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2023.07.10 education

藤田聡教授らの研究チームが筋力トレーニングが美肌に貢献することを世界で初めて報告

  立命館大学スポーツ健康科学部の藤田聡教授らの研究チームは、ポーラ化成工業株式会社と共同し、40-50代の女性を対象とした運動介入で、 有酸素性運動と筋力トレーニングの両方が皮膚の弾力性と真皮構造を改善させること、特に筋力トレーニングは真皮の厚みを増加させ、若々しい外見に貢献する可能性があることを世界で初めて明らかにしました。

  本研究成果は202362322時(日本時間)に、米科学雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。


  詳細はこちら 筋力トレーニングが美肌に貢献することを世界で初めて報告 ~筋力トレーニングによる血中成分の変化が皮膚老化の改善に関与することを解明~ |立命館大学 (ritsumei.ac.jp)

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2023.06.30 education

2023年度スポーツ健康科学会総会&『藍星賞』表彰式を開催しました

2023622日、2023年度スポーツ健康科学会総会を開催しました。

今年度11名の学生が学会委員に選出されました。

また、総会の中で、第6回藍星賞の表彰式を執り行いました。

スポーツ健康科学会として「スポーツ健康科学」分野において教育ならびに研究において、顕著な業績・功績をあげた若手を中心とした教職員・学生を顕彰する表彰制度である「藍星賞」について2022年度は下記の4名の方が受賞されました。おめでとうございます。

 

1. 研究部門 前大純朗さん

2. 研究部門 松村哲平さん

3. 教育部門 松田祐一さん

4. 国際部門 山本和広さん

20230630藍星賞①20230630藍星賞②



20230630藍星賞③

藍星賞の詳細は学会HPをご覧ください

https://sites.google.com/view/spoken-gakkai/藍星賞

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2023.06.21 education

株式会社日立製作所グローバル知的財産統括本部の小林洋次郎氏をお招きし、「企業知財部」について特別講義をしていただきました。

2023615日(木)、スポーツ健康科学セミナーⅡの授業にて、株式会社日立製作所グローバル知的財産統括本部の小林洋次郎氏をお招きし、「企業知財部」について特別講義をしていただきました。

まず、日立製作所についてお話しいただきました。日立製作所は、優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献することを企業理念に掲げています。現在、「競争」から「協創」へとビジネスモデルを転換し、IT×OT×プロダクトの力で社会イノベーションを起こしています。

 次に企業知財部の仕事についてお話しいただきました。企業知財部の仕事の一つに「事業を守る」ことがあります。例えば、研究開発成果をもとに特許を取得し、自社製品を守っています。日立製作所は現在、海外での売り上げが多く、日本だけでなく海外でも多くの特許を取得しています。また、社会イノベーション事業へと会社が大きく舵をきったタイミングで、「競争」から「協創」へのビジネスモデルの転換に合わせて知財戦略をアップデートさせてきました。現在、日立の知財部は「知財をドライバーとしてイノベーションを加速し、事業成長に貢献する」ことをめざして仕事を行っています。

0621_日立(全景)

 最後にキャリアについてお話しいただきました。小林氏は、大学時代機械工学を専攻されていましたが、大学院では学部とは異なる分野に研究室を変更されていました。変更した理由として、新しいことにたくさん触れることができると考えたからです。新しいことに触れることで、多くの分野を経験することができます。様々な分野に触れることでこれまでの考え方を転換する機会を得ることができ、自身の成長に繋がるとおっしゃっていました。スポーツ健康科学部はマネジメントや教育からなる人文社会科学系と、スポーツ科学や健康運動科学からなる自然科学系の両方を学ぶことができ、文理融合の学部です。人文社会科学系を専攻する学生は自然科学系の授業を、自然科学系を専攻する学生は人文社会科学系の授業を受けることで新しいことに触れることができます。小林氏のお話をうかがい、専門領域だけでなく他分野の知識にも積極的に触れ、様々な分野を経験し考え方を転換する機会を得ることで、自身の成長に繋げることができると感じました。ご講演ありがとうございました。

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2023.06.16 education

東北楽天ゴールデンイーグルスのビジネス展開について講義いただきました。


 2023年6月15日のスポーツビジネス論に、立命館大学経済学部の卒業生で、東北楽天ゴールデンイーグルス マーケティング本部動員企画部の川村朋子さんを講師にお招きし、東北楽天ゴールデンイーグルスのビジネスの詳細と、何がそれらの展開を可能にしたかについて、お話しいただきました。

