ニュース

educationのニュース

2021.09.24 education

秋セメスターを迎えるにあたって:改めて考える…「大学で学ぶ」ことの意味


コロナ感染第○波、1日の感染者数○人、緊急事態宣言、自粛、ワクチン摂取率といった類の言葉を、皆さんは、この1年半以上もの歳月で何度耳にしたことでしょうか?延長されている緊急事態宣言は、9月末に解除が検討されているようですが、立命館大学は、「BCP(行動指針)レベル3」で秋セメスターを迎え、当面は、オンライン授業やハイブリッド授業、また教室収容定員50%以下での対面授業などで、「学びの場」を形成することになります。専門家によれば、コロナ禍が終息するまでには、あと23年は要するとの見解が示されていますが、コロナ禍であるか否かの如何を問わず、秋セメスターを迎えるにあたり、「大学で学ぶ」ことの意味について、改めて皆さんに考えてもらいたいと思います。

「学生」という言葉は、英語で“student”と表現されますが、この言葉は、「熱中する・努力する」という意味を持つラテン語の“studeo”に由来するそうです。ちなみに、勉強や勉学を意味する“study”という言葉は、「熱意・情熱」を意味するラテン語の“studium”がルーツのようです。この“student”を日本語にする場合、私たちは、中学生や高校生のことを「生徒」と表現し、大学生のことを「学生」と表現して、両者を使い分けています。それは、生徒のことを、「学校などで教育を受ける者」という、受け身的な立場にある者だと認識し、その一方で、学生に対しては、「学業を修める者」という、学修者としての主体性や自律性が求められる存在であると認識しているからです。“student”や“study”の言葉の由来と言葉の意味合いを踏まえれば、熱中したり、努力したり、熱意や情熱を持ったりすることは、学修者としての前提条件であり、皆さんには、学修者としての主体性や自律性をより強く発揮してもらいたいと思います。

オンライン授業が続くと、「授業料に見合った学びができているのか?」という疑念が湧くことは理解しています。漫然と通学し、半ば義務的に授業に出席していることにも疑問を抱くのならば、このような主張は、ある意味、健全だと思います。一方で、現在では、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)、また日本でも東京大学や京都大学、もちろん、立命館大学でも“MOOCMassive Open Online Course)”と呼ばれる仕組みを用いて、大学の授業を公開し、在学生だけでなく、誰もが様々な大学の授業をインターネット上で受講できるようにしています。それは、そもそも大学が「知」を創出し、人々にそれを伝授する場であるからに他なりません。言い換えれば、大学は、真理を探究するために必要な考え方や様々なスキルを学生に学んでもらいながら、まだ明らかにされていない事象や現象を解明し、「新しい知」を生み出すところだといえます。同時に、様々な知や情報は、いわば世界の「共有財産」であり、特定の個人や集団が囲い込むものではなく、できる限り知や情報はオープンにして、社会の健全な発展に活用されるべきです。

恐らく皆さんは、なぜ、私たちは授業料を払っているのに?と感じるかも知れません。「大学で学ぶ」ことの意味は、もはや「どこで学ぶのか?」という場所に規定されるものではありません。誤解を恐れずにいえば、「何を学ぶのか?」というコンテンツに左右されるものでもないのかもしれません。「大学で学ぶ」ことの意味は、場所や内容以上に、「誰と学ぶのか?」ということがより一層、重視されるようになります。皆さんは、興味を持ったこと、疑問に思ったことを友だちと一緒に考えたり、議論したりするような機会を創っていますか?あるいは、直接、教員と対話するような機会を創っていますか?皆さんに学修者の主体性と自律性を問うのは、自分自身で問いを立て、「学びの出発点」を自ら創り出さなければ、大学で「知」をプロデュースするという行為に辿り着かなくなるからです。授業中のみならず、日常生活の様々な場面で、「なぜ?」「どうしてだろう?」「本当なのか?」といったことを感じることが多々あると思います。それが「問いを立てる」ことや「思考を巡らす」ことにつながり、「学びの出発点」が生まれます。その「学びの出発点」をもとに、友だちや教職員と大いに対話し、「知」をプロデュースして下さい。しかもできる限り、異なる分野や異なる考え方を持つ人たちと対話を重ねて、身の回りにある事象や現象を多角的に見つめる眼差しを磨いてほしいと思います。

扉は、皆さんに開かれています。どうか、大学という知をプロデュースする世界へと漕ぎ出すはじめの一歩を…

 

長積 仁

続きを読む

20210.07.05 education

学部・研究科10周年記念式典が開催されました

立命館大学スポーツ健康科学部・研究科では202174()、学部・研究科の10周年記念式典を開催しました。本来ならば、2020年度に本式典を開催する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け1年延期を行い、当日もZoomウェビナーによるオンライン開催としました。学内のみならず学外からも多くの方にご視聴いただき、皆様とともに10年間の歩みを振り返り、これからの学部・研究科の未来、そして「スポーツ健康科学」のさらなる発展について想いを重ね合うことができた、実りある記念の場となりました。

