NEWS of AJI(アジア・日本研究所)
2024年6月17日発行

立命館大学アジア・日本研究所のニューズレター、第10号をお届けいたします。

目次
1. 『アジア・マップ:アジア・日本研究Webマガジン』(Vol.2)、新着記事を随時配信中
2. 2024年4月よりAJIから4名の若手研究者が各大学に着任しました
3.「英語論文執筆サポートプログラム」の募集を開始しました
4. AJIグローバル・シンポジウム(2024年2月開催)のレポートと動画を公開中
5. アジア・日本研究推進プログラム、2024年度採択プロジェクト
6. 第19回AJIブックローンチを開催しました
7. 『立命館アジア・日本研究学術年報』(第6号)への投稿を募集します
(締切:2024年11月5日)
8. Journal of the Asia-Japan Research Institute of Ritsumeikan University (Vol.7)への投稿を募集します(締切:2025年1月14日)
9. AJI研究最前線セミナーが開催されました(4月~6月)
10. これからのシンポジウム等、イベントの予定

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《所長より》
早いもので、2024年も半年が過ぎようとしています。青々とした木々の葉を照らす柔らかい陽ざしも次第に強くなり、キャンパスでも学生たちが少し汗ばみながら晴天のもとで会話を楽しんだり、次の授業へ向かったりという光景を目にするようになりました。研究所では、4月から新たに加わったメンバーとともに、着実に研究活動を前に進めてきました。本格的な夏の始まりへ向かって、さらに研究所を盛り上げていく所存です。引き続き、研究所の活動への皆さまからの激励を賜れますと幸甚に存じます。

アジア・日本研究所長 小杉 泰
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1. 『アジア・マップ:アジア・日本研究Webマガジン』(Vol.2)、新着記事を随時配信中

2024年4月に配信を開始した『アジア・マップ:アジア・日本研究Webマガジン』(Vol.2)は、引き続き大変好評をいただいています。 (https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/asia_map_vol02/

また、Webマガジンの特性を活かして、執筆・編集が完了した記事を随時掲載しています。約2カ月の間に、新たに11本の記事が掲載されました。是非、お読みください。 (https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=638

今後は、新たに建築、自然景観、文学、映画、言語などの多様なテーマについて、各フィールドの専門家による紹介記事を発信していく予定です。引き続き『アジア・マップ』の展開に、ご期待ください。


2. 2024年4月よりAJIから4名の若手研究者が他大学に着任しました

2024年度から、立命館アジア・日本研究機構から4名の若手研究者が各大学に教員として着任しました。

https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=639

立命館大学アジア・日本研究所(AJI)は、「AJI大学院連携次世代研究者育成プログラム」と「アジア・日本研究推進プログラム」などを通して、次世代の研究を担う若手研究者の育成に大きな力を注いできたので、研究所から若手研究者が新たなポストに巣立っていくことは大変嬉しいことであるとともに、新天地での更なる活躍をお祈り申し上げます。

今後も、AJIは、今回の朗報につづく次世代研究者の育成に力を注いでいきます。AJIの次世代の若手研究者の今後の活躍をご期待ください!
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/young_researcher/profiles/


3.「英語論文執筆サポートプログラム」の募集を開始しました

研究所では、研究所が発行する学術誌であるJournal of the Asia-Japan Research Institute of Ritsumeikan UniversityかAsia-Japan Research Academic Bulletinに英語論文の投稿をめざす学内の研究者を対象に、「英語論文執筆サポートプログラム」を提供しています。

現在、本プログラムへの参加希望者の募集を行っています(申込期限:6月28日(金)まで)。

奮ってご応募ください。
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=621183


4. AJIグローバル・シンポジウム(2024年2月開催)のレポートと動画を公開中

2024年2月、AJIグローバル・シンポジウムを立命館アジア・日本研究機構、立命館大学アジア・日本研究所、立命館先進研究アカデミー(RARA)、立命館アカデミックセンターの共催で開催しました。
今回は、「立命館発これからの価値創造と私たちの羅針盤:アジア・日本研究からの発信」という全体テーマのもとで、薮中三十二先生(本法人理事、元国際関係学部客員教授)に「東アジアの安全保障の危機と日本の針路:理想と外交力の架橋」と題して基調講演をしていただき、混沌とする世界情勢のなかで、アジアにおける日本の外交戦略について、大変有意義なヴィジョンをお示しいただきました。

また、パネル・ディスカッション「アジア・日本の未来と次世代の生きる力」では、田中覚教授(情報理工学部・RARAフェロー)、廣野美和教授(グローバル教養学部・RARAアソシエイトフェロー)、小川さやか教授(先端総合学術研究科・RARAフェロー)にご登壇いただき、AI時代の思考、中国と国際政治、アフリカにおけるデジタル化などのテーマで大変刺激的なお話をしていただきました。

現在、シンポジウムのレポートと動画をホームページ上で公開しています。是非、ご覧ください。
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=621


5. アジア・日本研究推進プログラム、2024年度採択プロジェクト

立命館アジア・日本研究機構では、「アジアの時代」に資する研究の推進のために、年度ごとに「アジア・日本研究推進プログラム」を実施しています。2024年度に採択された研究プロジェクトは、以下の3つです。