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 東北楽天ゴールデンイーグルスは楽天モバイルパーク宮城をホームスタジアムにしていますが、これは楽天グループが宮城球場のネーミングライツを購入して命名されたものです。楽天グループは都市公園法に基づき、宮城球場の整備拡充の権利を持つことから、エンターテインメント施設の拡充・スタンドの増設・アメニティの向上などを図ることが可能です。東北楽天ゴールデンイーグルスは、この優れたスタジアムを舞台に、地域コミュニティの人々の目線に立った、人々が笑顔になれる様々な取り組みを具体化し、実践していますが、それらを可能にしているのは、楽天野球団の使命であることが示されました。使命は球団の理念であり、受講生は、すべての組織構成員が共有の認識を持ち、目標の実現に向かうことの重要性を深く学ぶことができました。

 また、講義の最後には、川村朋子さんの実感を交えて、球団職員の仕事について語られ、受講生の関心に応えました。受講生からは質問が相次ぎ、あっという間の90分間でした。

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2023.06.14 education

このたび、本学部の山浦 一保教授が執筆に関わった『心理学検定 専門用語&人名辞典』が刊行されました!

『心理学検定 専門用語&人名辞典』の刊行のお報せ

このたび、本学部の山浦 一保教授が執筆に関わった『心理学検定 専門用語&人名辞典』が刊行されました[一般社団法人日本心理学諸学会連合 心理学検定局(編)/実務教育出版]。




-------執筆に関わってのメッセージ-------


心理学に興味を持った方もそうでない方も、心理学の幅広さとそのおもしろさを知るきっかけの一つにしていただきたく、読みやすくわかりやすく編集されました。専門的に学んでおられる方にとっては、心理学の重要な専門用語と研究者の人名を網羅的に調べることができ、心理学検定受検のための準備はもちろん、より深い学習をサポートする辞典として活用いただけます。

 
 心理学の基礎的な辞典としてはとてもお得な本ですので、ぜひ、みなさんの手元に置いて、心理学の世界に触れてみてください。

心理学検定(20088月~)とは、一般社団法人日本心理学諸学会連合が試験を実施する、信頼性の高い民間の検定試験です。心理学全般について広く学び、基本的な心理学の知識・能力を身につけます。この検定開始の10年後に、公認心理師試験(20189月~)が始まりました。公認心理師に必要な25科目の趣旨とかなりよく一致しています。

詳しくは、【公式】心理学検定 (jupaken.jp) をご覧ください。


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2023.06.06 education

三井不動産株式会社ソリューションパートナー本部産学連携推進部の丸山裕貴氏をお招きし、「総合デベロッパーの仕事、東京・日本橋にて推進している産業基点の街づくり」について特別講義をしていただきました。

202361日(木)、スポーツ健康科学セミナーの授業にて、三井不動産株式会社ソリューションパートナー本部産学連携推進部の丸山裕貴氏をお招きし、「総合デベロッパーの仕事東京・日本橋にて推進している産業基点の街づくり」について特別講義をしていただきました。


まず、総合デベロッパーの仕事についてお話しいただきました。総合デベロッパーは、「企画(用地取得)」「事業(商品企画・事業推進)」「営業(テナントリーシング)」「運営(施設運営・管理)」を中心に、街を構成するさまざまな不動産を幅広く手がけています。オフィスビルだけでなく、ホテル・リゾート物流施設スタジアムなどの商業施設住宅、これらの複数の用途を組み合わせた複合施設を手がけ、総合的な街づくりを行っています。特にプロスポーツチームをもつ地域では、球団企業と連携し、住民がスポーツと上手く関われるようにマネジメントする必要があります。このような点から「総合デベロッパー」はスポーツと深く関わっています。


 次に「総合デベロッパー」として働く上で大切にしていることをお話しいただきました。丸山氏は、仕事をしていく上で同僚、特に同期を大切にしているとおっしゃっていました。どんなに大変な仕事があったとしても同期が支えてくれる、そして同期が困ったときは支えるといった関係性を大事にし、今でも週末は集まりコミュニケーションを取るようにしているそうです。「自分のために努力すること」はもちろん大切ですが「他人のために努力すること」ができなければ社会で活躍することはできないと感じ、社会人として重要なことを知る良いきっかけになりました。

