NEWS of AJI（アジア・日本研究所）
2025年11月25日発行
立命館大学アジア・日本研究所のニューズレター、第17号をお届けします。
目次
1. Journal of the Asia-Japan Research Institute of Ritsumeikan University (Vo.7)を刊行しました
2. 研究者エッセイシリーズ『アジアと日本 食と味覚の旅』を開始しました
3. 吉積巳貴教授、阿良田麻里子教授らが編の新刊Navigating Local Sustainability in Food, Community, and Innovation: From Grassroots to Global（Springer, 2025）が刊行されました
4. 立命館創始155年・学園創立125周年記念シンポジウム「アート×テクノロジーが“可視化”する未来研究デザイン：異分野融合で挑むデジタル・パブリックヒューマニティーズ」が開催されました
5. AJI Books series新刊 New Challenges in Constructed Wetlands for Sustainable Wastewater Treatment: Intensification Strategies Based on Asian Experiencesを刊行しました
6. 若手研究者が企画する2つの国際ワークショップが開催されました
7. 『アジア・マップ：アジア・日本研究Webマガジン』（Vol.3）、新着記事
8. 第82回、第83回AJI研究最前線セミナーを開催しました
9. これからのシンポジウム等、イベントの予定
《所長より》
今夏の記録的な猛暑もようやく去り、澄んだ秋晴れが心地よい気候となりました。ほっと一息というところですが、「二季」という言葉が流行語大賞にノミネートされたように、季節の移ろいはあまりに駆け足に過ぎ、せっかくの秋も気づけばあっという間に冬支度ということになるのかもしれません。そんな2025年の終わりが見えてきたこの頃ですが、研究所では研究活動を着実に進めてまいりました。とはいえ、インフルエンザや風邪がじわじわと広がり始めています。どうか皆さまもご自愛のうえ、私たちの知的活動と交流に、変わらぬ温かいご支援を賜れば幸いです。
「赤く色づくモミジ」
1. Journal of the Asia-Japan Research Institute of Ritsumeikan University (Vo.7)を刊行しました
2025年10月31日、『Journal of the Asia-Japan Research Institute of Ritsumeikan University』（Vo.7）がオンラインで刊行されました。 英文で、立命館学園におけるアジア・日本研究の進展をお知らせする学術誌です。
今号には、研究論文7本、研究プロジェクト報告3本が掲載されています。是非、ご覧ください：
https://en.ritsumei.ac.jp/research/aji/publication/journal/
なお、『Journal of the Asia-Japan Research Institute of Ritsumeikan University』はプリント版でも刊行予定です。少部数ですが、プリント版をご希望の方には、残部があれば差し上げます。
2. 研究者エッセイシリーズ『アジアと日本 食と味覚の旅』を開始しました
2025年10月より、研究所HPで公開する『アジアと日本 食と味覚の旅』を開始しました。昨年度の『アジアと日本 ことばの旅』に続き、今回は複数の研究者が専門とする各地域の食から現地の暮らしや文化のあり方について、経験と知見を踏まえてエッセイを執筆します。日常のなかに根づく食文化の豊かさ、そしてそこから垣間見える社会や歴史の風景を是非ご堪能ください。現在、第4回までお読みいただけます。是非、『アジアと日本 食と味覚の旅』をご愛読ください。
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/publication/essay1/vol3/
3. 吉積巳貴教授、阿良田麻里子教授らが編の新刊Navigating Local Sustainability in Food, Community, and Innovation: From Grassroots to Global（Springer, 2025）が刊行されました
2025年10月、吉積巳貴教授（食マネジメント学部）、阿良田麻里子教授（同学部）、宮口 貴彰教授（関西大学外国語学部）の編著本Navigating Local Sustainability in Food, Community, and Innovation: From Grassroots to Globalが刊行されました。本書は、具体的な事例を通じて理論と実践を統合しながら、持続可能な地域フードシステムの変革の可能性を検討するものです。
本書の刊行情報を研究所HPに掲載しています。ご関心をお持ちの方は是非ご一読ください。
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=863
4. 立命館創始155年・学園創立125周年記念シンポジウム「アート×テクノロジーが“可視化”する未来研究デザイン：異分野融合で挑むデジタル・パブリックヒューマニティーズ」が開催されました
2025年7月12日（土）、立命館創始155年・学園創立125周年を記念して、立命館先進研究アカデミー（RARA）主催、アジア・日本研究所（AJI）共催によるシンポジウム「アート×テクノロジーが“可視化”する未来研究デザイン：異分野融合で挑むデジタル・パブリックヒューマニティーズ」が開催されました：
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=843
AJIからはアジア・日本研究所所長・小杉泰教授による開会挨拶がされ、副所長の田中覚教授（RARAフェロー／情報理工学部特任教授）が趣旨説明と3次元計測技術を用いた文化財のデジタル保存に関する発表を行いました。
また、当日のレポートはRARAホームページにも掲載されています：
https://rara.ritsumei.ac.jp/updates/11867/
録画動画についてもRARAホームページからご覧いただけます：
https://rara.ritsumei.ac.jp/updates/11996/