 <実施概要>

■開催日時:2021年7月4日(日) 開始:13時00分

第1部 オープニングセレモニー
□開会挨拶:仲谷善雄(立命館大学 学長)・森島朋三(学校法人立命館 理事長)
□スポーツ健康科学部・研究科10年間の振り返りと将来構想:長積仁(スポーツ健康科学部長・研究科長)

第2部 パネルディスカッションⅠ : 「スポーツ健康科学への期待」
□産官学のパネリストによるトークショー
牛尾則文 氏 (スポーツ庁スポーツ総括官)
江島宏治 氏 (滋賀県副知事)
福田卿也 氏 (株式会社博報堂 関西支社 チーフイノベーションプランニングディレクター)
モデレーター:伊坂忠夫 (立命館大学 副学長)

第3部 パネルディスカッションⅡ : 「2050年におけるスポーツ健康科学」
□卒業生や教職員による将来展望
今井友子 氏 (学部1期生:法政大学職員)
森嶋琢真 氏 (研究科1期生:中京大学教養教育研究院准教授)
藤江隼平 (学部1期生:スポーツ健康科学部助教)
モデレーター: 後藤一成 (立命館大学スポーツ健康科学部副学部長)

第4部 クロージングセレモニー
□10周年記念事業「ロゴ・フラッグ」及び「記念冊子・グッズ」の紹介と表彰
□学部生・大学院生・教職員による「スポーツ健康科学・未来宣言」
□閉会挨拶:伊坂忠夫 (立命館大学 副学長)


仲谷善雄・学長、森島朋三・理事長による開会挨拶(学長・理事長からは10周年を迎えたことへの祝辞、今回の式典に協力を頂いたご来賓の方々へのお礼、そしてスポーツ健康科学部・研究科への更なる発展への期待が述べられました)、及び、卒業生の制作チームが手がけた「10周年プロモーションムービー」の上映によって華やかに幕を開けた本式典では、はじめに、長積仁・スポーツ健康科学部長・研究科長より、「10周年の振り返りと将来構想」と題した基調発表が行われました。本学部・研究科の設立理念、文理融合を軸とした先進的な教育コンセプトの紹介のほか、10年間の教育・研究活動の成果報告、さらには、立命館学園が掲げる中長期ビジョン「R2030」のもと、本学部・研究科が新たに挑む「健幸アゴラ構想」(科学の日常化・日常の科学化による健幸都市)の実現に向けた、具体的な施策の紹介が行われました。

(ニュース)20210705-1-1(ニュース)20210705-1-2

             仲谷善雄 学長からの開会挨拶                             森島朋三 理事長からの開会挨拶

(ニュース)20210705-1-3

   長積仁 学部長・研究科長からの挨拶・基調発表   

続く第2部では、産官学の分野から3名のパネリストを招き、伊坂忠夫・副学長をモデレーターに『スポーツ健康科学への期待』と題したパネルディスカッションが行われました。各分野での取り組み事例、課題の共有のほか、ポスト・コロナ社会及び、DX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、SDGsへの関心も高まっている現在における「スポーツを活かした健康づくり」についての議論も行われました。また、本学部・研究科に期待される人材について、産官学連携の研究と実践の重要性についての提言も行われました。

(ニュース)20210705-2-1

                  パネルディスカッションⅠの様子

3部では『2050年におけるスポーツ健康科学』と題し、本学部・研究科の第1期卒業生、修了生3名をパネリストとして招き、モデレーターの後藤一成・副学部長とともにディスカッションを行いました。第一線での研究や教育、国際開発など、幅広い分野で活躍する同窓生の視点で、「本学の学びがどのように社会で活きているか」が紹介されたほか、「スポーツ健康科学の将来と展望」について、最新研究の知見や宇宙開発、国際貢献などの観点を交えながら、活発な意見交換が行われました。同窓生の素晴らしい活躍と、スポーツ健康科学の発展に向けた強い想いを目の当たりにし、あらためて本学部・研究科の存在意義や社会的使命を再認識できた時間となりました。

 (ニュース)20210705-3-1

                    パネルディスカッションⅡの様子

4部 クロージングセレモニーでは、10周年記念事業の紹介や伊坂忠夫・副学長による閉会挨拶(副学長からは2010年の設立時の想い、この10年で積み重ねてきた教育・研究の実績を確認し、そして将来に向けて教員、学生、大学院生、職員が一体となり社会に有為な学部・研究科を創っていく決意が述べられました)、さらに、学部生・大学院生・教職員による『スポーツ健康科学・未来宣言』が行われ、それぞれの立場で、今後の研究や社会貢献、教育、人材育成についての抱負や目標を誓い合いました。

(ニュース)20210705-4-1(ニュース)20210705-4-2

森永ののか さん(学部3回生)からの未来宣言      井上健一郎 さん(博士課程後期課程1回生)からの未来宣言

(ニュース)20210705-4-3(ニュース)20210705-4-4

           藤田聡 副学部長からの未来宣言                         伊坂忠夫 副学長からの閉会挨拶

スポーツ健康科学部・研究科では、今回の10周年記念式典を新たな出発点とし、人々の健康・幸福・世界の平和に貢献するスポーツ健康科学のさらなる実践に邁進してまいります。本式典の開催にあたり、ご協力くださった多くの皆様に御礼申し上げます。

 

なお本式典は、後日、オンデマンドによる動画配信をいたします。詳細は10周年サイトをご覧ください。

http://www.ritsumei.ac.jp/shs/10th/

 (ニュース)20210705-5-1

記念撮影の様子

※感染予防のため、撮影時のみマスクを外しています

続きを読む

2021.09.13 education

9月27日よりライスボールセミナー開催!