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 最後にスポーツ健康科学部の受講生に対して大学時代にやっておいた方が良いこと・経験しておいた方が良いことをお話しいただきました。丸山氏は大学時代フットサルサークルに所属しており、その中でチームを統括した経験が社会人としても活きているとおっしゃっていました。また、受講生に対して、「大学時代は、自分がやりたいことを全力でできる最後の期間。部活動やサークル活動、研究、授業、ボランティアなど自分がやりたいことにぜひ邁進してもらいたい。」とメッセージをいただき、大学生活を有意義に送るヒントをいただきました。ご講演ありがとうございました。

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2023.05.26 education

住友生命保険相互会社上席執行役員兼新規ビジネス企画部長の藤本宏樹氏をお招きし、「生命保険ビジネスからWaaSビジネス」について特別講義をしていただきました。

2023518日(木)、スポーツ健康科学セミナーⅡの授業にて住友生命保険相互会社上席執行役員兼新規ビジネス企画部長の藤本宏樹氏をお招きし、「生命保険ビジネスからWaaSビジネス」について特別講義をしていただきました。


まず、住友生命における経営理念に基づいた活動についてお話しいただきました。住友生命は社会公共の福祉、つまり「Well-being」への貢献を目指している会社であり、「ヒト・ひと・人」を科学し、健康と幸福、世界平和に貢献することを目指す立命館大学スポーツ健康科学部と共通するところがあります。


現在、住友生命は「身体的・精神的・社会的Well-beingを実現するためにWell-being as a service : WaaS ビジネス」に取り組んでいます。多くの事業例を紹介していただきましたが、その中でも特徴的なVitalityという事業は、「運動や健康診断などの取組みをポイント化し評価する」という仕組みを通じてリスクそのものを減らす健康プログラムです。このプログラムに参加した人は死亡率が非参加者に比べ40%低く、入院率も10%低いといった効果がみられています。このようなことから、住友生命のWaaSビジネスについて理解することができました。

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続いて、仕事をする上で大切にしていること、イノベーションにおいて大事なことについてお話しいただきました。まず、「タテ・ヨコ・ナナメ」の視点をもつことが、仕事のみならず人間関係を形成する上でも重要であるということをお話ししていただきました。俯瞰でみること(ナナメの視点)で多くの問題点や疑問を発見することができ、改善や解決に努めることができます。ここで生まれた 「問い」イノベーションを起こす上で大切ということです。


最後に受講生へのアドバイスをいただきました。「リベラルアーツを大切にすること」が重要であるとのことです。日々の小さなことの積み重ねが11人の成長に繋がり、Well-beingの実現に繋がります。


立命館大学スポーツ健康科学部と住友生命との共通点を知ることができ、住友生命を深く知るだけでなく、今後の学生生活をより豊かにする知見をたくさんいただきました。ご講演ありがとうございました。

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2023.05.09 education

鈴木華子先生(立命館大学)に「マネジメントの立場から多様性を考える」と題してご講演をいただきました。

 
 大学院 『スポーツマネジメント特論』 で、鈴木華子先生(立命館大学)に「マネジメントの立場から多様性を考える」と題してご講演をいただきました。
 社会や組織には様々な文化があり、そこには特権集団と劣位集団も存在します。これらが絡み合って、私たちの経済、教育、心理的健康の各側面に差異をもたらすというデータが示されながら、今日のお話は進みました。

 これほど複雑な“層”が輻輳している社会で皆生きている!という健気さを感じつつ、だからこそ「一人も取り残さず皆が幸せに」を目指さなければならないとも思いました。そのためには、一人一人が、自・他・社会(構造)を理解し現象を捉えていく「賢さ」、そして何よりも「寛容さ・やさしさ」をもちたいところです。

 みなさんは、多様であるほど差異や偏見が生まれやすくなる関係性の中で、チームをどのようにマネジメントしますか?

