立命館大学 法科大学院 司法試験合格者インタビュー

Ritsumeikan University School of Law: Special Interview Series

  • 「周囲より圧倒的に劣る」状態から
    孤独な基礎固めの半年を経て
    友人と切磋琢磨の末、現役合格。

    ⼭元 幸太郎さん

    立命館大学法学部出身
    既修者コース修了(2022年度)
    2023年司法試験合格

基本書を一から読む日々。
質問できるレベルにもなかった。

大学附属高校の3年生だった時、内部進学を予定していた大学の学部選びで悩み、幼いころから興味のあった法曹について親族の弁護士に聞いてみたという山元さん。「社会のあらゆることに関われるのが法曹。やりたいことが決まらないなら、まずは目指してみては」とすすめられ、司法試験の予行として一般入試を受けようと決意し、わずか半年間の受験勉強で立命館大学法学部に合格した。

大学入学後は猛勉強の反動で遊んでしまったという山元さんは、なんとか法科大学院の既習コースに進学すると、「周囲に比べて勉強量や知識量が圧倒的に劣っているのだから、人の2倍は勉強しよう」と決意する。多くの同期がすでに固め終えている基礎を学び直しながらの予習。司法試験予備校に行かず基本書を一から読むというあえて遠回りの方法をとり、時間をかけて勉強に励んだ。「一人で自習室にこもってひたすらインプット。疑問を持てるレベルに達していなかったので、先生に質問もできませんでした」。

こうして半年間で基礎知識を一通り身につけると、努力のかいがあって成績は上昇。そこからは勉強法を切替え、授業の予習は1科目1時間とし、あとは自分のペースで苦手をつぶすようにした。余裕ができ、一緒に食事や飲み会をする友達もできた。中でも親しくなった友人とは、2年目の秋から苦手分野の自主ゼミを開き、お互いの答案にダメ出しし合うことを続けたという。「一人ではさぼってしまうので、自分に負荷をかける意味でもよかったと思います」。

「相談して良かった」と
思ってもらえる弁護士になりたい。

その友人とは、大学院を修了してお互い実家で勉強することになってからも、ビデオ通話を利用して毎日朝7時から深夜まで、互いに監視しながら勉強する環境を作った。朝には今日の勉強内容を、寝る前の1時間には達成状況や気づきをお互いに報告。情報交換もできて良い習慣だったと振り返る。「同じ状況の仲間がいるという気持ちがモチベーションの維持につながりました」。

こうして自分に自信を持てるだけの勉強をした直前期を経て、山元さんも友人も共に合格。「私は一緒に努力できるいい友人たちと出会えたことで合格できました。法科大学院に進学したら、ぜひそんな人を見つけてほしいと思います」。

立命館大学法科大学院の良さの一つとしてエクステンションセンターを挙げる山元さん。入学直後から勉強の進め方などを相談した、サポート担当の弁護士の先生の存在も大きかった。その先生からは、本番に持参するまとめノートの作り方も教わったそうだ。「おかげで、最初から司法試験の当日を想像して勉強することができました」。迷った時も、立ち止まらずに相談・解決して前に進めるのはとてもありがたかったと山元さんは言う。弁護士ゼミの先生にも親身の指導を受けた。「自分のスタイルや習慣と合わず、やめていく人もいたのですが、私は自分を変えようと素直に従ったのが良かったと思います」。

立命館は、大きな机と収納が完備された個人用自習室や、学生のニーズを分析して企画されるエクステンションセンターのサポートなど、受験勉強のための環境が充実しています。先生方に相談するハードルも低く、能動的に動くことができれば、予備校等を利用しなくても合格することができると思います。入学後はぜひ大学院をフル活用していただきたいです。
修習後は弁護士を志望している。「相談に来る方は不安な気持ちを抱えています。相談をする方もいらっしゃるでしょう。私は、敷居が低く、相談して良かったと思われる弁護士を目指したいと思っています」。

エクステンションセンター

立命館大学には正課外で様々な資格取得をサポートするエクステンションセンターがあり、10名〜20名の弁護士が担当する弁護士ゼミや、模試の学内実施、大手事務所訪問会など多様なサポートを行っています。