9月27日、9月28日、9月30日、10月1日の4日間、オンラインで
「ライスボールセミナー」が開催されます。
博士院生がセミナー講師で、ポスター4名中3名がスポ健関係者です。

各日QRコードでオンライン参加できます。お気軽にご参加ください。

詳しくはポスターをご覧ください。
http://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=507967

(ニュース)20210913-1

続きを読む

2021.09.01 education

特別講義:宇野冠章 氏(ラプソード社)Rapsodo Pte. Ltd APAC & Europe Markets Sr. Business Development Managerスポーツ健康科学特論:「産学連携による新産業の創出 『Sports-Tech』とは」


去る2021826日の超創人財育成プログラム「スポーツ健康科学特論(健康ビジネス演習)」において、ラプソード・シンガポール本社に勤務されている宇野冠章氏をお招きし、「産学連携による新産業の創出 SportsTech ( Sports × Technology ) 』とは」というテーマで、現地のシンガポールからzoomによる特別講義をしていただきました。

講義では、ご自身の海外での多彩なキャリアのお話も踏まえながら、スポーツ不毛の地と言われるシンガポールにおいて、産学連携によってどのようにスポーツ界で新しい産業を創出しているのかということを、『SportsTech ( Sports × Technology ) の観点から話をされました。具体的には、リトルシリコンバレーである都市国家シンガポールの現状と、その発展を支える政府や高等教育機関、民間企業の取り組み、さらには、野球などを中心に、移動する物体を追跡する技術の1つであるトラッキングシステムを用いて、ピッチングやバッティングのデータを分析し、米メジャーリーグ(MLB)や日本プロ野球(NPB)の球団に最先端システムを提供するラプソード社の事業事例を、ご自身の事業提案書に基づくPDCA分析などを踏まえながらご紹介くださいました。

中でも、技術革新によるスポーツ指導現場の改革について、ラプソード社が新たに導き出せるようになった科学的データが、様々な指導場面において、どのように有効であるのかを、「コーチング」および「学術」面で具体事例を挙げながら、受講者と活発な議論を交わしました。また、「科学的データ」という客観的根拠と、経験則に基づいた主観的指導とのギャップをどのように埋めていくか、というバランスさせていく難しさなども述べられました。受講者からは「量的研究による可視化や汎用化と、個人特性のギャップをどう捉えるか」「スポーツテック導入後の効果検証はどのような項目が適切か」など、質の高い質問や議論を交え、学生の目線に合わせて、意義深いお話をしていただきました。

(ニュース)20210901-1

(ニュース)20210901-2

      20211021CNBC局放送分




 

続きを読む

2021.07.29 education

【オープンキャンパス企画】模擬講義動画(スポーツ科学)が完成しました。


スポーツ健康科学部の授業を体感することができる模擬講義動画を公開しました。

スポーツ科学コースからは長野 明紀 教授が【ランニングのバイオメカニクス:動作解析で何がわかる?】をお届けします。

https://www.youtube.com/watch?v=v8iSNZdOThQ

【内容】

模擬講義【ランニングのバイオメカニクス:動作解析で何がわかる?】

 

競技として、あるいはレクリエーションや健康増進のために、ランニングに取り組む方が多くいらっしゃいます。ランニングの時に身体にはどの様な負荷がかかっているのでしょうか?今回はバイオメカニクスの知識と技術を使ってそれを明らかにしていきます。ランニング中の動作と力のデータに基づいて考えてみま しょう。

 

スポーツ健康科学部オープンキャンパスサイト(http://www.ritsumei.ac.jp/shs/opencampus)で他の模擬講義動画も公開中です。

 

また、8/1(日)に対面・LIVE配信でオープンキャンパスを開催します。

模擬講義・施設紹介でスポーツ健康科学部の空気を肌で感じましょう!

参加申込はこちら

https://opencampus.ritsumei.ac.jp/open/

続きを読む

2021.07.29 education

【オープンキャンパス企画】模擬講義動画(スポーツ教育学)が完成しました。

スポーツ健康科学部の授業を体感することができる模擬講義動画を公開しました。

スポーツ教育学コースからは上田 憲嗣 准教授が【子ども期の発育発達を促す運動指導のあり方】をお届けします。

https://youtu.be/9u9flkKSFQI


【内容】

模擬講義【子ども期の発育発達を促す運動指導のあり方】

 

生涯を通じてスポーツに親しむ習慣を身につけるため、さらには、将来の高いスポーツパフォーマンスを獲得するためには、子ども期の運動指導が重要になります。本講義では、我が国の子どもの体力・運動能力の現状を概観した上で、発育発達の観点から重要視されるコオーディネーションの能力に着目し、そのトレーニングの具体例を紹介し、子ども期の運動指導のあり方について考えます。

 

スポーツ健康科学部オープンキャンパスサイト(http://www.ritsumei.ac.jp/shs/opencampus)で他の模擬講義動画も公開中です。

 

また、8/1(日)に対面・LIVE配信でオープンキャンパスを開催します。

模擬講義・施設紹介でスポーツ健康科学部の空気を肌で感じましょう!