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 ご講演くださった鈴木先生、積極的に受講してくださった院生さん他、多様な背景をもつメンバーで考える機会になりました。ありがとうございました。

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2023.04.25 education

United States Olympic & Paralympic CommitteeのWilliam Adams先生にお越し頂き、 “United States Olympic & Paralympic Committee Sport Medicine Research Update”というタイトルでご講演して頂きました。

 2023424() GATプログラムStep-up Courseにて United States Olympic & Paralympic Committee (USOPC)のWilliam Adams先生 をお招きし、 “United States Olympic & Paralympic Committee Sport Medicine Research Update”についてご講演いただきました。

 今回お招きしたWilliam 先生は、USOPCのスポーツ医学・研究部長としてアスリートの国際競技力向上を図りながら健康的に競技を継続できる環境を整備するために尽力されており、また、スポーツ医学・スポーツ科学に特化したコンサルティング業も展開しておられます。

 

本セミナーでは、USOPCにて展開されているスポーツセーフティー、女性アスリートの健康課題、メンタルヘルス、および頭部外傷に関わる医・科学研究プロジェクトの内容や選手・指導者に対する医・科学サポートを中心にお話しいただきました。 本セミナーに参加した学生にも非常に興味深い内容で、英語で活発なディスカッションが行われ、質問の絶えないセミナーとなりました。

~ セミナーの様子 ~

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William先生、ご講演ありがとうございました!

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2023.4.17 education

本学部 伊坂忠夫教授のインタビュー記事が大学ホームページに掲載されました。


本学部 伊坂忠夫教授が、スポーツ医学、情報科学、工学など分野を横断してアスリートの支援と研究人材育成に取り組むプロジェクトを始動しました。

今回のインタビューでは、『世界最先端の研究と人材育成の両輪で挑む』というテーマにて、アスリートの支援と若手の研究人材育成をどのように進めるか、伊坂教授のお考えをお話しいただきました。

詳しいインタビュー内容は、こちら!
本学が進める、先端的スポーツ医科学研究推進事業について教授のお考えを詳しくお話いただいています。
是非、ご覧ください!

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2022.06.02 education

健康運動科学特殊講義 寺田新准教授(東京大学大学院総合文化研究科)


一般に食事からの糖質・脂質の摂取比率(エネルギー)は55~60%、25~30%と定められている。これに対して最近、アスリートの間で、ファットアダプテーションといって、糖質15%・脂質80%という食事を摂取することにより、スポーツ競技中の脂質消費を上げ、限りある糖質を節約し、競技中の疲労などを防ぐ食事法が提案されている。寺田先生は、その機序について、そのような食事により、食欲が低下するという生理学的影響に加えて、骨格筋のピルビン酸脱水素酵素を阻害するPDK4という物質が増えることにより糖質の消費が抑えられること、さらに脂肪酸のβ酸化を活性化するβHDAという酵素の発言量が増加することにより脂肪酸の酸化が増加するという生化学的影響があることを実験動物を用いた研究で明らかにしたことをお話しされた。また、このような極端なファットアダプテーションより、実現可能性の高いマイルドファットアダプテーション(脂質54%、糖質19%)食により、PDK4を抑制することなく、βHDAの発現を増加させることにより、糖質を主なエネルギー源とするダッシュのパフォーマンスを低下させることなく、持久力を高めることができるか可能性を示した。最近では、このような食事法は高齢期における脳疾患の予防等にも有効であることが示唆されているという。これらの研究は有名サッカー選手との対談からヒントを得たものであり、今後ともスポーツ選手との関係を密にすることにより、スポーツパフォーマンスの向上さらに、スポーツ競技力・健康増進の基礎研究を行っていきたいという言葉で講義を終わられた。

(ニュース)20220602-1

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2022.05.25 education

人生100年時代に必要な運動・食事・エンターテイメントとは?」セミナー企画の実施について

以下の日時・テーマで、スポーツ健康科学部・食マネジメント学部による連携企画
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社株式会社日経BPの協力により実施した。
第一部は、スポーツ健康科学部は1回生対象の基礎演習の授業、食マネジメント学部は1回生対象の経営学入門の授業として開催された。第二部は、スポーツ健康科学部・研究科、食マネジメント学部・研究科の3回生、4回生、大学院生の約20名が参加した。

日時:2022518(水)

場所:立命館大学びわこ・くさつキャンパス

【第一部】1限:0900-1030<プリズム・ホール>

【第二部】2限:1040-1210<アカデミック・ラウンジ>

 

【第一部】テーマ:「人生100年時代に必要な運動・食事・エンターテイメントとは?

