教員紹介

  • 美術

国際文化学域

モダン・アートに発して文学、音楽、そして聖書学へ
キーワード :
モダニズム、絵画、批評

上田 高弘教授

所属専攻:
文化芸術専攻
専門分野:
西洋美術史、比較芸術学
モダン・アートというと、何が描いているか分からない抽象画や、既製品をただ置いただけのオブジェなど、「美術」の定義を混乱させる作品が思い浮かぶかもしれません。言い換えると、かつては美術と認められなかった事物や行為を作品と映じさせる「批評」の文脈があるわけで、その解明が本来の研究関心なのですが、美術にかぎれば正直、お腹いっぱいという感じで、それもあって近年は音楽(オペラ)や文学に関する論文を公表するなど、レパートリーを拡げています。そうしてさらに一歩、踏み込もうと構想を温めているのが、若いころから関心を抱いてきた新約聖書学の分野でのささやかな試論。研究生活も終盤に入って、残り時間との競争です。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

皆さんくらいの年頃の私は画家志望で、毎日絵筆を握って画布に向かっていました。尊敬できる恩師との出会いによって研究の道に入って、書きたいことを書いてきたのは大満足なのですが、「不惑」の四十代もとっくに過ぎてから再び絵筆を手にとって作品を発表したり、と惑いはまだ続いているようです。惑うことを、皆さんも怖れないでください。

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国際文化学域

イタリア(欧州)文化の中心ではなく周縁への視点
キーワード :
前衛、ファシズム、捕虜

土肥 秀行教授

所属専攻:
文化芸術専攻
専門分野:
イタリア文学、日伊交流史
「捕虜の世界史」構築へ、イタリア戦争捕虜による収容所文学の研究~現在取り組んでいる新たな課題です。具体的には、人類初の「総力戦」となった第一次世界大戦において、各地で発生していた戦争捕虜へと目をむけます。日本にも5千人近い独墺捕虜が最大5年間囚われていました。そのなかにはさまざまな民族が含まれ、なんとイタリア系もいました(日伊は味方同士!)。正にマイノリティであるがためか、写真や報告書、証言などの多くの記録が残されており、それらを初めてひも解くことにワクワクしながら研究しています。誰も知らない歴史、なかったことにはできない存在、誰も読もうとしなかった文学(いわゆる証言文学)に興味があります。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

どうしても「なぜ大学に行くか」というそもそもの疑問が湧いてきてしまうと思います。それは、私にとっては、「なぜイタリア語を学ぶか」という問いにもつながります。イタリア語は役に立たない、誰にも「やれ」と言われない、だからこそ純粋に自ら欲して学べます。大学とは、好奇心や希求心を試す場でしょう。

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国際文化学域

東洋美術がもつ意味や表現の面白さを探求する
キーワード :
彫刻、絵画、マンガ、アニメーション

西林 孝浩教授

所属専攻:
文化芸術専攻
専門分野:
仏教美術史、日本・東洋美術史
仏教美術史および日本・東洋美術史が専門です。仏教美術は、日本の美術のみならず、インド・中央アジア・中国・朝鮮半島・東南アジアなど、アジア各地の文化・芸術を吸収しつつ発展してきた経緯を読み解く面白さがあります。京都の恵まれた環境を活かして、皆さんも是非その面白さを味わって欲しいと思います。また最近では、日本美術史において、マンガやアニメーションも扱われ、「日本」の枠内で、その特異性や面白さについて語られることが多いようですが、欧米を含む様々な地域の文化や芸術との関わりも密接だと思います。文化芸術専攻として、世界各地の芸術を参照しつつ、これからの日本・東洋美術を考えることも、私の重要なテーマです。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

大学入学以前において、実技の「美術」については、「図画工作」など、何らかの学びを経験した人が多いと思いますが、「美術史」を専門的に勉強した人は、とても少ないと思います。「美術史」を学ぶにあたって、絵が上手である必要はありません。まず必要なのは、作品をじっくり観察する好奇心のみ! あなたも新しい学問に挑戦してみませんか?

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