参加申込はこちら

https://opencampus.ritsumei.ac.jp/open/

続きを読む

2021.07.29 education

【オープンキャンパス企画】模擬講義動画(スポーツマネジメント)が完成しました。

スポーツ健康科学部の授業を体感することができる模擬講義動画を公開しました。

スポーツマネジメントコースからは種子田 穣 教授が【〈スポーツ×ビジネス〉プロスポーツとオリンピック ─どこが同じでどこが違うのか─】をお届けします。

https://youtu.be/Y291S_ePjW4



【内容】

模擬講義【〈スポーツ×ビジネス〉プロスポーツとオリンピック ─どこが同じでどこが違うのか─】

 

スポーツビジネスについてオリンピックとプロスポーツに焦点をあてて講義をします。

 

スポーツ健康科学部オープンキャンパスサイト(http://www.ritsumei.ac.jp/shs/opencampus)で他の模擬講義動画も公開中です。

 

また、8/1(日)に対面・LIVE配信でオープンキャンパスを開催します。

模擬講義・施設紹介でスポーツ健康科学部の空気を肌で感じましょう!

参加申込はこちら

https://opencampus.ritsumei.ac.jp/open/

続きを読む

2021.07.29 education

【オープンキャンパス企画】模擬講義動画(健康運動科学)が完成しました。

スポーツ健康科学部の授業を体感することができる模擬講義動画を公開しました。

健康運動科学コースからは村上 晴香 教授が【健康づくりのための運動・身体活動:どうすれば三日坊主で終わらない?】をお届けします。

https://youtu.be/ho2vanc5Sx0



【内容】

模擬講義【健康づくりのための運動・身体活動:どうすれば三日坊主で終わらない?】

 

日常の身体活動レベルの増大や運動実施が健康に良いということは周知の事実ですが、健康づくりのためにそれらを実行しようとするとなかなか行動に移せないことが多々あります。身体活動・運動と健康との関係や、日常の身体活動量がどのくらいあれば健康にいいのか、また行動に移すためのコツなどを、科学的根拠から学び、自身や他者が実践できるようにしましょう。

 

スポーツ健康科学部オープンキャンパスサイト(http://www.ritsumei.ac.jp/shs/opencampus)で他の模擬講義動画も公開中です。

 

また、8/1(日)に対面・LIVE配信でオープンキャンパスを開催します。

模擬講義・施設紹介でスポーツ健康科学部の空気を肌で感じましょう!

参加申込はこちら

https://opencampus.ritsumei.ac.jp/open/

続きを読む

2021.07.21 education

Sport Psychology Applications with Stanford University Athletes


 2021年7月9日(金)に「スポーツ心理学」の授業にて、米国スタンフォード大学、精神医学行動科学部と医学部で教鞭をとっておられるJulie H. Sutcliffe助教授に、世界のスポーツ心理学というテーマで講義をしていただきました。Julie先生は、2016年リオオリンピック「金メダリスト出身世界大学ランキング」1位で、11人の金メダリストを輩出したスタンフォードアスレティックスのアシスタントディレクターとして、日々スタンフォード大学アスリートの心理サポートを行っておられます。

日本の教室にいながらも、スポーツ心理学を通して少しいつもとは違った広い世界を感じてもらうということを目的に、海の向こうではどのように同年代の大学生アスリートが文武両道を目指しているのか、またそこにはスポーツ心理学という学問がどのように貢献しているのかについて、実際のアスリートの事例などをご紹介いただきました。スタンフォード大学では、例えオリンピック金メダリストであっても、「アスリート」としてのアイデンティティは2番目であり、常に最優先されるべきアイデンティティは「学生」です。したがって、アスリートでいられる時間は人生の一部であるというセカンドキャリアを見据えた「デュアルキャリア」という概念に関する早期教育が大切にされています。2つのトップアスリートの事例では、学業と競技双方において高い水準で自己実現を叶えていくためのヒントが語られていました。

最後に、今回Julie先生には通常ではなかなか聞くことの叶わない大変貴重なスタンフォード大学の現場のお話を聞かせていただきました。心より感謝申しあげます。学生の声からは、翻訳された日本語字幕で内容は追っていけるものの講義は全て英語で展開されましたので「先生難しかったぁ・・・」という素直な感想とともに、それでも一生懸命講義を聞いている姿からは一味違う授業展開がとても刺激になっている様子が伺えました。現在私たちの日々は世界的な困難の中にありますが、そのような時であるからこそ必要不可欠な世界とつながるという視点を大切にし、このような小さな積み重ねをきっかけに将来立命館大学と世界をつなぐ学生がたくさん活躍してくれることを願っています。

(ニュース)20210721-1

(ニュース)20210721-2

続きを読む

2021.07.16 education

WEBでみるオープンキャンパス2021 公開!