【第二部】テーマ:「痩せによる若い女性の健康問題

 (ニュース)20220525-1

写真:第一部の様子①



【第一部】

人生100年時代に向けて、益々運動と食が重要な時代になってきている。しかしながら、健康的な運動・食習慣の行動を変容する、あるいは維持することは容易ではない。しかしならが、健康的な行動を楽しくできれば、継続は容易かもしれない。ウォルト・ディズニー・ジャパンのコンシューマ・プロダクツでは「健康」と「エンターテインメント」を掛け合わせた「ヘルシー・テイメント」に取り組んでいることから、ウォルト・ディズニー・ジャパン、スポーツ健康科学部、食マネジメント学部による新たなつながりを期待して、パネリストがスピーチによる話題提供を行った後に、パネルディスカッションを行った。

 

<スピーカー・パネリスト>

・スポーツ健康科学部(村上晴香教授)

・食マネジメント学部(野中朋美准教授)

・ウォルト・ディズニー・ジャパン(井原多美様※)

※ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

コンシューマ・プロダクツ バイスプレジデント&ゼネラルマネージャー

(ファシリテーター:スポーツ健康科学部・家光素行教授)

 

<概要>

運動・栄養・エンターテイメントの観点でパネリストに現在の取組などについて紹介したうえで、学生とともに「人生100年時代に必要な運動・食事・エンターテイメントとは?」について議論した。スポーツ健康科学部:村上教授からは、ここ10年間、運動習慣者数が増えていない中で、運動習慣の継続には、ゲーミフィケーションやインセンティブの活用や、ナッジによって行動変容が誘発される可能性について紹介して頂いた。食マネジメント学部:野中准教授からは、食料不足の問題から食のサスティナビリティには活用方法を前提としたサービス提供の開発が重要であり、そのためには食に対する知識が大切であることについて紹介して頂いた。ウォルト・ディズニー・ジャパン:井原様からは、ヘルシー+エンターテインメント=ヘルシー・テイメントによる活動をご紹介いただき、ディズニーが持つ「キャラクターや作品のストーリー」の力で、衣食住に関わる製品+ディズニーで新しい価値の提供を目指すというお話を頂いた。その後、パネルディスカッションでは3名のスピーカーに対して学生からの活発な質疑応答から「正しい運動・食習慣の継続のためのヘルシー・テイメントの可能性」、「今後日本を支える若者の健康を守るためのヘルシー・テイメントの可能性」などについて議論し、授業後も議論が続くなど、スポーツ健康科学部、食マネジメント学部、両学部の参加した1回生、約600名の学生にとって健康行動の変容や習慣化のためにエンターテインメントの重要性を認識した企画となった。

 (ニュース)20220525-2

写真:第一部の様子②

 


【第二部】

第一部では、運動・食事・エンターテイメントの連携が健康行動変容・習慣化にとって重要であることについてのディスカッションを行ったが、第二部では具体的な課題事例に基づいた課題解決型のディスカッションを実施した。テーマは日経BPとウォルト・ディズニー・ジャパンから提示され、「“痩せ”による若い女性の健康問題」について議論した。

 

<概要>

第二部では、冒頭、黒住紗織様(株式会社日経BP・総合研究所メディカル・ヘルスラボ上席研究員)より「“痩せ”による若い女性の健康問題」の話題提供を頂き、その後、学生は4つのグループに分かれ、①働く若い女性の“痩せ”による健康への影響と正しい食・運動の知識をどのように認知させるか?②若い女性の健康問題を是正する方法、について学生と日経BP:黒住様、ディズニー:井原様との活発な議論の中で、学生から働く若い女性の健康問題の解決について、気づきや正しい知識をSNSなどを活用した配信、エンターテインメント(キャラクター)を用いた正しい知識の享受方法、自分自身の食の見える化などといった提案があった。授業後も質疑応答などが続き、「“痩せ”による若い女性の健康問題」解決の重要性を認識した企画となった。

 (ニュース)20220525-3

写真:第二部の様子

 

今回、第一部あるいは二部を担った家光教授村上教授野中准教授立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIROから指定を受けている「プレシジョンヘルスケアの社会浸透を推進するための総合知活用型研究拠点形成」のメンバーでもあり、高齢社会の中で生産人口の増加のために健康行動変容とその習慣化について研究しており、その一環としてR-GIROの後援も受け、本企画は実施された。

