教員紹介

  • 音楽

人間研究学域

伝承児童文学におけるいのちとたましいの伝え方
キーワード :
あわい、アニマシオン、コスモロジー

鵜野 祐介教授

所属専攻:
教育人間学専攻
専門分野:
教育人類学、伝承文学
日本(アイヌを含む)、東アジア(韓国・中国)、英国スコットランドなどにおけるフィールドワークに基づいて、子守唄・わらべうた・民間説話などの伝承児童文学における「子どものコスモロジー」の問題、特にいのちやたましいがどのように表現され、子どもたちに伝えられてきたのかを追究しています。そしてまた、いのちやたましいを今日の子どもたちにどのように語り伝えていけばいいかについて、うたや語りや絵本よみきかせや紙芝居の実演を通して考究しています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

教育人間学ってなんだろう?人間教育学とどうちがうの?教育サル学や教育バラ学もあるのかな?? 他の大学の教育学部や教育学科では学べない面白いことが待っています。 

もっと見る閉じる

日本文学研究学域

人間はいかに音楽を語り、研究してきたのか
キーワード :
サウンド・アート、音楽研究史、領域横断性

小寺 未知留准教授

所属専攻:
日本語情報学専攻
専門分野:
音楽学
楽曲を創作・演奏し、それを聴取するだけが音楽文化ではありません。多くの人が音楽について語り・考えることで、音楽文化はより豊かなものになってきました。私の研究では、アーティストや研究者が残した著述を検証し、彼ら/彼女らの価値観を明らかにするとともに、音楽文化の拡がりを描き出すことを目的としています。特に、サウンド・アートと音楽の境界線、音楽理論と音楽心理学の学際性など、ある種の「境界領域」に着目して研究を進めています。このような境界領域は、しばしば異なる価値観が出会い、ときに共鳴し、ときに反発し合いながら、新たな価値観を創り出していく現場であり、研究ではその臨場感を追体験することができます。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

大学は、音楽に限らず、「考える」訓練をする場所だと思います。「楽しい」「よくわかった」「〜だと思った」という単なる感想に留まるのではなく、ぜひともその先の一歩を踏み出す力を養ってください。

もっと見る閉じる

日本史研究学域

日本史上の変革期における、メディア編制の構造変動
キーワード :
社会的排除と包摂、再-中世化する日本社会

東島 誠教授

所属専攻:
日本史学専攻
専門分野:
メディオロジー、〈つながり〉の精神史
歴史学は、現代社会を生きる我々が直面している、いまなお解決されていない諸問題について、深層から照らし出す光源となりうる学問です。かつて何が問題とされたのか、そして今何が問題なのか。
関心の基底には、日本社会はなぜ変わらないのか、という問いがあります。変革の必要性はしばしば認識されるにもかかわらず、なぜ大きな運動にまで至らず、すぐに冷めてしまうのか。
しかし一方、歴史上には、変革可能性の芽が大きく花開こうとした時代が三度あります。それぞれの背後にあるのは、メディア編制の構造変動です。その時代固有の論理を大事にしながらも、時代を軽々と越えて論じることのできる点が、私の研究の面白さです。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

歴史学では、根拠(史料)と論理に加え、根拠と根拠の隙間に拡がる未知の領域に対し、豊かで謙虚な「想像力」を持つことが重要です。たとえば、幕末の坂本龍馬と南北朝時代の禅僧義堂周信にはある共通点がありますが、想像がつきますか? 豊臣秀吉と帝国京都博物館(現・京博)の共通点は? しなやかに思考することを始めてみましょう。

もっと見る閉じる

国際文化学域

音楽の社会学・舞台芸術の社会学
キーワード :
舞台芸術、宝塚歌劇、ヨーロッパ近代

宮本 直美教授

所属専攻:
文化芸術専攻
専門分野:
音楽社会学、文化社会学
音楽や舞台はいつの時代にも好んで受容される文化でした。その音楽や舞台作品がなぜ魅力的なのか、どんな技法と内容を包含しているのかという視点は人文学の重要な要素ですが、それだけではなく、それらを人々はどのように受容するのか、そこにどのような側面や意味があるのかという社会学的視点を持ち込むことも、これらの文化の新たな側面を知ることにつながります。「高尚な芸術」と「ポピュラーカルチャー」がどのように分けられているのかを考えることもその一つの視点であり、私の研究ではクラシック音楽とポピュラー音楽の分化過程を考察しています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

好きな音楽や舞台を単なる「好き」で終わらせず、対象化してその意味や役割を考えることが大学での学びです。

もっと見る閉じる