動画で学部のこと、⼊試のことがわかるスポーツ健康科学部の2021WEBでみるスポーツ健康科学部のOPENCAMPUS」特設ページを公開しました。

http://www.ritsumei.ac.jp/shs/opencampus/

 

いつでもどこからでもスマートフォンやパソコンがあれば動画でOPENCAMPUSを体験することができます。



WEBでみるスポーツ健康科学部のOPENCAMPUSPROGRAM

STEP1 スポーツ健康科学部の特徴を知ろう!

  スポーツ健康科学部を「知る」ことのできるコンテンツをまとめて確認できます。

STEP2 公開特別講義でスポーツ健康科学部を体感しよう!

  10本の模擬講義を公開します。

STEP3 ⼊試説明会で最新の⼊試情報をCHECKしよう!

  AO入試の説明動画を配信します。

 

また、8/1(日)に対面・LIVE配信でオープンキャンパスを開催します。

模擬講義・施設紹介でスポーツ健康科学部の空気を肌で感じましょう!

参加申込はこちら

https://opencampus.ritsumei.ac.jp/open/

(ニュース)20210716-1

続きを読む

2021.07.14 education

文部科学省科学技術・学術政策研究所 上席研究官 平井祐理先生特別講演


去る713日に、文部科学省技術・学術政策研究所第2調査研究グループの上席研究官である平井祐理先生をお招きし、「スポーツ健康科学の可能性:大学におけるナレッジマネジメントと産学連携」というテーマでご講演いただきました。

2020年に策定された「学園ビジョンR2030チャレンジデザイン」において、「社会共生価値」を創出する「次世代研究大学」として、「イノベーション・創発性人材」を輩出することが重要な基軸として据えられました。これまで立命館大学では、COI STREAM(革新的イノベーション創出プログラム)、EDGE-NEXT(次世代アントレプレナー育成事業)、超創人財育成プログラムなど、様々な取り組みに手掛けてきましたが、これらの取り組みをさらに発展させるとともに、スポーツ健康科学部・研究科がこのような取り組みにおけるハブ機能を果たし、プレゼンスを向上させるための鍵を握るのは、ナレッジマネジメントと産学連携にあると考え、平井先生をお招きして、「スポーツ健康科学の可能性」について考える機会を設けました。

平井先生は、ご自身が手掛けられた3つの研究に基づき、話を進められました。1つめは、2020年度において2905社に上る「大学発ベンチャー企業」に関する研究で、1989年度には54社しか存在しなかった大学発ベンチャー企業が2001年度に掲げられた「1000社計画」によって、以後、急速に発展を遂げた背景について説明されました。また大学発ベンチャー企業において、どのようなチームを構成することが売上高などの業績によい影響をもたらすのかを探られ、組織成員のデモグラフィック特性のみならず、戦略や目標に対するメンバー内の同意の程度を示す「戦略的コンセンサス」や、メンバー内の信頼にかかわる情緒的・個人的な人間関係といった「個人的な親密さ」といったプロセス要因が業績に影響をもたらすと説明されました。とりわけ、組織内のダイバーシティ、結束をもたらす同質的なグループよりも、意識的なグループの方が創造性や認知能力を高め、業績にポジティブな影響をもたらすと説明されました。

2つめは、「大学発ベンチャーの社外におけるネットワークに関する研究」について紹介され、組織内にリソースが乏しいベンチャー企業において、組織外のリソースをどのように活用すべきかについて述べられました。とりわけ、組織内のメンバーが構造的に「非冗長的」、つまり、知り合い同士が互いにつながっているような組織ではないほど、組織外のネットワークから豊富な情報や新しい機会が組織にもたらされ、革新的なアイディアが生まれやすいと説明されました。また信頼関係に基づく強い紐帯を持つ大学発ベンチャー企業は、きめ細やかで質の高い情報や暗黙知が得やすいものの、ネットワークが閉鎖的になりやすく、経営リソースが得にくいと述べられました。それに対して、弱い紐帯によって組織外へとネットワークが開かれている組織は、情報が重複しにくく、必要なリソースを得やすいだけでなく、関係維持コストも低く抑えられると述べられました。

3つめは、大学が実施する「社会人向けプログラム」におけるナレッジマネジメントの研究で、社会人における「社会での学び直し」が組織にどのような効果をもたらすのかについて説明されました。鍵を握るのは、「吸収能力」であり、新しい外部の価値を認識し、吸収した知識や価値を同化・内在化する能力が重要であり、結果的にそのような行為が売り上げや業績といった企業の成果に応用される必要があると述べられました。中でも、教育プログラムを受講した社員が自身の思考の展開や実務に学びを活かすだけでなく、学んだことをいかに咀嚼して、社内の人たちに吸収した知識や価値を伝播させることができるかが、「社会での学び直し」を意味づけることになると述べられました。

大学院生や教員からも活発な質問が寄せられ、平井先生の講演内容と丁寧な説明に多くの参加者が刺激を受けた様子がわかりました。今回いただいたご縁を大切にしながら、学園、学部・研究科の発展に今後もいろいろとご助言いただくことができればと思いました。平井先生、本当にありがとうございました。