R-GIROについてはこちら

 

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2022.05.20 education

湊 宣明先生の講演会が開催されました 

 
2022年5月19日、大学院講義「人文社会科学特論」に立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科の湊 宣明先生をお招きし、「宇宙を応用した製品イノベーション―個人と組織・社会の健康促進を支える創造―」と題してご講演をいただきました。
 宇宙を応用した製品イノベーションについて、“宇宙技術を地上に”という「スピンオフ」、“地上の技術を宇宙へ”という「スピンイン」の2つをキーワードに、お話が展開しました。その中で、身近な食品、スポーツ用シューズやウェアから企業現場での活用製品まで、さまざまな具体的な事例が示されました。これら新しいものは、「既存の“何か”と“何か”を結び付ける」ことで生まれたものであり、これが、いわゆる“イノベーション”であるということでした。
 さらに、創造的なものを生み出す考え方のポイントについても、ワークを通して学び、学生たちのユニークな発想を引き出していただきました。――「何を考えるべきかをまず考える」――湊先生と研究仲間と時空間を共有したことで、私たちは、この意味の重要さとおもしろさに改めて気づき始めたかもしれません。
 このスポーツ健康科学研究科が一つのハブとなり、知らなかったことを知る機会や感動がさらに広がり、協働・統合して魅力的な社会を創っていければ・・・と、将来への期待が膨らむ時間でした。

(ニュース)20220520-1

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2022.05.18 education

ゲストスピーカー講義 がんサバイバーシップにおける身体活動・運動の重要性-乳がんサバイバーを対象とした研究の紹介- 

本講義を行っていただいた法政大学の越智英輔先生は、乳がんサバイバーに対する運動指導の先駆者である。先生は講義の最初に日本人の死亡の最も多いのが、がんであることを紹介された後、これまでのがんサバイバーに対する欧米の運動・身体活動指針について紹介された。次に、越智先生らが国立がん研究センターで始められた日本人乳がんサバイバーを対象とした介入研究の結果を紹介された。それによると、乳がんの術後に実施した高強度・短時間・間欠的運動トレーニングにより、最大酸素摂取量や筋力が優に増加することが明らかになった。このトレーニングは、医療機関でのトレーニングとICTを用いた自宅でのトレーニングのハイブリッドで行われたものであり、今後、そのようなICTを用いたトレーニングの有効性に期待が持てることが紹介された。最後に、これらの取り組みに健康運動指導士が積極的に関わることで、より高い成果が期待できる枠組みについて御提案が披露された。

(ニュース)20220518-1

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2022.02.21 education

立命館オンラインセミナー3月企画『現代社会を読み解く』のご案内


\田畑泉先生・田中賢介さん・山浦一保先生登場!/
3月ライブ配信講義『現代社会を読み解く』(その1)【立命館アカデミックセンター】

「学び」のあり方が変わる中、立命館アカデミックセンターは、どこからでもアカデミックな講義を受講いただける「立命館オンラインセミナー」を開講しています。
今回は、3月開講『現代社会を読み解く』(全7講義・すべて無料)から前半3講義をご紹介します。是非、お申し込みください。

------ ≪現代社会を読み解く≫ 募集概要 ------
 ■お申し込みは <こちら

(ニュース)20220221-1

▷ TABATA -タバタトレーニング 理論と実践
日   程:3月4日(金)19:00-20:30
講  師:田畑 泉 (立命館大学スポーツ健康科学部 教授)
講義詳細:https://www.ritsumei.ac.jp/acr/lecture/detail/index.html/?id=310


(ニュース)20220221-2

▷ 武器としての組織心理学 -関わり合いのリーダーシップでつくる組織と社会
日   程:3月9日(水)19:00-20:30
講  師:山浦 一保 (立命館大学スポーツ健康科学部 教授)
講義詳細:https://www.ritsumei.ac.jp/acr/lecture/detail/index.html/?id=311
お申込み:
https://reg18.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=lgle-lglgse-51898f268e987a70b142e1f02363a71c


