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2022.07.01
ゲスト講義実施報告(UNFAO 顧問、JICA 国際協力専門員:三次啓都様)
国際連合入門の授業にて、UNFAO 顧問、JICA 国際協力専門員の三次啓都様をゲスト講師としてお招きしました。

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本講義では、2020年12月まで4年半にわたり国連食糧農業機関(UNFAO)の事務局長補としてローマの本部に勤務され、現在は、UNFAOの顧問兼、独立行政法人国際協力機構(JICA)の国際協力専門員として活躍されている三次氏にUNFAOの仕事について講義を行っていただきました。
まず、FAOの組織と、同じローマにある国連世界食糧計画(WFP)と国際農業開発基金(IFAD)の役割とデマケについての説明に続いて、食糧安全保障の話を中心に講義が行われました。
FAOには「全ての人々に食糧安全保障を」というスローガンの下、“より良い生産”、“より良い栄養”、“より良い環境”、そして、それらによってもたらされる“より良い人生”という4つの戦略を通して食糧安全保障を実現させようとしています。
しかし、現実には、途上国では飢餓に直面している一方で、安価なジャンクフードを摂取することによる体重過多という相反する問題を抱えているとの説明がありました。食糧危機の最大の原因が紛争であること、また、これに関連して現在のウクライナ情勢が食糧危機に拍車をかけています。
最後に、FAOのOne Health Approachのお話では、人間と動物の共存を考える上で野生動物の生息地域を保護できないと新たな感染症が広まるとの説明がありました。
2022.06.29
ゲスト講義実施報告(株式会社共同通信カブール支局:安井浩美様)
開発政策論 にて、株式会社共同通信カブール支局の安井浩美様様をゲスト講師としてお招きしました。


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共同通信社の通信員として20年間以上、アフガニスタンの首都カブールに滞在する安井浩美氏から、昨年8月15日の政権崩壊とその後のタリバーン統治下の現地の状況を報告頂きました。特に、日本政府が在留邦人を救出するために自衛隊機などを派遣した際は、安井氏はその救援される当事者であったこともあり、詳細に当時の状況をお話し頂きました。加えて国際社会の支援が滞る中での現地の厳しい医療、食料事情なども豊富な映像とともに解説いただきました。
安井氏は現地での報道の仕事のほかにハンディクラフト製造で現地の女性を支援する活動も行っており、そこで働く女性たちの様子や作成された製品についても触れられました。
2022.06.22
ゲスト講義実施報告(PLANETS副編集長:中川大地様)
国際文化社会学にて、PLANETS副編集長:中川大地様をゲスト講師としてお招きしました。
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評論家でゲーム研究者の中川氏を招き、「文明論からのゲーム論」について、日本戦後社会の変化をどう捉えるのか、ゲームの歴史を通して話して頂きました。
中川氏は社会学理論と文明論の角度から、戦後日本におけるポピュラーカルチャー、サブカル、から見られる創造と想像を分析し、冷戦が終わってからのグローバル的な時代における、ネットカルチャーとゲームの発展について話して頂きました。
2022.06.17
ゲスト講義実施報告(国連難民高等弁務官事務所(UNHCR), 元中央アジア地域事務所所長:織田靖子様)
国際連合入門 にて、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR) 元中央アジア地域事務所所長の織田靖子様をゲスト講師としてお招きしました。


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国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に勤務されている織田靖子さんに、“UNHCRの活動:現場の事例を中心に”というタイトルで講義を行っていただきました。
織田さんは、1992年にJPOとしてザンビアで勤務されたのを皮切りに、その後モザンビーク、エチオピア、モンテネグロ、パキスタン、ウガンダなど、多くの赴任地で経験を積まれており、2016年から2020年までは中央アジア地域事務所の所長であったことから、講義はタイトル通り現場の臨場感が伝わるものでした。
まず、国連全体の話、UNHCRの成り立ちと業務の内容について触れられた後、特に、ウガンダ国内の南スーダン難民キャンプでの仕事や南スーダン期間難民の定住の取り組みなどが写真と共に紹介され、学生たちは食い入るように写真を見ながら織田さんの話に耳を傾けました。
難民キャンプでは食料配給はあるものの、料理するための薪は配給されないので、難民たちが周囲の木の皮を剥がしたり、伐採して薪に使うという事例が紹介され、難民問題が環境にも影響していることが理解できました。
また、6月20日は世界難民の日であり、UNHCRの年次報告書が出される日でもあるので、最新の難民数などを把握するために報告書に目を通すと良いとのアドバイスもありました。
2022.06.24
ゲスト講義実施報告(伊藤忠商事株式会社:山根のこ様)
プロフェッショナル・ワークショップ(ビジネスクラス:星野郁先生担当)にて、伊藤忠商事株式会社の山根のこ様をゲスト講師としてお招きしました。


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山根氏は、受講生の詳細な総合商社業界並びに伊藤忠商事に関する報告を受けて、主に伊藤忠商事におけるご自身の仕事について話されました。
入社以来の食料カンパニー部門に属し、当初は小麦や大麦といった原料調達・販売部門で働かれた後、現在は国内コンビニエンスストアに関する業務を担当されておられることや、総合商社の業務に関しては、取引相手の企業だけでなく、会社内の様々部門とのコラボレーションが非常に重要であり、総合商社は「ひと」が財産というだけあって、対人交渉能力やコミュニケーション能力が欠かせないことなどをお話されました。
続いて、総合商社業界企業研究担当班から出された、就活や学生時代の過ごし方、入社後の働き方、仕事のやりがい、女性社員の処遇、海外勤務等に関する質問に対して、ご自身の体験をもとに、詳しく丁寧に回答されました。
講演終了後も、就活の相談に受講生が列をなし、気軽にメールアドレスの交換に応じられるなど、盛況のうちに授業は終了しました。
2022.07.08
ゲスト講義実施報告(岩谷産業株式会社:佐伯雄大様)
プロフェッショナル・ワークショップ(ビジネスクラス:星野郁先生担当)にて、岩谷産業株式会社:佐伯雄大様をゲスト講師としてお招きしました。


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佐伯雄大氏は、岩谷産業で3年にわたり人事部採用担当として2000人を超える学生と接してきた経験を元に、企業側から見た欲しい人材像や自身の経験を踏まえた学生時代の過ごし方、就職活動に臨むにあたって、まず自分の人生の目的や軸の確立の重要性を強調され、その上で業界・企業選びの軸、自己分析の重要性、面接への臨み方について話されました。
採用・面接に際しては、人とのコミュニケーション能力が最も重視されることや、内定獲得は通過点に過ぎず、入社して以降の働き方が何よりも重要であることを強調されました。
また、自らの10年にわたる社会人経験を踏まえ、仕事と私生活は、巷のワーク・ライフ・バランス論で言われているような、お互いに対立し合うものではなく、相互に深く結びついているものであり、うまく両立させることが重要であることを強調されました。
熱意溢れる講演に対して、受講生からも活発な質問が出されました。