(ニュース)20210714-2

続きを読む

2021.07.14 education

特別講義:FC東京地域コミュニティ本部 久保田氏


去る2021712日の「スポーツマネジメント論」において、FC東京地域コミュニティ本部に勤務され、またご自身で一般社団法人東京スポーツクロスラボも運営されている久保田淳氏をお招きし、「スポーツでどう社会とかかわるか」というテーマで特別講義をしていただきました。

講義では、ご自身のサッカー歴をはじめとしたキャリアのお話も踏まえながら、人とスポーツと地域がどのようにかかわるのかということを、JリーグやFC東京の取り組みを事例に取り上げ、話をされました。とりわけ、「スポーツの価値とは?」いかなるものであるのかを考える必要があると述べられ、スポーツが果たす2つの機能として、①アンプ(広める)機能、②ボンド(つなぐ)機能について具体事例をあげながら、「スポーツの持つチカラ」という言葉を単純に考えるのではなく、スポーツだからできること、またスポーツにしかできないことがどのようなことなのかを考える必要があると述べられました。また1993年に幕開けをしたJリーグ、さらには、クラブ創設20年以上の時を経たFC東京が取り組んできたことを振り返り、これまでは、スポーツやサッカーが好きな人、また関心がある人の焦点を当てて、様々な取り組みをしてきたものの、アニメ、映画、音楽、ゲーム、アイドルなど、時代の移り変わりや個々人の志向性の変化を捉えて、「スポーツに無関心な人たち」に対して、どのようなメッセージを送るのかが重要であると述べられました。特に、そのような人々に送るメッセージや図るべきコミュニケーションを踏まえ、理解し合える共通のキーワードや価値観はどのようなものであるのかを考えて、人や地域に仕掛ける必要があると述べられました。

中でも鍵を握ると考えられているのは、「社会的課題の解決」であり、Jリーグのクラブの存続意義を今後、語るためにSDGsや社会連携は不可欠な事項であると述べられました。とりわけ、後者については、「シャレン!」というポップな表現で取り組みを紹介し、人と地域と、そしてスポーツとの関係を強めるためには、社会的課題の解決に手掛け、スポーツとの接点や出会いの機会を増やすとともに、社会的効果のあることに取り組むこと、つまり、競技的ミッション、事業的ミッション、そして社会的ミッションの3つを叶えることが、Jリーグ発足直後から語られる「百年構想」の実現にも通じることであると述べられました。学生の目線に合わせて、意義深いお話をしていただきました。

(ニュース)20210714-1

続きを読む

2021.04.01 education

立命館大学スポーツ健康科学部・研究科10周年サイト

立命館大学スポーツ健康科学部・研究科2020年に10周年を迎えました。

10周年サイトでは、これまでの軌跡や学生、卒業生の様子を掲載しております。また、記念式典の情報を更新していく予定です。是非ご覧ください。

 

立命館大学スポーツ健康科学部・研究科10周年サイトはこちら http://www.ritsumei.ac.jp/shs/10th/

(ニュース)20201209-1



続きを読む

2021.07.09 education

スポーツ健康科学セミナーⅡ:特別講義「総合電機メーカーの仕事」


去る202178日の「スポーツ健康科学セミナーⅡ」において、パナソニック株式会社から6名の講師がびわこ・くさつキャンパスにお越しいただき、「総合電機メーカーの仕事」について、特別講義をして下さいました。

パナソニック・ミュージアムの吉良氏、研修開発部の竹内氏と王氏、ブランド戦略本部の仲濱氏、長島氏、芝田氏の6名の方々が「理想の社会」を目指してというタイトルで、講義、動画視聴、ワークなど、学生の目線に合わせながら、授業を進められました。

まず、創業者である故松下幸之助氏が人々の物質的、精神的な豊かさを実現するために、産業人としての本分に徹し、社会生活の改善と向上を図り、世界文化の進展に寄与すること、つまり、「より良い世の中をつくる」ことを大切にしていたことについて紹介されました。そして、それが数多くの経営者から尊敬される所以であると説明されました。また創業は、1918年であるものの、1932年に「貧乏を克服し、物心ともに繁栄する楽土を建設する」ことこそが事業経営にとって重要であるとして、この年を「創業命知」、つまり、企業の真の使命を明示した記念とされたことを紹介されました。そして、代表取締役の楠見氏が「今一度、経営理念に立ち返り、創業者がめざした『高い理想』の実現に向けて貢献を生み出すべく邁進すること」こそが、パナソニック本来の「伝統」であり、「強さ」、そして、「らしさ」であることを紹介されました。非常に印象に残ったのは、企業が100年を超える時を経ながら、この文化を大切にし、原点に回帰することだけでなく、それらを一人ひとりの社員が内在化させている様子がうかがえたことでした。