5. AJI Books series新刊 New Challenges in Constructed Wetlands for Sustainable Wastewater Treatment: Intensification Strategies Based on Asian Experiencesを刊行しました
2025年9月AJI Bookシリーズ新刊を刊行しました。
Thi Thunong NGUYEN ed., New Challenges in Constructed Wetlands for Sustainable Wastewater Treatment: Intensification Strategies Based on Asian Experiences
以下のリンクからお読みいただけます：
https://en.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=667183&version=English
また、これまでに出版されたAJI Booksシリーズ一覧については以下のページからご覧ください。
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/publication/aji_books/
6. 若手研究者が企画する2つの国際ワークショップが開催されました
本研究所では、若手研究者のキャリアパス形成力を養う活動の一環として、「AJI研究高度化推進プログラム」を通じて、若手研究者が国際的な研究集会を企画し、実施することを奨励しています。
その一環として、以下の国際ワークショップを開催しました。
・“Toward Enhanced ASEAN-Japan Mobility Cooperation: The Issues Surrounding Japan-Southeast Asia’s Mobility”（9月28日開催）
開催報告（英語）：https://en.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=852
・“Sustainable Wastewater Management in Southeast Asia: Natural Methods for Heavy Metal Reduction”（10月4日開催）
開催報告（英語）：https://en.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=853
7. 『アジア・マップ：アジア・日本研究Webマガジン』（Vol.3）、新着記事
2025年5月に配信を開始した『アジア・マップ：アジア・日本研究Webマガジン』（Vol.3）は、引き続き多くの読者の皆さまに好評をいただいています。
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/asia_map_vol03/
今年9月後半以降も、Webマガジンの特性を活かして、執筆・編集が完了した記事を随時掲載し、新たに2１本の記事が掲載されました。
是非、お読みください。
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=869
8. 第82回、第83回AJI研究最前線セミナーを開催しました
アジア・日本研究所では、若手研究者がどのような分野で最新の研究を展開しているかを報告しあう「AJI研究最前線セミナー」を開催しています。
文理融合・学際研究をモットーとする研究所には、多種多様なディシプリンの研究者が集っていますので、そこでは、自分自身のディシプリンを超えて、広い分野の研究者に理解されうる研究報告が重視されています。
10月・１１月に、以下のセミナーを開催しました。
第82回（10月14日）： Dr. Joanna Luisa B. Obispo（立命館アジア・日本研究機構 専門研究員）“Policy Promises and Precarious Realities: Insights from Non-State Actors in the Philippine Creative Industries”
開催レポート：https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=856
第83回（11月11日）： Dr. Nur Farhana Binti ABD Khalid（立命館アジア・日本研究機構 研究員）“Negotiating the Trans-Pacic Partnership Agreement: A Comparative Study between Malaysia, Singapore, and Vietnam”
開催レポート：近日公開
8. これからのシンポジウム等、イベントの予定
（1）Global China Studies Seminar Series Fall 2025 “Global China Studies Seminar Series Fall 2025: Ritsumeikan Global China Studies Seminar Early Career Researcher Series”
日時：2025年11月26日（水）、27日（木）、12月3日（水）
ワークショップ詳細：https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=865
（2）AJIグローバル・シンポジウム2026「立命館発・これからの価値共創と私たちの羅針盤: アジア・日本研究からの発信」
日時：2026年2月11日（祝）
会場：Zoomウェビナー
基調講演：イサム ブカーリ（サウディアラビア マンガプロダクションズ 代表取締役、東海大学客員教授）
「若者の夢を開くマンガとアニメの未来：サウディアラビアのコンテンツ産業と日本との文化交流」
パネル・ディスカッション：「アニメのグローバル化3.0：国境をこえる制作ネットワークと世界での多様な受容」
司会（問題提起）：大山 真司（立命館大学国際関係学部 教授）
登壇者
スティービー スアン（法政大学グローバル教養学部 准教授）
須川 亜紀子（横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院 教授）
三原 龍太郎（慶應義塾大学経済学部 准教授）
＊詳細については、近日中に研究所HPで公開予定です。
◆ 発行元：立命館大学アジア・日本研究所
e-mail:aji-res@st.ritsumei.ac.jp