▷ 野球が教えてくれたこと -そして、学校をつくることにした理由
日   程:3月11日(金)19:00-20:30
講  師:田中 賢介 (北海道日本ハムファイターズスペシャルアドバイザー / NHKプロ野球解説者 / 田中学園理事長)
講義詳細:https://www.ritsumei.ac.jp/acr/lecture/detail/index.html/?id=312
お申込み:https://reg18.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=lgle-lglgse-51898f268e987a70b142e1f02363a71c


各回共通
 ■お申し込みは、こちら

 開催方法: Zoomウェビナーによるライブ配信(見逃し配信あり)
 定  員: 1000名(先着順)
 料  金: 全7講義すべて無料
 申込期限: 各講義開催日の2日前23時59分(定員になり次第、締め切ります)

***その他の講義・講義詳細は、立命館アカデミックセンターホームページ <こちら> をご覧ください。

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2022.02.15 education

2021年度 スポーツ健康科学研究科 博士課程前期課程 修士論文公聴会が開催されました

2022年2月11日(金・祝)9:00から、修士論文公聴会が開催されました。

今年度は22名の博士課程前期課程の大学院生が修士論文の発表を行いました。

「ヒト・ひと・人を科学する」 スポーツ健康科学は、この2年間、コロナ禍において研究実施に大きな制限を余儀なくされました。そのような状況の中、院生たちは自ら問いを立て、課題を設定し、スポーツ健康科学を駆使してそれを解決し、その成果を今回発信しました。

いずれも、学際的な学びを展開する本研究科の特長を象徴する素晴らしい発表でした。

 

また、今年度は、対面とオンラインのハイブリッドで公聴会を実施しました。多くの産官学界の関係者からご参加いただきました。ありがとうございました。引き続き、新しい成果を生み出し、発信して参りますので、今後とも、ご支援、ご協力、応援賜りましたら幸いです。


発表後に撮影した集合写真の様子です。上述したように、コロナ禍で苦慮しながらも研究活動に邁進した院生諸君に対して、ささやかではありますが、研究科からバラの花を贈りました。

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2022.02.14 education

滋賀県立大学の東田一彦先生に”運動と脂質代謝”について講義頂きました


スポーツ生化学では、運動や栄養摂取に伴う身体の適応、特に細胞や分子レベルでの調節について学習しています。スポーツパフォーマンスを最大化するためには、日頃のトレーニングによる身体適応を最適化する必要があり、そのためには栄養・運動刺激が身体の代謝調節に及ぼす影響の機序を知る必要があります。
2022年1月15日の授業では、滋賀県立大学人間文化学部生活栄養学科の東田一彦先生をお招きし、骨格筋での糖質と脂質代謝の調節の基礎から、異なる運動強度や運動時間に伴うエネルギー基質の利用の変化まで幅広い内容をとても分かり易く講義頂きました。最近よく目にする「低糖質ダイエット」や「ケトジェニックダイエット」が身体やスポーツパフォーマンスに及ぼす影響を、糖質・脂質代謝の観点から、具体的な例を挙げて説明して下さり、受講生も真剣な眼差しで聴き入っていました。


(ニュース)20220214-1

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2022.01.18 education

第3回GATプログラムキャリア形成セミナーを開催しました!


2022114日、GATプログラムキャリア形成セミナーを開催しました。2021年度第3回目となるキャリア形成セミナーでは, ストレングス&コンディションニング(S&C)コーチおよびNPOメディア「ganas」の記者として活動しておられる笹田健史氏をお招きし、「Power of Choosing」 というタイトルでご講演いただきました。

 

第3回のセミナーでは、「自分と向き合う選択をする」ことをテーマに、ご自身の経験や感想を踏まえて、学生が将来のキャリアをより柔軟により具体的に考えるきっかけを提供してくださいました。笹田氏には、名古屋大学卒業後に独立行政法人国際協力機構海外協力隊としてザンビアの女子校にて物理および体育を教えることとなった経緯とザンビアで得られた経験、S&Cコーチを志した経緯、そして、S&Cコーチとしてアメリカ、タイ、および日本での活動内容や経験についてお話していただきました。加えて、S&Cコーチとアスレティックトレーナーがどのように現場で協働しているのかについてなど多種職と協働する上で大切なことや、途上国・国際協力に特化したNPOメディア ganas 記者としてのグローバルな活動内容と異文化や多文化に接することで得られた教訓などについてもお話しくださいました。