次に、このような組織文化に基づき、社員一人ひとりが大切にしている「信条・七精神」について、紹介されました。パナソニックのミッションに当たる「産業報国の精神」、フェアで透明性の高い活動に徹しようとする「公明正大の精神」、チームワークや多様性を尊重しようとする「和親一致の精神」、チャレンジ精神やそのための自己研鑽を重んじる「力闘向上の精神」、礼節を重んじ、他者に対する尊敬の念や謙虚な気持ちを忘れない「礼節謙譲の精神」、環境の変化に適応し、社会的価値を生み出し続けるために、改善と革新を進めようとする「順応同化の精神」、そして、「ありがとうございます・おかげさまで」という感謝の気持ちを忘れずに、社会に貢献しようとする「感謝報恩の精神」という「七精神」について説明されました。その場で、アンケートを実施され、学生がこの「七精神」で特に共感していたのは、「感謝報恩の精神」と「力闘向上の精神」という結果となりました。

そして、パナソニックが求める社員像として掲げられているのが、志、ユニークネス(自分らしさ)、人的ネットワークから成る「一人ひとりの物語」というものでした。大企業でありながら、一人ひとりの個性を埋没させないように、志や人的ネットワーク、そして、何よりも「ユニークネス(自分らしさ)」ということを大切にしていると述べられました。このようなパナソニックの様子をうかがい、社員間のシナジーや創発がパナソニックで展開される様々なイノベーションにつながるのだと感じました。

あっという間の90分間で、受講生が特別講義に魅了されている様子が手に取るようにわかりました。パナソニックの皆さま方、本当にありがとうございました。

(ニュース)20210709-2

続きを読む

2021.07.09 education

【オープンキャンパス企画】スポーツ健康科学部INTRODUCTION MOVIEが完成しました。

スポーツ健康科学部INTRODUCTION MOVIEが完成しました。

学びの様子、先輩学生、卒業生の姿を是非ご覧ください。

 

スポーツ健康科学部オープンキャンパスサイト  http://www.ritsumei.ac.jp/shs/opencampus  は7月下旬にリニューアルし、2021年度版に新たな動画(模擬講義、AO入試説明等)を追加する予定です。

続きを読む

2021.07.08 education

【オープンキャンパス企画】施設紹介動画が完成しました。

受験生向けにスポーツ健康科学部の施設を先輩学生・卒業生がナビゲートします。

是非お楽しみください。

 

https://youtu.be/A-hZK6Qorek

【内容】

000 オープニング

109 栄養調理実習室

235 高機能画像撮影室(MRシステム)

356 スポーツパフォ―マンス測定室

529 低酸素実験室

732 エネルギー代謝測定室

822 運動処方実験室

929 細胞機能分析実験室

1056 生化学解析室

1122 生物機能分析実験室

1150 エンディング

 

スポーツ健康科学部オープンキャンパスサイト(http://www.ritsumei.ac.jp/shs/opencampus)は7月下旬にリニューアルし、2021年度版に新たな動画(模擬講義、AO入試説明等)を追加する予定です。

続きを読む

2021.07.07 education

スポーツバイオメカニクス論:最近のスポーツの動きのデータ解析手法


 7月6日、スポーツバイオメカニクス論において、最先端の研究を学生に紹介するために、名古屋大学の藤井慶輔先生をお呼びして、ご自身の研究を紹介していただきました。

 藤井先生は、ご自身がバスケットボールをされていたということもあり、スポーツを研究テーマにされています。スポーツを研究テーマにする場合は、サッカーのキックや野球のバッティングといった、特定の動作を対象として、その動作を詳細に撮影し分析していくことが一般的です。
 しかし、藤井先生の視点は非常に独特で、【スポーツは一人ではなく集団 (複数人) で行うものであるため、”良い動き” というものは他の人の動きにも影響を受ける】という、スポーツを実際にやっている人にとっては当たり前ではあるけれども、研究としてはまったく着手されていないところに着目し、研究を進められています。そこで、バスケットボールやサッカーという集団スポーツを対象に、人工知能や機械学習、ビッグデータという、近年、目覚ましく発展している技術を活用した研究を紹介していただきました。

 内容は非常にハイレベルで難しい部分もありましたが、このような最先端の研究を聞くことで、学生が興味を持ち、自ら進んで学習に取り組むようになることを期待しています。

(ニュース)20210707-1

続きを読む

2021.07.05 education

スポーツ栄養学:スポーツ現場における「スポ健卒管理栄養士」の活躍


 2021年6月24日木曜日の「スポーツ栄養学」の授業にて、本学部卒業生(2期生)で、現在、陸上競技女子100mハードル寺田明日香選手等、トップアスリートへ栄養サポートを行っている、管理栄養士の廣松千愛さんをゲストスピーカーとしてお迎えし「アスリートをサポートする管理栄養士になって〜過去・現在・未来〜」をテーマに講義をしていただきました。

