立命館大学 法科大学院 司法試験合格者インタビュー

Ritsumeikan University School of Law: Special Interview Series

  • 理解できるまで質問、悩みを聞いてもらうなど
    学内外の人のつながりを活かし
    学部3年での飛び級から2年で合格。

    山崎 一穂さん

    立命館大学法学部出身
    既修者コース修了(2017年度)
    2018年司法試験合格

完全に理解できるまで復習するのが
自分に合った勉強法だった。

大学の法学部で、法律を学ぶのが楽しくて、法科大学院への進学を希望するようになった山崎一穂さん。3回生の時、力試しに受けた飛び級試験に思いがけず合格。不安も大きかったが、「新しい環境で刺激を受けたい、挑戦してみたいという気持ちが強くなり、進学を決めました」。

いざ授業が始まると、周囲のレベルの高さに飛び級を後悔することもあった一方、刺激に満ちた環境にモチベーションが上がったのも事実だと話す。授業をもらさず聞き、内容を自分なりにノートにまとめる復習に力を入れた。すべて理解できた状態にするため、不明点はその場で先生に聞いたり、先輩に連絡して質問。「多くの大学の法科大学院生が集まる講演会や懇親会によく参加していたので、そこで知り合った先輩に教えてもらっていました」。司法試験で必要な、知識を事例に合わせてどう応用するかについても、自分なりに考えて後で先生に確認。「この方法が私には合っていたと思います」。レジュメなども一元化し、一回の授業に対する復習が完全に終わる時には「これさえ見れば大丈夫」というノートができ上がっていた。

学生が何人か集まって先生に指導をお願いする自主ゼミでは、答案を互いに添削し合い、全員のレベルアップを目指した。エクステンションセンターの弁護士ゼミでは、守るべき答案のスタイルを身につけた。「この二つがなければ合格できなかったと思います。時間を惜しまず親身になって指導してくださった先生方に本当に感謝しています」。

飛び級

学部3年間+法科大学院2年の最短5年で法曹を目指せます。大学の学部3回生在学中の方を対象とした入試方式で、早期卒業予定者や飛び級での入学予定者を対象にしています。この方式での合格者には奨学金が“確約”されます。

さまざまな分野の専門家と連携して
人を助ける仕組みを作りたい。

順風満帆に見える山崎さんの受験勉強。しかし実際は何度も不安におしつぶされそうになっていたと話す。そんな時は、先生、事務室やエクステンションセンターのスタッフに「不安なんです」とストレートに悩みを吐露。「立命館大学法科大学院は、先生や職員さんとの距離が本当に近くて、一人ひとりが大切にされている実感があります。入学前から飛び級への不安も話していたので、合格までずっと気にかけてもらっていました。飛び級へのチャレンジを迷っている人も、立命館なら大丈夫だと思います」。

弁護士ゼミの先生の支えも大きかったという。「直前期、不安になって連絡をしたら、長文のメッセージをくださって。私の実力を良く知る先生に『大丈夫』と言ってもらえるのは本当に心強かったです」。試験当日もこのメッセージを見ては気持ちを立て直し、無事合格を果たした。学部3年と大学院2年の計5年は、予備試験以外では最短ルート。

どんな弁護士になりたいかという質問に、総合心理学部との合同科目「司法臨床研究」の思い出を語った山崎さん。「一つの事例に対する見方が、弁護士とカウンセラーとでは違っていました。でも、一人の人を助けるにはその両方が必要だと感じたんです」。性犯罪にあった女性が、裁判で心理的にダメージを受けたら何にもならない。「心理学、行政、福祉などさまざまな分野の専門家と連携して、困っている人を多面的に支える仕組みが作れないかと考えています。実現するには、私はまだまだ世の中のことを知らないので、今は弁護士団体などの委員会活動を通して社会勉強すると共に、人的ネットワークを広げているところです」。

サポート体制

入学前から在学中、修了後も生活面・学習面で手厚くサポートします。