 

笹田氏は、あらゆる人と協働する上で大切なことは、自分の主観を排除して相手の気持ちになること、背後にある文化・価値観・歴史・宗教・政治・生活環境などを知り理解すること、および異文化理解の経験をする(例えば、タイを理解するためにムエタイを始める)ことが重要であると自身の経験を踏まえてご説明くださいました。

笹田氏は、セミナーに参加した学生と常に対話をしながらセミナーを展開し、セミナー中、セミナー後においても活発な議論や質疑が行われました。学生にとっても非常に有意義な時間となりました。

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2022.01.14 education

ロザンゼルス・ドジャース日本担当顧問 鈴木陽吾氏に特別講義をしていただきました

特別講義:鈴木 陽吾 氏 ロザンゼルス・ドジャース 日本担当顧問


スポーツマネジメント特殊講義

「日米スポーツ界で今起こっていること ~スポーツ界の日米比較~」

 

去る2022111日(火)の「スポーツマネジメント特殊講義」において、メジャーリーグ ロサンゼルス・ドジャースに勤務されている鈴木陽吾氏をお招きし、「日米スポーツ界で今起こっていること ~スポーツ界の日米比較~」というテーマで、都内からzoomによる特別講義をしていただきました。

講義では、ご自身が国内外でのどのようにキャリア開拓をなさってこられたのか、その心の在り方と準備といったお話も踏まえながら、メジャーリーグのスポーツマネジメントの現状や、コロナ禍に応じた最新施策も交えて、日米間の比較をしつつ、学生の目線に合わせてお話しくださいました。具体的には、国土や文化、社会の変化に柔軟に対応しつつ変化を続けるには、どのような素養や視座が必要か、法律、働き方、危機管理、Inclusion & Diversityまで多岐に渡り,具体的事例を踏まえながらご紹介くださいました。特に、Inclusion & Diversityでは、過去の発言が発端となった人種差別問題に対して、どのような危機管理と対策が取られたのか、さらにInclusionを浸透させるためのマネジメント事例を、ご自身の経験や感想も踏まえてご説明くださいました。

また、受講者からは「アメリカ留学を決めた理由、語学を含めどのような準備をしたか」「日本のプロスポーツが発展していく中で何が最も重要か」「今後どのような道を模索していくのか」など、質問が途切れず、活発な特別講義となりました。最後に、学生に向けて、「本当にやりたいことを胸に、独りで決める覚悟と勇気を持って。たとえロウソクのように小さな灯でも、燃やし続ける心の持久力を!」と熱いメッセージを送っていただきました。


(ニュース)20220114-1

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2022.01.12 education

株式会社Learning in Context 名川祐人先生・空田真之先生に講義をしていただきました


株式会社Learning in Contextより、名川祐人先生・空田真之先生をゲストスピーカーとして招聘しました。学生たちは、4つの問いを枠組みに自分のスピーチを組み立てました。①どんな社会にしたい? ②自分はどういう人間でありたいか? ③自分はなぜそういう社会と自分にしたいと思うのか?実体験をもとに言語化しよう。④そのために何を学んでいくか? どういう活動に取り組むか? という4つの問いです。
受講生一人一人が自分なりの考えをスピーチし合った前の週に続き、お互いから推薦のあった学生が全体の前でスピーチしてくれました。詳細をご紹介できないことが心苦しいですが、次のような熱のこもったスピーチをしてくれました。
壁にぶつかっても粘り強く取り組む強みを持って、実際に高齢者に健康指導を実践していったスピーチ。いろいろな人に支えられて自分をしなやかに持っていくことの大切さに気づいたスピーチ。自分の体験に根差して共生社会を実現するため保健体育教師を目指す堂々としたスピーチ。必然性を大事にするという思いとともに、GATを広く社会に根付かせる展望と決意を語ったスピーチ。一人一人が温かくケアされて安心してアクティブになれるような展望を語ったスピーチ。
ゲストスピーカーの名川先生と空田先生には、前もってご自身の経験を語ってもらい、かつ4つの問いを枠組みとして提示してもらいました。当日は、一人一人にあたたかい激励とさらなる挑戦課題を指摘してもらいました。学生たちの挑戦はこれからも続きます。今後の挑戦と成長がとても楽しみです。


(ニュース)20220112-1

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