 はじめに、ゼミの活動を通じて管理栄養士を知ったこと、また、スポ健の学びの中からスポーツ選手への栄養サポートの重要性を感じ、卒業後、他大学への編入を決めたこと等、ご自身の管理栄養士の資格を取得するまでのお話しと、スポーツの現場に限らず、様々な場面で活躍している管理栄養士の仕事についてご紹介していただきました。
 次に、廣松さんの管理栄養士としての活動について紹介していただきました。廣松さんはこれまで、プロ野球チーム、サッカーJ1のユースチームをはじめ、様々なアスリート、スポーツチームに対し栄養サポートを実施し、現在も、上記、寺田選手をはじめとする様々なトップアスリートの栄養サポートを行っています。各選手に対する、ウェイトコントロール、食事調査、個人面談、栄養指導などのサポートの実際についてお話をうかがいました。また、選手にとって、本番であり、故に色々な意味で「非日常」となる、試合前・中・後の栄養サポートについて、具体的な状況を掲げ、詳しく説明いただきました。
 最後に、これからの話として、スポーツ現場の管理栄養士に求められることを踏まえ、今後は、アスリートをサポートする管理栄養士が活躍する場を広めていきたいとの思いを語られました。受講者からは「廣松さんの仕事に対する姿勢は、栄養サポートのみならず、全ての仕事に共通することだと感じた」「スポ健の学びと強みを、自身の栄養サポートに最大限活かしている姿がカッコイイです」「スポーツ健康科学はこんな形でも表現されるということに感動した」等の感想が寄せられました。廣松千愛先輩、貴重なお話、本当にありがとうございました!

(ニュース)20210705-1

(ニュース)20210705-2

続きを読む

2021.07.01 education

MRI・MRSを用いた骨格筋特性評価とスポーツパフォーマンス 


スポ―ツ健康科学科の授業であるスポーツ健康科学特論において、筑波大学体育系の髙橋英幸教授に「MRI・MRSを用いた骨格筋特性評価とスポーツパフォーマンス -国立スポーツ科学センターでの活動を踏まえて-」というタイトルで講義をしていただきました。

MRの原理から、MRIやMRSでどういった測定・評価ができるのかについて、一般的な骨格筋の撮像から筋活性化の定量、筋損傷の可視化、骨格筋内のリン化合物の動態、筋グリコーゲン量の測定などをお話いただきました。また、今までにない新たな指標の可能性についても触れていただき、大変興味深いものでした。また、それらを応用し、アスリートを対象とした先生ご自身の研究内容についても多くご紹介いただき、大変刺激ある内容でした。
講義中、講義後においても、様々な質問がなされ、学生にとっても有意義な講義となりました。
(ニュース)20210701-2

(ニュース)20210701-3

続きを読む

2021.06.30 education

スポーツマネジメント論:特別講義「曲がり角に来た五輪ビジネス-ど~してこうなった?ど~すればいい?-」

去る2021628日の「スポーツマネジメント論」において、本学部の客員教授であり、桜美林大学教授の小林至先生に開催まで1ヵ月を切った「東京オリンピック・パラリンピック」にちなんだテーマでご講演いただきました。今次の状況を踏まえて、オンラインでの授業となりましたが、時勢を捉えたテーマということもあり、学生を引きつける授業となりました。

小林先生は、東京大学から3名輩出されたプロ野球選手の一人であり、千葉ロッテマリーンズに2年間在籍され、引退後、海外で学位取得後、福岡ソフトバンクホークスの取締役などを歴任され、現在、桜美林大学教授として、スポーツ経済学などの教育・研究を手掛けられています。

講義では、まず、202155日付けにおける「ワシントン・ポスト」のコラムの一節を紹介され、オリンピックにおけるIOC(国際オリンピック委員会)のビジネス手法に世界中から批判が殺到していることと、その理由について述べられました。そして、そもそも「近代オリンピック」がどのように発祥し、「近代オリンピックの父」と呼ばれるピエール・ド・クーベルタン伯爵がどのように苦心しながら、オリンピックを開催・運営していたのかについて述べられました。

次に、オリンピックが過渡期を迎えた1976年に開催された「モントリオールオリンピック」と、1984年に開催された「ロサンゼルスオリンピック」の事例を取り上げながら、「オリンピックビジネス」について説明されました。とりわけ、前者のモントリオール大会では、財政難に苦しみ、オリンピック開催後、30年もの期間、市民が「宴の後始末」となった多額の負債に苦しめられていたこと、またこの大会を機に、オリンピック開催に名乗りを上げる都市がいなくなったこと、そして、「国威発揚」として、税金を投じるのではなく、「完全民営化」を掲げたピーター・ユベロス氏がロサンゼルスオリンピックで500億円以上の黒字を生み出す、「ビッグビジネス」になったビジネススキームなどについて説明されました。

その一方で、「儲かるビジネス」となったオリンピックビジネスが、IOCに巨額の富をもたらすものの、開催都市は、全く儲からない仕組みについても説明され、開催に名乗りを上げる都市が激減していることや、このままでは「人類の宝」ともいえるオリンピックというビッグイベントが消滅してしまいかねないため、「持続可能な五輪のための提案」について具体的に述べられました。

小林先生の講義は、先端の情報を提示したり、またこの1年間のオンライン授業のスキルも活かしたりしながら、授業を進められました。授業は、有意義であっただけでなく、あっという間に講義時間が終わり、講義後に学生が講義内容について、熱心に質問するシーンも見受けられました。

(ニュース)20210630-1

 

続きを読む