立命館大学 法科大学院 司法試験合格者インタビュー

Ritsumeikan University School of Law: Special Interview Series

  • 国家公務員から法科大学院へ。
    成績上位をキープし
    未修コース在学中に合格。

    森下 太智さん

    近畿大学経済学部出身
    未修者コース修了(2024年度)
    2024年司法試験合格

一念発起で法科大学院へ
効率的な学習を重視し合格を掴む

大学卒業後、文部科学省に入省した森下さん。人事・労務関係の業務で法律に接し、専門性を持って社会に貢献する弁護士の仕事に魅力を感じるようになった。「やらずに後悔するのだけは避けたかった」と語り、法科大学院進学という大きな決断をした。

法科大学院の合同説明会に参加し、立命館に決めた一番の理由は、ソフト・ハード両面からのサポートだったという。「質問に真摯に答えてくださったのも印象的でした。一人ひとりの学生を見てしっかり相談に乗ってくれる環境で、地に足をつけて勉強に集中できると感じました」。必ず1回で合格すると決意しての入学だった。

法科大学院受験までに司法試験予備校に通っていたので、ある程度答案の枠組みを作れるという自信はあったが、大学院の授業を受けて「自分には知識の深さや網羅性が不足していたと痛感しました」。授業で不明点を明確にし、ていねいな復習で完全に理解する。この繰り返しの中で確実に知識が身についていった。意識したのは、範囲を広げすぎないこと。1冊の本を繰り返し読み、問題集を何度も解き直した。成績は上位をキープ。

合格の秘訣を聞くと「授業で理解できないところはその日のうちに調べ、先生に聞くことを徹底していました。情報の取捨選択も大切だと思います。法律は突き詰めるときりがありません。細かい論点ばかり気にして深みに陥らないよう、司法試験合格という目標にフォーカスして、おさえるべきところとそうでないところの取捨選択は意識していました」。

サポート体制

入学前から在学中、修了後も生活面・学習面で手厚くサポートします。

逆境を乗り越え、
依頼者の次の一歩を支える弁護士へ

2年目の終わりに予備試験に合格し、3年目には司法試験に在学中合格。一見スムーズな受験生活のようだが、予備試験の直前、帰省中に実家が地震の被害に遭い、急いで避難するという大変な経験もした。「(持ち物として間違っていますが、)気づけば参考書を2冊持って逃げていたんです。それほど試験のことを考えていた時期もありました。大学からはすぐに連絡があったのでとても心強かったです。家族にも合格を知らせることができてホッとしました」。

煮詰まった時、不安になった時はサウナなどでリラックスし、ジム通いやランニングも継続。ストレスを抱えすぎないように適度にリフレッシュを取り入れながら勉強を続けた。「合格まで奔走できたのは一緒に勉強した友人や先生方をはじめとする多くの支えてくださった方々のおかげです」。勉強するのは主に図書館。人の目がある方が集中できたという。

立命館の良さについて「入学前に感じた通り、良い先生方の存在や設備面、制度面で合格のための十分な環境があり、心からおすすめできます」と話す森下さん。司法修習後は弁護士になる。「これまで組織の中で意思決定のプロセスを学んできた経験を活かし、企業案件などでは内部事情や背景を考慮した適切な助言ができればと考えています。法律を通じて、次の一歩を踏み出す方のサポートができることに非常にやりがいを感じます。先端的分野にも積極的に挑戦し、依頼者の安心と納得を最優先に全力を尽くしたいと思います」。