉強を進めると同時に、様々な経験を積み、いろいろな角度から思考する習慣をつけていってほしいと思います。

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人間研究学域

おばけ坂:坂道の見かけの縦断勾配
キーワード :
ミステリーゾーン、縦断勾配錯視

對梨 成一助教

所属専攻:
教育人間学専攻
専門分野:
知覚心理学、実験心理学
「おばけ坂」や「ミステリーゾーン」とよばれる坂道では、それらを正面から見たとき上り坂が下り坂に見えたり、下り坂が上り坂に見えます。これは縦断勾配という傾きの錯視です。これらは、私たちの見ている世界が、脳でつくられた世界であることを気づかせてくれます。同時に、見かけの縦断勾配を決定するための手がかりが、視野のどこかに含まれていることを示しています。坂道といっても、坂道の組みあわせやその周辺の景色などさまざまです。私の研究は、坂道の見かけの縦断勾配の手がかりとなる要因をつきとめることです。また、この研究は、例えば、道路設計やカーブ事故・渋滞対策への応用につながります。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

卒業論文の熱流体の計算や会社で使っていた設計ソフトなど、一見、心理学の研究には無縁のようですが、研究に取りくむ姿勢や研究結果の予測に役立っています。さまざまな授業や大学生活の知識・経験も後で生きてくると思います。また、志を立てることやその時期は人それぞれですが、大学でそれを見つめてみるのもよい機会だと思います。

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人間研究学域

諸支援の視点による人間についての実践と理論的研究
キーワード :
障害児者支援、教育心理学、人間と意識

原 幸一教授

所属専攻:
教育人間学専攻
専門分野:
特別支援教育、心理学(臨床、実験)
主に発達障害、知的障害をもつ方々への個別支援としての臨床、家族支援、臨床・療育・実験的研究を通じた視点からの社会的生物としての人間のあり方についての研究です。特に自閉スペクトラム症の不適応要因は、環境でのその方がもつ感覚処理方法の違いとして理解できます。
「おもしろみ」としては、見る主体によって物事は違う見え方、感じ方をしている ことを理解することが個人や社会のレベルで体験できる研究テーマと考えています。 あらためて「ふつう」とは何かについて悩むことができます。また、関連して心理学、生物学的視点を通じた「意識」についても研究しています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

人間に関わる現象は生活のなかで常に動いています。まずは身近なデータをしっかりとらえて観察し、概念とのバランスを考えることをお薦めします。偏った考えや崇拝に取り憑かれないように、自分の穴に陥ることないように自身とは異なる意見や視点を積極的に受け容れ、現実、知識、実践のバランス感覚を提供できると考えています。

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人間研究学域

体験を通して自己を学ぶ―新たな心の教育の探究
キーワード :
瞑想、催眠、滝行

福原 浩之教授

所属専攻:
教育人間学専攻
専門分野:
教育人間学、心理学
人生には、これまでの自らの歩みを振り返り、より深く自分を理解し、傷ついてきた自分の心を癒し、新しい自分を創造することが必要な時があります。新たな心の教育を模索する中で学生と共に創り上げてきた体験的教育人間学は、内なる促しに導かれつつ、自らの心と身体を通して体験的に自己の理解・癒し・再生に取り組んでいきます。当然、そのプロセスにはこれまで薄々感じていた認めたくない自分と直面したり、涙が枯れるほど泣いたり、今まで経験したことがないほど強い決断をしたりすることもあります。しかし、他人に依存することなく、自らの責任で取り組む主体的な自己変革こそ、青年期の心の教育の重要な課題であり、新しい研究領域です。

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受験生へのメッセージ

人間研究の方法には、哲学的方法、科学的方法、体験的方法があります。私の研究室では、哲学と科学の基礎知識を習得し、各方法の効用と限界をよく理解した上で、体験的な人間の探究に入ることを推奨しています。

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人間研究学域

精神分析から見える人間の不可解な心理
キーワード :
精神分析、心理臨床

山本 昌輝教授

所属専攻:
教育人間学専攻
専門分野:
心理療法、心理査定
私は精神分析学をバックボーンに、日常の行動の背後に隠されている心の動きを分析し解明することに従事しております。そのようにして得られた知見をまずは心理面接(心理的対人援助)に活かすのです。
そしてそれらの知見の集積は、人間の生き様の解明でもあります。人格がどのように形成されるのか、そしてその過程で私たちは多くのものをみて理解することができるようになる一方で、それと同じくらい、あるいはそれ以上に多くを見ないし理解しようとしなくなっていることに気づかされます。
私の研究は一見何の意味もないように見える個人の行動や生活の営みの背景に隠れている意味を明らかにすることで、ここが一番の面白いところです。

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受験生へのメッセージ

当たり前と思えることに敢えて疑問を投げかけましょう。私たちは、知らぬ間に当たり前と思い込んでいることが多く、そのことが真実を見えなくしてしまっていることに気づきましょう。そうすることで新しい世界を発見することになります。好奇心と探究心が私たちを日常の世界に覆い隠された世界への扉を開くことになります。

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人間研究学域

日本の伝承遊びから人間や教育をみる
キーワード :
遊び、伝承遊び、日本文化

越 拓野助手

専門分野:
教育人間学
夢中で遊んでいる時、私たちの心はどのようになっているのでしょうか。例えば、日本の伝承遊びの一つに独楽回しがあります。初めて独楽を手に取り、回そうとする時、あるいは、上達して力むことなく回せる時、心の中ではどのような体験をしているのでしょうか。そこに見え隠れする文化的な特徴に注目しつつ、人間や教育にとっての「遊び」の新しい可能性を見つけていこうとしています。目に見える身体の動きや表情はもちろん、目に見えない心の内面にも光を当ててみよう、というものが私の進めている研究です。学生の皆さんと共に遊びつつ、楽しく研究をしていきたいと思っています。

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受験生へのメッセージ

大学では、アルバイトを頑張ることも、サークル活動に専念することも、ゆっくりと時を過ごすことも、就職のために奮闘することも、研究、勉強に全力になることも、何でもできます。それがいまのあなたにとって、必要で大切なものならば、どのような道へ進んでも、かけがえのないものになることでしょう。皆さんのことを陰ながら応援しています。

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国際コミュニケーション学域

英語教育における理論と実践の融合
キーワード :
学習者要因、音声指導、統合的指導

磯田 貴道准教授

所属専攻:
国際英語専攻
専門分野:
英語教育、応用言語学
私の研究の目的は、英語を教える人たちのお悩み解決にあります。英語は日本語とは似ても似つかないものですから、学ぶのにも教えるのにも苦労します。また、実際の生活の中ではなく、教室という人工的な環境で教えるわけですから、困難さはさらに増します。しかしどんなに難しい状況にあっても、英語の先生方は生徒の英語力を伸ばそうとがんばっておられます。そんな先生方を応援するために、私はことばの習得過程や、教授・学習を成功に導くメカニズムを心理学的な視点から研究するほか、言語学などの知見も活用して英語の指導方法の開発を行っています。

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受験生へのメッセージ

私の大学生活を振り返ると、頑張ったけれどもうまくいかなかった経験がたくさんあります。当時は時間を無駄にしたと思っていましたが、失敗の経験が自分を成長させ、今では強みになっています。やったことのないことに挑戦してうまくいかないという経験は、一見遠回りで無駄の多い時間の使い方ですが、大学生の特権ともいえます。

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