・「中国対外政策と途上国弱者層の人間の安全保障」(プロジェクトリーダー:グローバル教養学部・教授 廣野 美和)
・「創造的キャリアの未来を形成する:アジアにおけるCCI人材の比較分析と大学の役割」(プロジェクトリーダー:国際関係学部・教授 大山 真司)
・「少子化が進むアジア諸国における科学的根拠に基づく女性の育児・就労支援システムの構築」(プロジェクトリーダー:総合心理学部・教授 矢藤 優子)
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/research/project2024/

本プログラムに関わるワークショップやシンポジウムなどの開催情報やレポートについて、研究所のホームページで掲載していきます。是非、研究所のホームページを定期的にご確認ください。 https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/


6. 第19回AJIブックローンチを開催しました

2024年5月28日に、第19回AJIブックローンチを開催しました。今回は、Dr.角田燎(立命館アジア・日本研究機構 専門研究員)が自著である『陸軍将校たちの戦後史:「陸軍の反省」から「歴史修正主義」への変容』(2024年、新曜社)について報告しました。本書は、日本の陸軍将校たちが、アジア・太平洋戦争後に自身たちの戦争責任や戦争についていかに考えていたのかについて詳細に分析するものです。ご関心をお持ちのかたは、是非ご一読ください。
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=612


7. 『立命館アジア・日本研究学術年報』(第6号)への投稿を募集します
(締切:2024年11月5日)

研究所では、『立命館アジア・日本研究学術年報』(第6号)への投稿を募集しています。『学術年報』は、年1回の刊行で、査読を経て2025年8月に刊行予定です。次号の締切は、2024年11月5日23:59です。

是非、皆さまの研究成果の発表場所として、ご活用ください。バックナンバーをご覧いただくとおわかりのように、アジアや日本に関係があるテーマであれば、専門分野は問いません。

ご投稿をお待ちしています。
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/publication/publication/


8. Journal of the Asia-Japan Research Institute of Ritsumeikan University (Vol.7)への投稿を募集します(締切:2025年1月14日)

研究所では、Journal of the Asia-Japan Research Institute of Ritsumeikan University (Vol.7)への投稿を募集しています。Vol.7としての刊行予定は、2025年10月を予定しています。Vol.7として掲載する論稿の投稿締切は、2025年1月14日23:59です。

『学術年報』同様、アジアや日本に関係があるテーマであれば、専門分野は問いません。

ご投稿をお待ちしています。
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/publication/publication/


9. AJI研究最前線セミナー(4月~6月)

研究所では、若手研究者を中心に、現在進行形の研究の最前線を報告する「AJI研究最前線セミナー」を毎月、開催しています。4月から6月には、次のようなセミナーが開催されました。

第66回(4月16日)Dr. Ho Thanh Tam(立命館アジア・日本研究機構・専門研究員)
“Prospects for Sustainable Agriculture: Perspectives of Rice Farmers and Consumption Trends in Japan”(持続可能な農業の展望:日本の米作農家と消費動向の視点から)
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=620

第67回(5月14日)Dr.塚原真梨佳(立命館アジア・日本研究機構・専門研究員)
「技術大国日本におけるテクノ・ナショナリズムと軍事:戦間期の日本海軍の戦艦建造から戦後の軍需産業まで、語りを読み解く」
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=628

第68回(6月11日)Dr. WIDARAHESTY Yusy (立命館アジア・日本研究機構・専門研究員)
“Gatekeepers in Labor Migration to Japan: Preliminary Studies on Southeast Asian Cases”(日本への労働力移動のゲートキーパーたち:東南アジアの事例に関する予備的研究)

第69回(6月11日)Dr. WANG Rongxuan(立命館アジア・日本研究機構・専門研究員)
“Removal Performance and Mechanism of Antimicrobial Resistance Genes and Viruses by the Membrane Bioreactor Process”(膜分離活性汚泥法による薬剤耐性遺伝子およびウイルスの除去性能と機構)

※第68回・第69回のセミナーレポートについては、近日中にHP上で公開予定です。是非、ご一読ください。


10. これからのシンポジウム等、イベントの予定

(1)第69回立命館低炭素戦略研究会(アジア・日本研究推進プログラム「東アジアのグリーンリカバリーと炭素中立の実現」)
6月18日(火)15:00-16:30
「グローバルメタン排出削減のトレンド」
講演者:白川浩道 氏(EDF日本拠点代表)、冉澤 氏(EDF北京拠点ディレクター)
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=622486

(2)アジア・日本研究推進プログラム(「創造的キャリアの未来を形成する:アジアにおけるCCI人材の比較分析と大学の役割」研究会
6月20日(木)14:40-16:10
“Exploring Filipino Audiences’ Television Memories and Interpretations of YūYūHakusho”
講演者:: Dr. Joanna Obispo (立命館アジア・日本研究機構・専門研究員)
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=622024

ブックローンチ等や国際ワークショップを企画中です。日程が決まり次第ホームページでお知らせします。

◆ 発行元:立命館大学アジア・日本研究所
e-mail: aji-res@st.ritsumei.ac.jp